夜の窓辺に。
チェザーレ

油絵の夜を逃げ出した。
すっかり晴れた気分だが
本物の太陽少し眩しくて
早速蕩けてしまいそう。

憧れた世界。
これが案外広いんだ。
憧れの在処は意外に遠いから
君に手紙を書くよ。

塗りたくられた僕だけど
骨は意外と太そうだ。
擦れた声とギターを担いで
生まれたままで会いに行く。

少しまだ寒いけど
赤い虫青い虫黒い虫
黄色い蝶々とびたって
きみに会いに行くよ。

出口はあちら。
さぁ。
少し眩しいけれど
きみがいるなら僕は行くよ。


自由詩 夜の窓辺に。 Copyright チェザーレ 2007-04-05 12:51:34
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