Human Beans=ニンゲン豆
maynard

芳醇な季節
むせ返るほどの花粉の季節
君が汚れてしまった訳なんて他に無いだろ
君は俺たちを抑圧し
庭に繋いでおこうとするヤツを信じられるか?

どうせなら首輪をプレゼントしよう
指輪の代わりに首輪をプレゼントしよう
君にぴったりだと思うんだ
君はそう思わないかい?

だからさ
春の桜の木下は戦場と化すんだ
おぞましいまでのフィールドなんだ
君は兵士さ
むしろハンターだと思わないかい?
ある意味獲物だと思わないかい?

郵便番号を聞き忘れた
そんなことは無い
電話番号を聞き忘れた
そんなことばかり

花の季節
そして受粉の季節
いずれ種子の季節

地球が存続していく上での定員は超えている
宇宙船地球号は定員オーバー
なのに俺たちは証を残そうと必死になる
愚かな事だと知りつつ
どこかで分かりながらも
理性は本能にあっさり負けて
過ちを繰り返す

人間だからと甘えを言って生き残り
人間だけが自己主張をして生き残り
人間に何の権利があるって言うんだ?


自由詩 Human Beans=ニンゲン豆 Copyright maynard 2008-03-06 02:22:12
notebook Home 戻る  過去 未来