ローズ、
薔薇、
と書きつけたそばから
うしなわれるものがある、と
その花のたたずまいに心うたれたり
していた

わたしがわたしの内側で
名まえをもたないことを
わかり合える ....
平日の昼間に君と会えるならA5ランクの肉我慢する 「ある」

どん底じゃないと思う
まだジャンが居る
お米と部屋が、ある
花が草が虫が獣が 生国を知っている 
潤いがたちこめて 生き物たちを通わせるのです。

人間のしでかす すべてのことは隙間だらけ
人の皮膚の隙間という隙間を ふるふると震わせる霧

穴ぼこ ....
背中に一本の薔薇を生やした猫が
窓辺に座って、ずっと外を見ていた
一度だけ晴れてみたいという
空の悩みを聞いているのか
目の前の邸宅の主人のハゲ頭の上に
苔むした狡猾を笑っているのか
隣か ....
なんか
おいめの
ある
にんげんの
ほうが
すきな
きが
して
ぶさいく
とか
としま
とか
そっちの
ほうが
なんか
だめだし
すきな
きが
した
かわいい
 ....
白人も黒人もいて梅見かな 雪がふる夜は、まぶしくてどこにいたらいいのかわからない
でも適度にフラッシュを焚かれて白飛びした街は綺麗で、
ずっと同じ時間にいたいと思わせてくれる

背中の骨がつばさの名残だなんて言われても ....
こんな日は
決まって風が泣く

弔いはもう済ませたというのに

細い通路に
冬という冬が
我もわれもと押し寄せて
ひゅうう ひゅううと
うなるのだ

夢遊病者のように
あの音を ....
声を聞きたくないときにかぎって電話は鳴る。
どうやらきみは、わたしをカウンセラーか何かと勘違いしていて、
一心につくせば必ず、労働に見合った甘いお菓子をくれるとでも思っているようだ。
そんなわか ....
雪祭りで賑わう
地下街をあるいていた

柱の影から目の前に現れた人物が一瞬父かと思った
現実の父より
かなり若いし
実際の父は
病院のベッドで
寝たきりだと
すぐに気づいた

似 ....
薄暗いその部屋で わたしの足にそれは抵抗した

拾い上げると白いおりがみ

おりがみだと思い込んだのは それが真四角だったから

左下に気持ちの悪い折り目がある

不幸なことに 左下  ....
飴色に焼き払われた
人々の肌
ぼくはいつでも
散布された老廃物を
呼吸して生きている
あなたも、そうだろうか
弾んだ呼吸で削れていく
女の子は可愛らしく
皆に手を振るけど
その間も瑞 ....
かあさんの
みずたまもようのワンピース
あれ、手作りなんやでって
こそっと打ち明けた
キヨちゃんが
ほんま? すごいなー
でもどこからが手作りなん? って
イケズゆうから
どこもかしこ ....
日本や中国の偉人はもちろん
チェ・ゲバラも
名前からして
実は韓国人だとか
言い出さねえだろうな
チェ・ジウは遠縁にあたるとか
いい加減にしろ、ふざけんな
『他人様の』作品紹介第三弾は、個人のブログから見つけた作品+αです。
◇つきコメントは私の感想です。


・個人ブログより


『ひそやかに、あなたと私の間に。』『詩人の飼い方SE(すぺ ....
裏庭から
裏山を眺め
じめっとしたプライベート

地球は動いている
だから ぼくらは眠る

子孫のために 先祖に祈る
朝のじゃこ粥がうまい
レンジの中で腐っていた 米びつから米をすくいあげていて
底になにか引っかかるものがあると思ったら
しなびた腕がいっぽん
計量カップのふちに指を引っかけていた
取り出してごろりと畳に投げ出した それ
黒ずんだ腕はいつ ....
『他人様の』作品紹介第二弾は、現代詩フォーラム以外のサイトで見つけて紹介した他人様の作品群です。サイトのURLも貼ってるので、興味のある人はネット詩サーフィンをしてみましょう。
◇つきコメントは私の ....
            140123

