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赤くこぼれている花

昨日の天気予報

今朝はもう違うことをいっている

あそこで咲こうか

たねがどこ吹く風にまかれている


ゆっくりと悲しくなろう

ゆっくりと酔っても ....
互いにハシゴをはずしあった

ぼくらはあまりにキズつきすぎた

想像してあげることが愛ならば

愛はもうぼくらのからだにはキツすぎた


アスファルトを低く花びらが渡っていく

 ....
みんな金が好きだ

みんな性が好きだ


それを見ているひとも

みんな

みんな

みんなこいつが好きだ


みんな金が好きだ

みんな性が好きだ


こいつは ....
桜をみると胸がいたい

桜なんかだいきらいと言いたくなる

だから桜に謝りながら

盆栽みたいなかたちをみつめている


一方向にしか膨らまない宇宙なら

星はこんなふうに見える ....
まるでテロリストの発想

保育園落ちた、日本死ね

それに乗っかる新聞記者

まるでテロリストの発想

おれビンボー、西側死ね


どこへ行こうか

ふらふらしてる

悲 ....
むみむしゅう

いわれたらさびしい

くちびるうすい

やせたはだ

はしたないようにもみえた

しなだれかかっておしゃく

ゆびきれい

かたくなる

ごろくにん
 ....
シンデレラとの面会は

面会室と決まっている

透明なアクリルを挟んで

踏み切りの向こう側に

自分を見つめるように

血が付いた千円札三枚だ

夏目漱石の涼しげな顔

 ....
Aを殴る。ぼくはいま取調室にいる。洗いざらいにされている。もうクルマのなかにあった一通の手紙を突きつけられている。そとは報道陣でごったがえしている。理由はない。思想もない。真っ白だ。でも近づいてよく見 .... ぼくの理想は紙のようなもの

