独り上手
yoshi

あなたが

自分を必要としていると

思い込んでいて

勝手に

色々無理をしたりしました

勝手に

疲れたり

勝手に

悲しんだりもしました

だけど

それは全部私の独りよがりで

あなたはもしかして

あの時も

あの時も

私の頭の向こう

ずっとずっとあっちのほうを

見ていたのかもしれません

あっちのほうに

あの人が居たのかどうか

わたしにはわからないけれど

あの人のことを

あなたが必要としていると知ったとき

私はそれほど驚きませんでした


私は

恋をしたような気持ちになっていました


恋をして

悲しんで

恋をして

怒って

そんな日々を送っているんだと

ドラマの主人公になったような

ちょっぴり気恥ずかしいような

そんな気持ちでした


あの人は

あなたの事を

待っていたのでしょうか

私と居た

あの少ない季節の間も

あなたを

待っていたのでしょうか


それならばいい

それならば私は


少し

安心するのですけれど



自由詩 独り上手 Copyright yoshi 2007-07-18 00:16:23
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