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草ぼうぼうが美しい

荒れ放題の草むらは公園だった

ベンチに座ると膝まで草に隠れる

ゴミが見当たらない

草に隠れているのだろう

遊具に涼やかな日が当たる

ぼくはそこで ....
いくつもの川が

ひとつの海にそそぐ

ぼくたちは

いくつもの川のようなものだ

ひとつの海にそそぐのだ

そこは罪

そこは花

罪はつぐなわれる

花はかれてしま ....
バスに揺られて教会に着いた

教会のそばに咲くタンポポに

虫の影が

まぼろしの縁取りのように過ぎていった


駅舎で見知らぬひとと待ち合わせるようにバスを待った

髭を生やし ....
公園で自殺した

つぎのつぎの日には

痛快なくらい子供たちがそこで遊んでいた

夕暮れ

子供たちはそれぞれの明かりに戻っていった

喧騒のわだちを残して公園はしんとしていた
 ....
世界は止まらない

法でも止まらない

人心でも止まらない

拘束でも自由でも止まらない

止めようと

止めまいと

止めようと

止めまいと

戦争ひとつとっても
 ....
薄いオレンジのむこうに

行くと思う

ひかりを見に行くと思う

薄いオレンジのむこうに

行くと思う

ひかりを見に行くと思う


ききいってしまう

なにかのものまね ....
収穫もできずに

ただ腐らせるしかないような

果物を育てるひとはいない

いたとしても続かない


両面の鏡なんだ

鏡のなかのまたその鏡なんだ

自分だけ棚にあげておくな ....
太陽はみえなくなっても

月の光、あれは太陽の光

でも新月の夜

世界は闇につつまれる

光のない世界、その時が

ある

ドストエフスキーの悪意

聖性の幻を追いかける ....
かわりにひとは旅など計画する

梅雨なのにあじさいは

冬枯れしている

切なくて拙なくて刹那くて

いっしょう一緒のはずなのに


ひとり泣きふるえた夜

聖なる夜になにを ....
始まったばかりだけど

空虚だから

苦しむのは当たり前なんだ

薬莢を使わずに眠れたら

ぼくらはどんなに楽だろう

誰にでもあるそんな引き出しを

身近におもえるようになる ....
嵐の夜に暗殺団が来る

飛び立つまえの雀の親子を狙うカラスのように

ネズミのように忍び込み寝てる間を襲うのはダメだ

殺るなら堂々と嵐の夜にだ


ノーモア・ヒロシマ!

ワン ....
入院しようが今日もいい日だ

雨の日と木曜日

檻のなかだろうが今日もいい日だ


人差し指と親指をそっとあわせる

親指をうえにむける

意識できるかぎりの力をぬく

それ ....
街の血をすって雲がひかっていた

電話をしても

電車にのっても

まるいものを意味もわからず探していた


からだのちからを抜け

悔しくても

みじめでも

焼け石に ....
アリスの部屋にはたくさん引き出しがありました

引き出しにはお菓子の家の入ってる引き出しや風邪をひいたときの気持ちが入ってるのやあじさい畑が入ってるのや牛乳瓶のどんよりした透明が入ってるのや走って ....
右、右、右、もうちょっと左、

