虚空に向けて指さす人
その指先は何を示す
道標
明日の空
去っていった人の背中

夏の香りを衣装箱にしまい込み
スマホの写真を整理
一つ 一つ
削除しながら
思い出にサヨナラを告げ ....
蜘蛛の糸の生きものが
紙の壁をのぼりゆく
少しずつ少しずつほどけながら
夜の明るさへと近づいてゆく


歪んだ空の台形が
高みの曇に照らされている
斜面が斜面を
金属 ....
何年ぶりだろう
二人で食べる黒蜜のあんみつ

手術前のある日の病室

老舗の和菓子屋の前を通り
ふと気づいて買った
お土産のあんみつ

あんみつの中には
紅白の求肥や赤豌豆
漉し ....
日曜の広告眺め君想う 生まれ変わっても一緒になる女の頬にご飯粒ついている 紫陽花や女ばかりの研究所 歌集平成二六年七月二九日より

 妻とドライブ

三上山いつも正面に見え神のみ手なる不思議をおもう

書きなれて歌小説詩などもストップさあたらしくせむ

盛夏なり緑の植物濃きみどり街路 ....
.
   【3】 あやしくも鳴るやみ神楽


   雪 峡{注=下書稿(四)手入れ(2)。ルビはすべて編集者。}

 {ルビ塵=ちり}のごと小鳥なきすぎ
 ほこ杉の{ルビ峡=かひ}の奥よ ....
.
  {画像=140906170826.jpg}

   【2】“永久の未完成これ完成である”


文語詩に限らず、宮沢賢治の作品(短歌、詩、童話、散文等)は、大部分が自室にひとまとめに ....
払暁(ふつぎょう)の鐘が鳴る
波紋のように広がって
目覚めよと言う
秋虫の声に蝉の声
空を劈(つんざ)く鷺(さぎ)の一声
ゴミを集めた汚車(おしゃ)の呻き

朝やけが町を埋める
遠く東 ....
離婚したやつがくるから同窓会へ行く    【1】 文語詩から口語詩へ、ふたたび文語詩へ


さいきん、宮沢賢治の文語詩が、再評価されています。

文語書きの賢治詩といえば、例の「雨ニモマケズ」があまりにも有名ですが、こ ....
木造家屋解体
それは危険な現場だ
当然ながら周囲と現場を隔絶する
そして作業は始まる

まずは上からだ
瓦をはいで投げる
ポイポイと
深箱と形容される荷台に

梁と横木に乗っていな ....
水底の傷
陽を見つめつづける
水底の傷


霧の奥の棘
言葉を抄えない
霧の奥の棘


空き地をわたる風が
目を潤ませる
昨日の雨
昨日の文字


 ....
梅干しを
完熟した実を
塩に
およそふた月
ざるにあげて
日に晒す
塩分が凝結し
表面がきらきらら
結晶とはこれだね
豊満な実は
今やシワがより
熟していた面影は無い
けれどそ ....
 冬になるとおでんなどの他に、父は湯豆腐を作った。というのは共働き
の妻が相当料理下手だった。正確には家事全般に不向きな人で、冷蔵庫の
冷凍室に恒久鮮度を見、洗濯機には水流が回らないほど詰め込み、 ....
話をしようとした後
急に言えなくなってしまった
風が流れる匂いといっしょに
そんな話題自体がすり抜けて消えた

用事を済まし終える頃
また新しい空気がはいってくる
悲しい知らせを思い出す ....
HONEONNA (骨女)


わたしの肩甲骨を
あなたの冷たい指先が
抱き寄せると

わたしの胸骨は
哀しく軋んで
あなたの裏切りを覚った

わたしの鎖骨を
あなたの嘘が ....
郊外上空/

図書館からコンビニまで
君の言葉が消費される
ビルの屋上では詩集が燃やされる
もう、僕は、
自分を疑っているんだ。
響きまくる音、音、音、
あらゆる音が郊外上空を支配する ....
青白く痩せた肉体が
強い熱で焼きつけられたような木立の影
生命の湿気を含んだ呼気は
生まれたそばから掻き消えてゆく


君の祈りを
君の祈りを
君の祈り ....
.
熱は下がったのだろうか夜半過ぎ
冷蔵庫から出した牛乳の上に等量のコーヒーをおとす
流しに重ねられたポルツェランはなんども水をかぶったから綺麗にひかっている
蛇口をひねりたいがひねらない
 ....
四角四面の黄ばんだ夜
私はどこにも存在しない
ハレーション しばし応答を待つ
穿つ 育つ 非鉄金属

