強がり
yoshi

苦しいからもがいていたんだよ、悪い?

雑音が多すぎて耳をふさいでいたの

だからあなたの言葉なんて聞こえてなかったわ

缶コーヒーをぐっと飲み干して

かっこよくくしゃくしゃに潰したかったのに

缶が硬すぎてつぶれなくってイライラした

缶ビールにすればよかった

アルコールも手伝ってあいつの言葉なんて

忘れられたかも知れないのに


あいつの掴んだ幸せは

私のおかげだと思う

本気でそう思う

誰があいつをおしゃれにしてあげたんだよ

誰があいつを男にしてあげたんだよ

乱暴にタバコの火をもみ消しても

少しだけ火が残って

いつまでも煙が立つさまに

また少しイライラした


あなた私を慰めようとしているの?

だったら無駄、無駄

諦めてよ

あいつの横顔がまぶたにちらついて

さっきから苛立ってるの

私は若かったの

あの頃はまだ・・・

あいつに返して欲しいけど

時間はもう戻せないから

でも悔しいから

目いっぱい

もがいてもがいて

悪あがきをしようと決めたんだ



ねぇ

あなたは私を救おうとしているの?



泣いてないよ

泣いてないけど

泣かせてくれるなら

泣いてもいいよ






自由詩 強がり Copyright yoshi 2007-02-20 01:10:10
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