すべてのおすすめ
僕の昭和は40年代後半からだった

喫茶店の入口を飾るレプリカのような

素朴な人工がひかり輝く日々だった


遊ぶのは工事まえの土くれのうえだった

わざと転げて服をよごす

 ....
避難してきたこどもの入園を拒否するひとがいる

福島ナンバーの車をボコボコにするひとがいる

誰も知らない神様にも届かない

そんな場所で誰がために命を捧げるひとがいる


動物や虫や植物たちはどうな ....
ひとは執着から逃れられない

ひとは執着から逃れられる

執着を思わなければいいのだ


ひとつき後にはさくら花

いのちを賭けた尊い轍に

つらなる裸木が上を向く


ひ ....
あふれる愛は

居場所を探してしまう

ぼくはあなたに

依存していたのだ

酒やドラッグのように


愛はあふれてはならない

八分目が大切だ

最愛などあってはならな ....
容疑者の写真がニュースに流れている

月が北東に隠れようとしている

あれは北西なのかも知れない

月が容疑者のように

どちらの方角にも気配を撒いている

三日月ぐらいの形を見つ ....
傘のさき

アスファルト滑らすみたいな

さびしさ

青い空の

すぐよこに黒灰色の雲の群れ

超電磁砲


追いつけば

広がるのは

明るい不穏

冷たい雨
 ....
祈る

光が俺を通り過ぎていった

俺の祈りはあまりに浅くて

命をたぎらせても

感謝に沁みても

透明人間のままだった

喜びの笑み浮かべても

なんだか形だけだった
 ....
湿り気のある冷たさ

青灰いろが白んでいる

桜の木々のつらなりが

濡れた茶色で春を待っている


朝にひかりが影のよう

冷感症のおんなの背中には

絶頂のあとの汗が垂れ ....
俺達もゾンビーズ

自分の脳を騙して

強くなっただとか

ありがたいだとか

そんなこと言って

君に近づいてゆく

俺達はゾンビーズ


自分の脳だけじゃ飽き足らない ....
富士山が爆発で

その姿かたちを変えてしまったら

あの容姿をもう

見つめることが出来なくなってしまったら

やはり過去なんだ

ぼくらは過去で出来ているんだ

過去とは原因のことではない

過去と ....
43歳の大人の男なら

こんなふうに言うんじゃないか

こんなふうに動くんじゃないか

そんなことを考えながら

喋ったり行動したりしている


たぶんみんなもそうなんだろう

「普通」ってなんなんだ ....
スタバの外で寒風にやられながら

さっき買った煙草

ビルディングの中

おとなのひとが突き刺さってゆく


貰ったものは捨てられないのに

なぜなんだろう

撮ったものなら捨てられるのは


スタバ ....
きみが傷つき力が入らなくなる

無理をしているきみも

息抜きしているきみも

ぼくが抱きしめ支えているから

地球のおもてでこんなに淋しい

うまくいかないときも

うまくは ....
ぼくはポールマッカートニーだ

レットイットビーを聴くたび

いつも勝手にそう思ってしまう


解散したくなかった

みんな

遠い心になっていた

奔走したんだ

ねえ、母さん

ぼくは分かりません ....
ドビュッシーがながれる

そぼくな悲しみが

山のなかの

森のなかの

鏡のようなところに

妖精になって集まりだす

音楽は時間だ

時間のひとつの愛し方だ

コン ....
冬の朝

まだ暗い

しずかな夜

上澄み液みたいな夜

冷たさが柔らかい

鼻先が

頭が肺が

きよめられてゆく


激しい闘争とは縁遠い

曲解への苛立ちとも縁遠い

あくびをすると目が冴える
 ....
変化をおそれるな

適者生存なんだから

幸せになろうと思うな

思えば今が

不幸せってことになるから


ぼくらの経験なんて

誰かが既にしていることなんだ

哀しい ....
今夜を歩くひとはみな

まあるい月を見ているのだろうか

月のまわりには黄がにじんでいる

そこを小さな点滅が過ぎてゆく

何十年もまえに始まったことを

証明するかのようなまあるい月

ぼくらにはも ....
ふたりで見た海を通る

消したい記憶を消せるほど

ぼくは澄んではいない


吹き消されない光の源

その物真似をしている


ふたりで見た海を通る

消したい記憶を消せる ....
記憶いがいに興味ない

目に映るものが

生まれて初めて見るものだとしたら

気がおかしくなっちまう

記憶があるから認識するのだ

目に映るもの

記憶を刹那のうちに総動員して

認識しているぼくら ....
朝早く

透明な夜

眠りからさめたひと