意識を黒く変えろ
消し飛ぶ構造
東京駅で総武線の快速に乗り換え
新小岩駅に着いた
駅に着いただけでうれしい
実家にはもうすぐ着く

新小岩駅
私の生まれ育った町の最寄り駅
家族で潮干狩りに出かけた時も
友達と東映まん ....
その日私は夜と昼の間に降り立った
るこう草の紅い蔦のこみちをゆくと
灼ける陽光と胸にすうっと染み入る九月の風が
わたしを空から遠くした
蕾をつけた朝顔にも唐突に終わりは来る
細いトンネルを抜 ....
ブローニーフィルムみたいに大切に試してみては破くコンドーム


ことごとく逆らいきれずに動物の骨だったという楽器にさわる


叫ぼうとしても脊髄反射だしなにかを失うわけではないよ


 ....
どれだけ乱雑に穴をあけてもあなたが上手に枠をつくるので素敵な窓になってしまうのであった。わたしの体
あおむけにした手のひらは雨をうけても陽をうけてもなにかを掴むことをせず、笑ったり泣いたりするの ....
青く澄み渡った空に
シャボン玉が飛び交う
光を反射し
キラキラ
キラキラ

白いキャミソールの似合う女の子が
そのシャボン玉を
高台から飛ばしていて
それを
子供たちが
捕まえて ....
盆を過ぎると
道端のあちこちに
蝉の死骸が落ちている
干乾びて塵同然

役目を終えた蝉たちに
弔いはない
墓もない
けれど残していった
ものがある

未来の夏には
また喧しく
 ....
山形のだだちゃ豆をいただいた
採れたてを宅配便で送ってくれるので
翌日には届くそう
鮮度が落ちないうちに
すぐ茹でて食べてね
お裾分けするなら今日中に

すぐに小分けして
おつきあいの ....
見えないほど小さなひとつのかけらが
ずっとどこかで匂いつづける
次々に場所を変えながら
部屋の一部だけが揺れつづける


誰のものかわからぬ指跡が
火のようにあちこちを焦 ....
山本元也さんのおすすめリスト(83)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_指さす人_】- 泡沫恋歌自由詩24*14-9-10
うつわ_しずく- 木立 悟自由詩514-9-10
あんみつ- ……とあ ...自由詩34*14-9-8
日曜に- えりん川柳214-9-8
生まれ変わっても一緒になる女の頬にご飯粒ついている- 北大路京 ...自由詩714-9-7
紫陽花や女ばかりの研究所- 北大路京 ...俳句214-9-7
歌集平成二六年七月二九日より(一)- 生田 稔短歌214-9-7
笛吹き少年の行くえ(3)- Giton散文(批評 ...3*14-9-6
笛吹き少年の行くえ(2)- Giton散文(批評 ...5*14-9-6
椿象(かめむし)の朝- michi自由詩7*14-9-6
離婚したやつがくるから同窓会へ行く- 北大路京 ...自由詩614-9-5
笛吹き少年の行くえ(1)- Giton散文(批評 ...3*14-9-5
空飛ぶねずちゅう- ドクダミ ...自由詩414-9-5
午後と手のひら- 木立 悟自由詩5+14-9-5
今年も- ドクダミ ...自由詩514-9-5
湯豆腐と冷奴- salco散文(批評 ...514-9-4
冴えて冷まして- 加藤自由詩214-9-4
百鬼繚乱_<_2_>- nonya自由詩25*14-9-3
4つに切れてる現代詩- 左屋百色自由詩13*14-9-3
歯痒さで発芽する- ホロウ・ ...自由詩7*14-9-3
ぶっつけ未詩_9- Giton自由詩4*14-9-3
コーヒー- 有無谷六 ...自由詩114-9-2
ああ新小岩駅- ichirou自由詩1014-9-2
九月の継目- ゆきむし自由詩2*14-9-2
カスピ海ヨーグルト- ことこ短歌8*14-9-1
窓枠屋さん- はるな散文(批評 ...414-9-1
躍動する跳躍- opus自由詩3*14-9-1
【_バトンタッチ_】- 泡沫恋歌自由詩19*14-9-1
鮮度- Lucy自由詩17*14-9-1
夜のしるし- 木立 悟自由詩714-9-1

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