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こうべをあげて
青い空が広がって
静けさが辺りを包んでいく

昨夜の恐怖と奈落の底と
窮地を脱して迎えた朝に
廻る球体は光りを投げ掛け
今日の救いを差し伸べる

静けさが満ちるこの朝 ....
   *

 たとえばあのひとが、
 ひとにならず、
 辞そのもので
 あったなら、

 花のために悼む 星が乱反射する路地裏で あのひとの詩を見かけた、年号のない日付 あまりにもおれは ....
   *

 ハナニアラシ 花にまつわる文法についての挿話 送り火がまわる芒原の果てでホールデンを幻視する鰥夫の男 発熱のやまない室で、氷水が爆発する深夜 仔牛の肝臓を輪切りにする作業のな ....
  青空はずっと振るえている
  時が かげになって路にこぼれてくる
  壁のうえにそっと 黒い木が枝葉を撒く

  思うということ
  街にいくつも街を重ねていくこと
  あなた ....
話しそびれてしまって浅い水路で風がわらう


ぼくたちのてのひらで火傷した蛙の


フリーズと


ラケットを肩にかけた生徒たちが


それぞれの家に帰る


ざ ....
そこから見れば
快晴にしか見えないのだろうが
ここから見れば
ひとしきり土砂降りのような悪夢

手渡しておくべきだった
 吹き荒れる直後の懺悔も
 ほどなく形式的な表層に漂着
代案 ....
居場所がなくなって
途方にくれてしまいかけてる

キスなんて一度か二度しただけ
そんな唇を舌で舐めても
そりゃ渇いているだけさ

日は落ちて
周りは昏くなっていく

ためしに心臓止 ....
ロザリーは十五才
廃業したスクラップ工場の敷地の外れで
ハーケンクロイツみたいなかたちになって転がってる
もう腐敗が始まっていて
あらゆるおぞましい虫に集られて喰われている
ささやかな雨 ....
学校から盗んできた椅子は
そして 今も部屋にある
それを自転車にのせて走った日
何も考えていなかった 僕は
深淵はもう飽きました
表層に憧れてます
うらぶれた地質学に小さな納屋を建て
夕陽のことを考えて、戒名と共に暮らす
昨日の事を今日のように話す家畜と
生活の匂いのしない長さと
大小の容れ物に ....
さよならのかたちして
かもしかは
ゆうまぐれ
町を歩く
ときどき
立ち止まり
思案して
また
歩きだす
かもしかの
梢とも
灰ともつかぬ毛
硬い毛
そのきわ ....
暗い湖に朦朧と沈む膨張した死体の夢
網膜のなかに書き殴られた最期の詩
叫びはふやけた肉体に阻まれ
二度と出られぬまま溶解して流れ出る
いつだって午前二時
破裂と飛散を望むものたちが
内 ....
愛が美しい
言葉で語られ
手帳に書く時間も
ないくらい

肉体が支配する
頃にはもう

正しいレシピを
忘れたような
クリームシチューの
中にいるから

熱くて皮膚が
敏感 ....
怒れば父に似ていると言われ
黙っていれば父の父に似ていると言われ
笑っていると母に似ていると言われる
母方の田舎には老人ばかりで
外を歩けば何処のもんやと
わらわらと集まってきて
ほお、ほ ....
艶やかなバラも散る
やさしげな言葉と眼差しを添えて
去って往く喜びの日々

誇らしげなバラも散る
たのしげなギターとメロウな歌声
血のなみだ流す心の代わりに

うめつくす雪の空
一羽 ....
ハギワラだろうがオギワラだろうが
おぎやはぎのやはぎさんは矢を作る人
エアロスミスは宇宙の鍛冶屋


ジョーもジャックもジョーイの仲間
マリーもメアリーもマリアンヌの仲間



ポ ....
血なんて単純な道を流れてるから
つまらないな
迷いもしないし行き先をうしなったら
帰る場所しかみえないじゃないか



うすめたって飲めない話がある
うすめたからこそ飲めなくなったぬる ....
ぐるり50センチほどの脳裏にある
あの日の、その場所に
もう行くことができない
がらんと口を開けた
灰色の校舎の入り口に立ちすくみ
背中からは夏の午後の日差しが
 ....
柔軟剤こっからうち、パジャマ安心だっこ、おかあさん!

