深散

青が足りない。
気づいたんだ、僕には青が足りてない。
手足がとてもぎくしゃくしてポリゴンみたいなのも
青が足りないせいなんだ。

気づいても、青は足りない。
依然、足りてない。
青がないままで、ああ、一体どうやって長生きしようっていうんだ?
裸で抱きしめあって皮膚二枚分を溶かしてしまおうとしても、
ダウンコートでくるみあっていなくなろうとしても、
僕には青がないから、非常に虚しい。

肋骨が軋むんだ。
青がないと、肺にも悪いし。
なにせ、シングルモルトがない部屋なのだ。
なにもかもが交じり合って、腐ったように浮遊。
ああ、こんなんじゃ、青もないわけだ。

誰か知らないかい、僕の青を?


自由詩Copyright 深散 2007-03-09 16:41:48
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