うすむらさきいろ/大覚アキラ
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- おぼろん 
- アラガイs 

これはですね、失礼ですが、文句の付けようもない文章で、しかし考えらされる点も含めてありがとう。いい学習になると思います。失礼ですが、と申し上げたのは、詩、などというというわけのわからない読解ものを取り上げたとき、少し否定的な読みにもつながるからです。
早朝の景色に下方で立ち上がる煙草の煙りを重ねて薄紫色、と情景を感傷的に詠んだ詩だとおもいますが、この文章を物語的に読み取るならば小説としては圧倒的に人物像の描写は足らない。ですが、これは詩なので説明する必要もないのです。ですが、後々の夢描写を考えれば先に出てくる港湾作業員が二度も呼称され必要以上に内容に関わってきます。。読者にはその港湾労働者のことが無性に気になり、限定された場の物語として浮かんでくる。そして読みたくもなってきます。なので先の呼称はただ男されてもよかったのではないか。そして語り手の姿もここではみえてはこないのです。
詩は飛躍でもある。吉本隆明の言説を引用してどなたかがよくおっしゃっていましたが、例えば、花咲く美しさを見て瞬間の言葉に表す詩人がいればそれを読み取る読者がいて、飛躍とは時間や空間のことでもあるので、その詩人の語りと読者の思いは時代や時間を超えて共感し合います。情景とはそのようにして読者に伝わるもので、ただ美しい景色を見てそれを彼の仕草と重ね合わせるだけでは浮かんではこないだろうと私は思います。俳句もですが、詩として省くには時空を超えた、それなりの飛躍も必要だろうと考えます。ではどうやって飛躍を試みるのか。これは二人称で描かれているので、文末か文中のどこかに語り手を現在形として読み手に手渡せば時空の場は拡がりを持つはずです。僕としての心境か身辺を語らせてもいい。
そのように考えるとこのよくできた文章は情景を浮かべ中途半端な情感で終えている。とわたしは思いまして、長々と拙な講釈を失礼いたしました。



足りない2.少し付け加えて説明してあります。



---2023/08/16 05:57追記---

---2023/08/16 06:06追記---
- ryinx 
- そらの珊瑚 
- りゅうさん 
- atsuchan69 
- soft_machine 
素晴らしい時間をくれる作品でした
いいなぁうまいなぁそして、心地よかったです
- こしごえ 

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