スピカ
黒山羊

 いつも変わらず 君を思い続けるのは 辛いから
 一番汚いところを 情けないところを 見せてくれないか
 幻滅で消えるような想いなら 要らないから

 君を滝のように浴びたいんだ
 どうしようもなく好きだから
 ひとりで燃え続けるのは寂しいから
 いっそ弾けさせて欲しいんだ

 最初は小さな火で ただ君を温めたかった
 気付けば僕の血は 君を想う火で満たされていた

 君の暗闇に触れることは きっと僕を変えるだろう
 花のような灯りの下の 燭台が見たいんだ

 君の灯りに触れたことで 僕は変わったから
 眩い君だけを好きになるのは 嘘だと思うから
 吐き出した水を 浴びせてくれないか


自由詩 スピカ Copyright 黒山羊 2007-10-20 21:59:36
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