すべてのおすすめ
亡き母が大好きだったカツカレー御飯少なめラッキョは多め かつてそこは湖だった 生活の毒が冷たい凶風に舞う


ほんの一回噛んだ砂の記憶のために理性で味わう間引き菜の浸し


暗闇も深夜放送も愛せない夜のために砂嵐を録る


撫でた ....
棘が眼に刺さり 蔓が身体を縛る 花柄の裂け目から蛾の群れ


舌打ちの余韻が汚す残り時間 泥つきの靴とビニール傘と


缶入りの言葉使いこなすために繰り出す喋り 少しの孤独


 ....
パサパサのハンバーガーを頬張ってマニュアルどおり生きて死ぬだけ 松の木に敬礼を(ぼくにちからを)灯台守にコーンスープを

気の毒なひと、といわれて気の毒なひとであったと知る十二月

もうみずに変わるまぎわの雪片をしんしんと抱く窓になりたい

掃除機 ....
耳鳴りよとおい世界の渦巻よ花降りやまぬ春は まだか

吐瀉物もわたしだったということを忘れてしまいそうになる朝だ

動脈のあたりに鴫がたっていて今年最後の日曜日、はれ

ひとつずつやりたい ....
さっきまで大好きだったあの人がさけるチーズをさかずに食べた 夜が陰る闇が歪んで砕け散る猛毒の花死の光産む さよならの時期を知らない振りをして私あなたを殺していたのね

もう二度と愛に傷付かないように私あなたと心中します

気移りをしたなら行って構わない影だけ私に残してください

味噌汁 ....
粉々に木っ端みじんこ想い出を火薬の量で誤魔化している 花盛り過ぎた売春婦が稼ぐ仮想セックスサイト運営 天の川見上げて泳ぐ真夜中のプールの底は銀河の途中 夕焼けのノートに青い罪落とし罰はひとりで背負うつもりさ みず色を捨てられぬまま成人し 春をうっては剃刀を買う

上等の夜と下着とかみそりは薄っぺらいほど ななめに刺さる

春の背に流れていたのが情でなくただのいつもの赤い血だったら
左屋百色さんの短歌おすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
亡き母が大好きだったカツカレー御飯少なめラッキョは多め- 北大路京 ...短歌314-10-9
- 深水遊脚短歌3*14-10-4
17番鉄塔から- 深水遊脚短歌2*14-6-7
パサパサのハンバーガーを頬張ってマニュアルどおり生きて死ぬだ ...- 北大路京 ...短歌3*14-6-4
十二月- 魚住蓮奈短歌5*14-1-6
2013→2014- 魚住蓮奈短歌11*14-1-4
さっきまで大好きだったあの人がさけるチーズをさかずに食べた- 北大路京 ...短歌513-10-28
夜が陰る闇が歪んで砕け散る猛毒の花死の光産む- 北大路京 ...短歌413-10-17
殺人狂時代- 永乃ゆち短歌11*13-10-6
粉々に木っ端みじんこ想い出を火薬の量で誤魔化している- 北大路京 ...短歌7*13-9-19
花盛り過ぎた売春婦が稼ぐ仮想セックスサイト運営- 北大路京 ...短歌1*13-9-14
天の川見上げて泳ぐ真夜中のプールの底は銀河の途中- 北大路京 ...短歌8*13-5-27
夕焼けのノートに青い罪落とし罰はひとりで背負うつもりさ- 北大路京 ...短歌2*13-4-29
かみそり- はるな短歌513-4-7

Home