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色づいて
色づいて色づい て
会えた
全てのいろが
変わっていく
はざまで、ふたり
確かな、ぬくもり
感じながら
「
これより10分間
朝を発信します
周波数を
合わせてください
」
昨日からの雨雲が切れて
西風は少し強く
夏が、燃え尽きていくようだ
明るい夕映え
僕の影だけが黒い
時計はもう帰る時間
もう少しと言ってよいのか
帰ろうと言った方がよいのか
曖昧な夕暮れに
曖昧なフタリが戸惑う
飛行機雲がくっきりと
空色を二つに割って
藍が半分
今日、会いたい
きみを待った
時計の中で明日を迎える
恥ずかしい
忘れていたなんて
どうかしてる
生まれたこと
にゃはは♪
我輩は猫である
たまには笑っても見せるのさ
修験者じゃない私は
望遠鏡ごしに
視線を投げ入れる
遠い異国の景色のようだ
鳴き終わったわけじゃない
力尽きたわけじゃない
(季節が移っていくだけだ)
捨てても
突き放しても
打ち寄せる時が
押し戻す
もう逃げるな
鬼灯が耳をそばだてている
あなたの声をききたくて
夜な夜なおもいつのらせて
あかくあかく重く秘めて
口にふくむ
花が散ってしまっても
桜土手通りは
桜土手通りだ
なぜかって
それは
秘密さ
木葉からもれる独り言を浴びる
風は羽をからかいながら、
ツートーンの一瞬
鳥が夕にけたましく鳴く
なーんも、やる気せんわー。
俺もー。
俺もー。
俺もー。
俺もー。
手に手をとって
風に陽に
戯れて咲く
無邪気に咲きまくる
咲きまくる無邪気
独りだとときどき
夜空と自分の境界線が分からなくて
不思議
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