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みんなおやすみ
きょういちにち
散歩していたひとも
友達とすごしたひとも
じぶんの心とすごしたひとも
みんなおやすみ
ぼんやりとした不安や
ちいさな怒りで ....
おばあちゃんが
広い歩道で立ち止まっている
休んでいる
キャスター付きの買物袋
それに手を預けてじっとしている
ぼくは遅い昼食をとりながら
目が離せないでいる
....
泣けない
女もそこそこいくと
かわいくないのもの
ずしずしっとくるのよ
責任みたいなもんが。
あ
思い出した
仕事失敗して上司にものすごくおこられた
年くってからの言葉が
ささる ....
今日という日ほど
あなたのいのちを
祈ったことはない
いままでの気持ち
浅くて浮かれてた
今日なんど泣いた
今日なんど祈った
今日なんど愛した
....
その全てがあなただ
日帰りで東京出張
6時過ぎの新神戸駅
ホームの窓を開ける
柔らかな大気が雪崩て
水の音が聞こえている
木々は新芽を立てて
その全てがあなた ....
愛したひとのお母さん
そろそろ寒くなくなりましたか
愛したひとのお母さん
膝や腰を勝手に心配しています
あなたの歴史を知りたかった
愛したひとにつながる歴史を
....
FB/Yつぎの季節に
あなたとのことを想う
FBMJ/つぎの季節に
あなたとのことを想わない
あした再見、あした再見
さよならだけが人生だ
だれかの詩だったっけ ....
赤ちゃんで死ななければならなかった
少年で死ななければならなかった
だから青年で
蹉跌にまみれることができた
三十も半ばで
異性を好きになることができた
四十を ....
生き物たちの銀河
モクレンの銀河
サクラの銀河
ハナミズキの銀河
ツツジの銀河
五月へ通う銀河
生き物たちの銀河
色彩や
香りや
水気や
....
理不尽よ
瓦礫のなかに誘われて
ぼくらは死者と対面する
あらゆる執着を
与えて奪い去った
理不尽よ
あなたはぼくらを全否定した
そこを真面目にさ迷った
....
あなたのことを
なにひとつ知らない
どんな家に住んでいるのか
どんな顔をしているのか
どんな爪の形をしているのか
どんな声で話すのか
けれど
あなたのことを
感じることができる ....
雨上がりの夜道に
コロッケの香りがする
青黒く湿った夜道に
外灯ほどの幸せが停まっている
津波や原発に
ぼくらはいまだに傷ついている
自然をコントロールするため ....
なんでもね、いきすぎるとチュードクになるの
アルコール、ごはん、甘いもの、人
溺れちゃうのよね
ものすっごい、せつなさがやってきちゃうとね
依存ちやうの
ガブガブト、のんじゃうの、たべちゃう ....
ガラスだった
熱ければ溶けて
寒ければ縮んだ
落とせば割れるし
転がせばすぐ傷がついた
でもガラスは
中学のときかさばるし重たかったから
よくわざと教科書 ....
便利やで。このひと。
うれしいと泣く。
哀しいと笑う。
恋もできる。
歌も唄う。
故障は少ない。軽くて丈夫。
充電式やから停電に強い。
環境に順応。
ええ仕事する。みんな欲 ....
アナタとアタシが交差する
言葉が感情がいりまじる
すきとかきらいとかがまじわる
あいたいとかあいしたいとかが
まじわる
ドキドキと鼓動がなる
あなたが横をとうりすぎたときに
あなたをみつ ....
飲んでいい牛乳なんてない
宝くじは空くじだ
ビンラディンはとっくの昔に死んでいた
年間自殺者なんか三万人もいない
地球温暖化なんて二酸化炭素と関係ない
みんな騙されるのが ....
失った
後悔を
追いかける
俺は無常
無くなった
腹減った
飯を食う
俺は無常
虫が湧く
無視をする
虫になる
俺は無常
情熱に
蓋をする
莫迦になる
俺は無 ....
小さくなっていくこと
悲しいと思ったことはなくて
けれどいつか
君の小さな手で
拾ってもらえなくなるのだと思うと
それはとても悲しいことみたい
君はとても
ていねいな人で
きっちり ....
砂漠に花は咲かない
僕は細い筆を拾い
砂を手のひらに広げ
怠惰な脂で溶き
いつか憧れたレンガの壁に
初めての嘘を描く