青暗い街道

まだ誰のものでもない空気

でもたしかに

誰かと繋がっているテレパシィ


旅の朝のようだ

ひとも木々も ....
おやすみなさい

同時に寝る

こんな奇跡的な幸福

かさねられることが

また幸福だ

おやすみなさい


同時

ふたり

ふたりだけ

同時

ふとんが ....
俺の言うとおりに言うんやで

お墓参りに行ってたんやって

雪が降って電車乗り遅れたんやって

そいつのご先祖さんとおまえのご先祖さん

大親友やったかも知れへんやろ

世の中見え ....
ぽた

音がした

知らぬまに

涙がにじんでしまう

あくびもしていないのに

悲しくもないのに

もう限界なんだろうか

ぽた

音がした






 ....
あなたの幸せを想おうとすると

からだが貧血のようになる

胸がつかえて息が浅くなる

目と肩とお腹にちからを入れて

踏ん張るようにもういちど

あなたの幸せのうえに更なる幸せを ....
一体どうしてしまったと言うのだ

ぼくはきっと正直に生きすぎ

疲れきったたましい入りの

肉のかたまりだったのだろう

客席はすでに埋まりはじめていた



観客は老夫婦から ....
この不快感を忘れない

きみのことは忘れても

この不快感は忘れない


どうされたら傷つくのかを

教えられたことは忘れない

つめたい命とは関わらない

そう誓ったことは ....
そらの珊瑚さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(237)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水色と灰色の昭和- 吉岡ペペ ...自由詩712-3-4
福島のこと、人間のこと- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-3-3
たましいと全身と- 吉岡ペペ ...自由詩912-3-3
あふれる愛- 吉岡ペペ ...自由詩712-3-3
月の容疑者- 吉岡ペペ ...自由詩612-2-27
オンリーマイレールガン- 吉岡ペペ ...自由詩612-2-26
祈る- 吉岡ペペ ...自由詩412-2-25
春を待つ- 吉岡ペペ ...自由詩512-2-25
俺達はゾンビーズ- 吉岡ペペ ...自由詩2+12-2-20
タイムマシン- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...2*12-2-20
大人になれば- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...612-2-20
朝駆けの空のした- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-2-18
地球のおもてで- 吉岡ペペ ...自由詩712-2-17
ぼくはポールマッカートニー- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-2-14
そぼくな悲しみ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-2-14
朝の街角- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-2-13
適者生存- 吉岡ペペ ...自由詩612-2-11
存在の永遠- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-2-8
ふたりで見た海- 吉岡ペペ ...自由詩2012-2-4
記憶いがいに興味ない- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-1-30
連帯のテレパシィ- 吉岡ペペ ...自由詩812-1-11
同時- 吉岡ペペ ...自由詩912-1-10
悲しまんといて- 吉岡ペペ ...自由詩712-1-4
涙がにじむ- 吉岡ペペ ...自由詩6+11-12-26
祈りの練習- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...2+11-12-24
ある映画祭- 吉岡ペペ ...自由詩711-12-23
忘れない- 吉岡ペペ ...自由詩611-12-22

Home 戻る 最新へ
1 2 3 4 5 6 7 8 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する