おうちかえりたくて、こどもびょういんぬけだしたきみは、からだがよわいから、
夜の海あわだって、手、ひっぱられておぼれてしんじゃって、
砂 ....
政府はよく骨太の方針を出すが
ぬけぬけと骨抜きにもする
新しく入った男は肉厚の女が好きだと言った
肉だって赤身と脂身で違うだろう
体脂肪率は見た目では解らないさ
マグロに関して言えば赤身が一 ....
151016

透明な液体が
土壌に浸み込んで
悪さをするという
液体の成分は何なのか
放射性物質かもしれないと
口に出すのが習慣化して
そうかも ....
宇宙では
孤独な水平線をゆらすことはできない
体脂肪を減らす緑茶
何の効果が得られるのか
わからないまま日々更新される人口の増減
ご安心下さい
と言う文字の横に
人の良さそうな誰かが
 ....
名付けなさい
君を縛る暗闇を
君を閉じ込める闇の正体を見極め
君自身が
名付けるのです

例えば
「コウモリ」
と名付けたら
君の闇からコウモリが
切りとられた影絵のように
現れ ....
あなたの世界を見た

ふたりが好きだった歌は

違う歌だった

私もいなかった

だれもいなかった
地上からほかのどこかに通じる
風通しの良い扉が一斉に閉じると
秋の始まりだ
秋は閉ざされながら熟していく
密度の高まった空気と光と音楽
みな緩やかに撹拌され混ざり合いながら
ひ ....
気まぐれな風が 鏡の水面に木の実を落とす
広がる波紋は 臆病な栗鼠の目に少しの不安を
それでも 冬支度の手を 休めることなく
すぐに静まって 平穏になるとわかっているから


羊飼いの ....
┌(┌^o^)┐


国会中継を消して
ホモォの世界に逃げ込む
だってそこじゃ
口の悪い攻め(突っ込む方)と
残念なイケメン受け(突っ込まれる方)が
高校最後の夏を
リリカルにエンジ ....
すべての店が軒を下ろした
真夜中の薄明るい街路を
ゆっくりとした速度でぼくたちは歩いた
その夜は12月みたいに寒くて
耐えられなくなるたびに
自動販売機で温かい飲 ....
無差別殺人の
テロリストは怖い

部屋でゴロゴロして過ごす
無気力なゴロリストも怖い

お互い明日を信じないし
命を無駄にすることを恐れない

「いずれゴロゴ13と呼ばれるのだ」と
 ....
男前ではない
お徳があたりまえの
豆腐を作りたいんだ

臭いのではない
くださいと言われる
納豆を作りたいんだ

辛いのではない
だからいいと言われる
煎餅を作りたいんだ

マ ....
ブルーベリーさんの自由詩おすすめリスト(133)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
この朝に- ひだかた ...自由詩722-1-17
side_order──田中修子へ捧ぐ- 中田満帆自由詩321-12-8
花に嵐- 中田満帆自由詩421-9-28
ある隠喩- 草野春心自由詩321-9-16
見分けのつかない分身- 末下りょ ...自由詩12*21-9-10
落涙器- komasen333自由詩2*21-7-7
帰る場所がなくなってしまった- こたきひ ...自由詩621-3-14
ロザリーはスクラップ工場の外れで- ホロウ・ ...自由詩7*21-3-14
水路の横を- 番田 自由詩221-3-10
CROW- 妻咲邦香自由詩221-2-12
羚羊- フユナ自由詩420-11-15
不意打ちのようにやって来る- ホロウ・ ...自由詩7*20-6-2
正気- ミナト ...自由詩819-3-21
孫兵衛の顔- 帆場蔵人自由詩7*18-11-10
CARTOLAの歌に寄せて- ただのみ ...自由詩8*18-1-3
名前とあざなをそこへ書け- TAT自由詩217-6-19
血と水- キクチミ ...自由詩517-5-27
さよなら青から- 水町綜助自由詩8*15-11-20
パンダベアアンドオルカ、だっこ!- ともちゃ ...自由詩12*15-11-15
人生万歳- ただのみ ...自由詩15*15-10-17
不揮発性の諸君- あおば自由詩8*15-10-16
ピースサインをかかげるイエスキリストの輪郭がドアの向こうに- モリマサ ...自由詩815-10-9
名付けなさい- Lucy自由詩24*15-10-7
人絵- mizunomadoka自由詩415-10-6
愁思- 葉leaf自由詩615-10-1
あたしの平和- 藤原絵理 ...自由詩14*15-9-24
┌(┌^o^)┐__ホモォ……_________- フユナ自由詩3+*15-9-20
きみのそばで凍る純粋の季節- ホロウ・ ...自由詩4*15-9-19
ゴロリスト- イオン自由詩6*15-9-13
お徳まえ豆腐- イオン自由詩2*15-8-1

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