少しずつ物価が挙がって参ります。
しずしずとおどおどと堂々と
横柄な態度を取るものも居て
警笛を鳴らしたり街宣車を走らせたり
選挙カーを走らせたりし ....
きっと
模倣にすぎない涙です


人づてに
色づけされる涙です


やがては
無かったことになる
涙です


空へと昇り
空から下りなおす
涙です


だれ ....
ペットボトルに閉じ込めた昨日の優しさと呪詛リサイクルする 魂を語り合いましょうと
いいながら
詩人は逝ったのでした

今朝
わたしはみつけた
ゴミステーションの柵に
いくつも並んだ雫
それは
ぶらさがって
落ちまいと揺れていた
冬の夜が ....
     140122
本日はお仕舞いですすす
自働初期ののののののめ
かろりんころくろまりん
みまいせまいはらりこん
んころりんならけむりん
よめないすうじにひそむ
ころがるゆうきのに ....
樹上から葉脈だけが
長く垂れて、
神経回路を伝達する
信号みたいな
陽光の、ひと滴が
瞬く
青が広がる
ぼくたちの瞬きも
青くなるから、
この場所はきっと少しだけ、
世界の中心 ....
帰宅した父から硝煙反応 かんかん光る
かんかん踏切
かんかん降りる遮断機の
かんかん赤い光の点滅

その先線路を
飛んで行く
暗闇の中
急行電車が
飛んでゆく。

かんかん手を振る二歳の息子
電車を見 ....
私は数年間とある国家試験の浪人をしていた。朝、まだ日も昇らない頃に起きだし、蛍光灯をつけて教科書を広げひたすら読んでいく。体力が充実したら定期的に答案を書いていく。それは望ましい地図を作る作業 ....  (雪降る時間 あのひとの指がきらりとひかる、
  わたしはくもりガラスの向こう側で)


あのひとを思うと 白い雪が降って、
わたしの肩にも髪にも舞い落ちる
そしてわたしは あのひとで ....
すいせいさんのおすすめリスト(482)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬の部屋- 遙洋自由詩1*14-2-15
平日の昼間に君と会えるならA5ランクの肉我慢する- 北大路京 ...短歌114-2-14
_- もっぷ自由詩6*14-2-12
【霧】生国______- るるりら自由詩20*14-2-12
美しい薔薇も見ないで- ハァモニ ...自由詩5*14-2-12
2- a自由詩314-2-11
白人も黒人もいて梅見かな- 北大路京 ...俳句714-2-11
ろう下に追放- ユッカ自由詩714-2-11
もがりぶえ- そらの珊 ...自由詩20*14-2-9
きみはハズレ- ユッカ自由詩5+14-2-6
雪祭り- Lucy自由詩19*14-2-6
おりがみ_くらやみ- 芦沢 恵自由詩28*14-1-28
あなたは人間です。- hahen自由詩1+14-1-25
授業参観- そらの珊 ...自由詩18*14-1-24
トンデモ- 花形新次自由詩214-1-23
他人様の作品紹介その3(ツイッターで私が紹介した作品いろいろ ...- こひもと ...散文(批評 ...5*14-1-23
まあいいかと言える寒空の下- 空丸ゆら ...自由詩1114-1-23
レンジの中で腐っていた- 北大路京 ...自由詩714-1-23
うで- 春日線香自由詩11+14-1-23
他人様の作品紹介その2(ツイッターで私が紹介した作品いろいろ ...- こひもと ...散文(批評 ...4*14-1-23
話題- あおば自由詩13*14-1-23
涙とおぼしきもの- 千波 一 ...自由詩714-1-23
エゴエコ- あかりん ...短歌114-1-23
- そらの珊 ...自由詩1814-1-23
のの- あおば自由詩7*14-1-23
目盛の隙間から立ち上る青い炎- hahen自由詩314-1-22
帰宅した父から硝煙反応- 北大路京 ...自由詩614-1-22
踏切- ……とあ ...自由詩22*14-1-22
地図- 葉leaf自由詩514-1-22
手のひらの花、そしてあのひとの雪- 石瀬琳々自由詩9*14-1-22

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