駅・五所川原
たりぽん(大理 奔)

雪に閉ざされた街と
鉛に封じられた空が
防風林の向こうで
混じりあって、深藍に

   レールギャップを鉄輪が踏む音
   ポイントを焼く篝火の色

私は泊まる宿も決めず
真っ白な駅前広場で
肩に雪を積もらせている
旅路を続けるための
バスはやってくるだろうか
   
   瞳を閉ざしたりしない瞼
   言葉を封じられたペン
   防風林の向こうで
   吠える野犬のこえ
  
明日は小泊まで行こう
たどれる道がそこにあり
歩む足がここにあり
阻む風が吹いているなら   




自由詩 駅・五所川原 Copyright たりぽん(大理 奔) 2007-09-17 18:57:21
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