あふれだす切実

あのひかり

かなしみ

ほこりやにおい

おんなが語り出す

床の間の水仙までが冷たく見えたお正月


馬鹿もいたろう ....
ガンジスをゆくものはすべてガンジスの速度をつたってゆくのだ

ひかりはかげだしかげはひかりだあるはないだしないはあるだ

両手からあふれるガンジスに詩の本を読みながらつかっている

石のう ....
カアって

緑いろのプール

いじめのない教室

連れ込まれる生徒

カンニングの阻止

サイコパスな日常

カラスが見つめる

危ないからここは

最悪だなあって
 ....
手紙をいまごろ読むだろう

ぼくはギター弾きながら落ち葉のうえ

街路樹とひかりのなか赤い車を走らす

ぼくはカメラを首にあてる


さびしくはない

髪はもう胸まで伸びた

 ....
夏のもやだ

出会った夜

思い出のよう

長い髪にも

月を探すよ


一夜かぎり

夢がさめても

昔の華やかな

カーニバル


夏のもやだ

出会っ ....
遠いベッドで寝転んでいると

小窓のカーテンの向こうから

おいてきぼり喰らった僕の声

銀河鉄道の夜を見送っていた

この世の悪も善も乗せてゆく

悲しみも退屈も希望も喜びも
 ....
地方都市の春が好きだ

雑駁な緑たちが

蔓延ってゆくさまが好きだ

世界が桜の花から解放されて

自由な死体のように日を浴びている

だだっ広い街道に地元の店舗

低い建物が ....
ぬるい春のしゃぼんを歩いてた

ふくよかな水の妖精が

花咲くこころに綻んだ

ふわふわすいすい鼻で歩いてた


あの穴ぼこに入るのは

ぼくきりだいって枝を揺すった

あの ....
4階部分まで破壊された5階建ての団地が放置されている

コンクリートの仕切りは家々の跡だ

道の駅は廃墟でよこに松の倒木がいくつも転がっている

それでも残骸はもうほとんどなかった

 ....
がらにもなく雪の心配

いっしゅんのキャンディが溶ける

影をゆく水色のバス

こんなに日が照っているのに

こらえてこらえて寒いのはこらえて


くしゃみ先生

黒板にずっ ....
ひとを刺すことも

フルーツを剥くことも

できる包丁のようなもの

生き物を潤わすことも

土砂崩れを起こすことも

できる雨のようなもの

行いや物言いや思いとは

き ....
胸に枕を敷いてうつぶせになって寝転んでいた。

そして自分の指を見ていた。

あんまり近すぎてぼやけた指だった。

あんなことのあったあとだ。

しばらくこうやって気を静めていよう。
 ....
梅園のあとゲームセンターでコインゲームで盛り上がった。

いま古本屋で子供たちはカードを選んでいる。

ぼくは財布が欲しくなり皮の長財布を見ていた。

このあとどうしようか。

ほんと ....
子供たちと久しぶりに会うことになった。

金髪を見たらなんと言うだろうか。言わないほうがおかしい。

洗濯されたものだけを身につけた。

出かけるまえ父がじろっとぼくを見た。

晩ごは ....
会社を辞めたのは転勤の話が出たからだった。

もともと地元採用だったのだがぼくの仕事ぶりが無残で本社で無期限の研修を言い渡されたのだった。

たしかに会社には迷惑をかけていた。

でも妻と ....
たくさんのひとの手に触れて仕事を終えた。

アルバイトといっても仕事は仕事だ。

半年前会社を辞めて就活はうまくいかなかった。

就活を休憩することに決めて地元のコンビニで働いていた。
 ....
ただのみきやさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(406)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
公園- 吉岡ペペ ...自由詩615-9-5
Many_Rivers,_One_Ocean.- 吉岡ペペ ...自由詩915-8-24
教会のタンポポ- 吉岡ペペ ...自由詩615-8-21
GHOST_IN_THE_PARK- 吉岡ペペ ...自由詩615-8-18
自由でも- 吉岡ペペ ...自由詩515-8-4
ひかりを見に- 吉岡ペペ ...自由詩415-7-26
収穫- 吉岡ペペ ...自由詩415-7-21
月もない夜- 吉岡ペペ ...自由詩215-7-11
聖なる夜- 吉岡ペペ ...自由詩315-7-8
薬莢と引き出し- 吉岡ペペ ...自由詩315-6-27
嵐の夜の暗殺団- 吉岡ペペ ...自由詩315-6-19
雨の日と木曜日- 吉岡ペペ ...自由詩615-6-18
この街の説話- 吉岡ペペ ...自由詩415-6-17
アリスの引き出し- 吉岡ペペ ...自由詩515-6-6
邦子の春- 吉岡ペペ ...自由詩315-5-31
青い道- 吉岡ペペ ...自由詩415-5-29
不条理なパレード- 吉岡ペペ ...自由詩215-5-24
さびしくはない- 吉岡ペペ ...自由詩215-5-22
夏のもや- 吉岡ペペ ...自由詩415-4-26
今日という日に- 吉岡ペペ ...自由詩715-4-22
- 吉岡ペペ ...自由詩815-4-18
水の妖精- 吉岡ペペ ...自由詩315-4-1
人間>社会- 吉岡ペペ ...自由詩615-3-20
くしゃみ- 吉岡ペペ ...自由詩315-3-11
肩の力- 吉岡ペペ ...自由詩315-3-7
7ジグソーみそ汁- 吉岡ペペ ...自由詩815-3-2
5ジグソーみそ汁- 吉岡ペペ ...自由詩415-3-1
4ジグソーみそ汁- 吉岡ペペ ...自由詩615-2-28
3ジグソーみそ汁- 吉岡ペペ ...自由詩515-2-28
2ジグソーみそ汁- 吉岡ペペ ...自由詩415-2-27

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