混沌
深散

起きた途端のとんでもない世界が貫通しててそれは何に貫通させられているかといえばマイナスドライバーとかそんなんじゃなくてあからさまにこれはデッカイ棘で、棘って言うからには植物かと思いきや全然植物じゃなくてそれは錫と亜鉛の合金らしくて大きさたるや横浜のあのタワーを凌ぐほどで先端からなんかじくじく黄色いのが湧き出しててそれは膿かとグロテスクな想像したとおりそれは立派な都市の膿でよく見れば全部ブッシュと安倍の顔の黴菌だった。

というような夢を見たかのような破滅的な頭痛で、起きた途端にぶっ倒れて、これは死ぬマジで死ぬとカウンターまで這っていって思い余ってシートごとバファリンと胃腸薬をブラックマテ茶で飲み干したらすっげぇなんていうか日付が間違ってて、ありえないだろうどんだけだよってイマドキっぽくかっこつけて呟いてる暇なんかなくて、頭痛薬が効き出すまでの20分間シッテンバットウ、これはどう見ても雨のせい、ああなにもかも雨、雨が洗い流してくれたらいいんだわ、なんて思いもよらずに結局何だかんだいって薬さえ効いてしまえば全然のど元を過ぎた味噌汁で、火傷は残ってたって口の中だし別にいいや、みたいなもんで、雨が降ったら芝に水やらんですむラッキー、というほど芝に水を撒いてる殊勝な心がけ、そんなんあるかいなとセルフボケ突っ込んでるうちに薬がもう切れてきてああ頭痛頭痛頭痛、あと3時間はこれに耐えてまたバファリン突っ込もう


散文(批評随筆小説等) 混沌 Copyright 深散 2007-07-11 15:33:00
notebook Home 戻る  過去 未来