らいおんの春
唐草フウ

らいおんは
つかれ切ったのか満たされたのか
あまいかおをして寝ている
ぐるるる
 
 かみをかきあげながら
 はにかむ
 
Honey come?

 じょう舌になるほど
 なぞがはがれる

たくさんたくさん知っていても
ひとつの箱の中に むげんの春
いつでも助走しておいで
とびこんでおいで
でも眠ってるから


  夜明けのかおを、ほほえむまぶたを、
  おぼえた泪を むかえにきて。
  やすらいだからだで
  背中のきせつは、ゆきのふる、春



 


自由詩 らいおんの春 Copyright 唐草フウ 2008-03-04 21:35:33
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