時とともに朽ち果てる

破かれ焼かれ霧散する

ぼくの理想は紙のようなもの


真実からはまるで遠い

真実からは相手にもされない

目の前の扉 ....
体型のわるい売春婦

こころのなかの

ダルタニアン、スペインの丘、風車小屋、

青いひかりが氷のうえに射す日まで


なんねんが陳腐

いまだけが説得力

あの方たちから見 ....
さよならだけ上手になっていた

忘れようとして

懐かしがるだけ

もういらないや

さよならの練習だいぶしたから


愛は時間のことだ

時間の無駄と感じるなら

愛も ....
きょうも西の空が豪勢だ

あしたは白髪のたぶん雨

長澤まさみが歌っている

弱気な悩ましが冴えない


廃工場で殺しあうぐらい

存在証明は誰かからの愛

見失うぐらい叫ん ....
いてくださる

まだ松葉杖をついていらっしゃる

声なき声などない

その声がきこえる

こころを動かすことのないように

いてくださる


ぼくはがらくたかもしれない

 ....
月がわらっ照ら

笑ってら

赤ちゃんはどうやったら出来るのだろう

裸の木がくねっ照ら

苦ねってら

約束はいつも大義名分で破棄されるのだ


どこまでも静かに

愛 ....
可能な限り赤い空に

ぼくらがおもう神様がいた


ライトバンが光を揺らして

とぼとぼとぼとぼ道を行く

いき違いばかりの愛しさが

まかり通ってからから言う

からからか ....
あのときたしかに荒野に吹く風の音

爆心地にはアスファルトとコンクリートとガラスや金属、LED、わざとらしい街路樹

光の船だ

打楽器が跳ねている

噂話が沈む

タイヤが滑る
 ....
青暗くて遠い夕方

路地から猫が振り返る

だいぶ遅い因果律

いのちの殻が振り返る


今ごろ順番かあ

これが俺の天罰かあ

からだの不調で

俺は死にそうだった
 ....
天気予報が

明日から寒くなると

今年5回目くらいのはったりをかます

もうオオカミ少年みたいになっている

日曜日のお昼どき

町の中華料理屋にはいると和田アキ子が

なに ....
桜島だ

さっきホームはすこし肌寒かったのに

動き出した電車から桜島をながめていると

ぼくはひかりの温度に右側を押されている

ぼんやりとした鈍痛を感じながら湾をながめる

あ ....
泣いてごらん

言われなくても泣いている

目薬みたいにだらだらだらと

泣き止むことも忘れてもう

鎮まれ鎮まる


ビフォーアフターの音楽ながれる

ぼくはいまから死刑に ....
看取りは二晩続く。その二晩が終われば、二日お休み。そのあとは三日間通常の勤務。そしてまた看取りだった。看取り二日目の日はいつも息子は老人ホームで遊んだ。
「すっかり人気者だね」
同僚の立石さんがぼ ....
眠りから覚めてしばらくのあいだ、ぼくは不安なことのない世界にいられた。息子と公園で遊んでからぼくは家で仮眠をとった。
夕方のひかりがベランダから射している。掛け布団のおもてがすこしひんやりしている。 ....
保育所に息子を迎えに行くと、新しく入所してきたと思われるこどもにじっと見つめられた。ぼくが肌の色のちがう黒人だからだ。
コンビニの明かりに照らされたりしながらぼくは息子と家路をたどる。息子はぼくより ....
空に舎に

秋光り

ほの暗き

回廊に

風立ちぬ


天高く馬肥ゆる



をのこ生まれる


空に舎に

秋光り

ほの暗き

回廊に

風 ....
初めてってなんだろう。
わたしの父は、父を初めてしているような感じのひとだった。人生を初めて経験しているようなひとだった。
わたしだってそうだ。小学校の頃、いつもふしぎに思っていた。放課後はまいに ....
秋空には

はぐれ雲が多い

悠々と明るい

残骸のようでもある

切られても切りつけられても

青空があるからこそはぐれ雲


約束をしてもはぐれ雲

予定を告げてもは ....
満月がおおきく見えることがそんなにめずらしいのか

もうしょっちゅうスーパームーンとか言ってるけどさ

満月なんて地平ちかくにあれば昔からおおきく見える

錯覚なのか光の屈折率のせいなのか ....
もうだめだって後悔や

あったかもしれない希望

そんなもんを引きずって

だれかを探すように生きている

つぎはぎだらけの布をまとって

砂浜にあしをとられて

千々にみだ ....
いちばん高次なものに

寄り添った

同化した

手をあわせた

ゆびさきをあわせた

スロープ

地滑り

自分の都合を消した

闇へ

光へ

感謝できない ....
秋の雲が天女の羽衣

颯爽と自由に

五色を浴びて

あなたの未来永劫だ


豊かな風が乾いている

花の薫りなどもして

喉には懐かしい甘さだ


秋の雲が天女の羽 ....
ただのみきやさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(406)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
島人のたね- 吉岡ペペ ...自由詩716-5-3
ぼくらのからだ- 吉岡ペペ ...自由詩616-4-24
金と性- 吉岡ペペ ...自由詩516-4-14
一方向の宇宙- 吉岡ペペ ...自由詩1116-4-3
猫でもかぶるか- 吉岡ペペ ...自由詩416-4-1
妖婦の教え- 吉岡ペペ ...自由詩216-3-27
面会室- 吉岡ペペ ...自由詩116-3-5
誰か理由を。- 吉岡ペペ ...自由詩416-2-17
紙の理想- 吉岡ペペ ...自由詩916-2-13
青いひかり- 吉岡ペペ ...自由詩616-2-11
さよならの練習- 吉岡ペペ ...自由詩416-2-10
励まし- 吉岡ペペ ...自由詩516-2-8
がらくた- 吉岡ペペ ...自由詩616-2-6
約束- 吉岡ペペ ...自由詩1516-1-14
赤い空- 吉岡ペペ ...自由詩1816-1-9
爆心地- 吉岡ペペ ...自由詩616-1-6
いのちの殻- 吉岡ペペ ...自由詩1315-12-30
来る死を間近に- 吉岡ペペ ...自由詩1215-12-27
ひかりの温度- 吉岡ペペ ...自由詩715-12-4
目薬みたいに- 吉岡ペペ ...自由詩515-11-28
看取り(3/3)- 吉岡ペペ ...自由詩315-11-22
看取り(2/3)- 吉岡ペペ ...自由詩215-11-22
看取り(1/3)- 吉岡ペペ ...自由詩215-11-22
風立ちぬ- 吉岡ペペ ...自由詩12+15-10-28
放課後の家族- 吉岡ペペ ...自由詩815-10-22
はぐれ雲- 吉岡ペペ ...自由詩515-10-7
スーパームーン- 吉岡ペペ ...自由詩415-9-29
ケンケンパッ- 吉岡ペペ ...自由詩215-9-22
神々への距離- 吉岡ペペ ...自由詩515-9-22
秋の雲- 吉岡ペペ ...自由詩315-9-20

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