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通勤の自転車に注意しながらでないと

この街での朝の散歩はあぶなかった

歩道を猛スピードで自転車がゆく

気持ちの良い朝の空気に

車輪もまた気持ちの良い音を立てている

ちょうどいま地球の裏側には ....
突然工場が爆発したり

突然歩行者に車が突っ込んできたり

時限爆弾のようなものでも

ぼくらの周りにはあるのだろうか


太陽の磁極が5月

四重になるのだという

こんな ....
あした朝早く成田で待ち合わせをしているから

きょうは東京駅ちかくのホテルに宿泊する

まえの座席ではフジコ・ヘミングが大人しくしている

窓際に花束をおいて通路側に座っている

猫を ....
智恵子は雨の日には地震が来ないという

昔なじみの校舎のような病院だった

伝言板には院長の行く先が告げられていた

カーテンをあけて雨の日を見つめる

さくら若葉のあいだに在るのは

昔なじみのきれ ....
優しい。

痛くない。

傷ついてきたことも

静かなam

ひとの数だけ

ふつうに雨に濡れている


雨の日のam

ひとのいる場所に

一人でゆくのが好きだ
 ....
般若心経には

ぎゃあていぎゃあていはらそうぎゃあていぼうじいそわか、

この真言を唱えれば

執着とは意味のないものだ、ほかに大切なものがあるのだ、

これが会得できると書いてある
 ....
きょう太陽のまわりに

虹が円を描いていたよ

ぼくはそれを伝えたくて

太陽を建物で隠して

写真を撮ってみたよ

会社の人に言ってみたら

外も見ずにこう言った

めずらしいですねって
過去は変えられないけれど未来は変えられる

そんな箴言を吐く奴はうそつきだ

過去は変えられるし

過去を変えなければ未来は変えられない


あらゆる過去を変えるために

ひとは宇宙のあちこちで

あ ....
シェエラザードを弾くおんなの

やわらかくて熱いお腹に

顔を押しあててしがみついていた

海とシンドバッドの船、

そのバイオリンの独奏だった

大学二年の頃だった

かたち ....
でこぼこしていた大好きが

たましいにプリントされて

僕のたましいそのものになっていた

だからもうあんなに痛くはなかった

あなたは僕のいちぶです

やっとここまで辿り着けたよ ....
灰色のひかりが街道に爆発している

そのひとつひとつが銀河のようだ

とらえ所のないまぶしさに視線を落とす

花びらがアスファルトにこびりついている

となりの土に草葉の緑

それ ....
愛したひとのお父さん

ぼくはあなたに似てました

黙っていても

たぶんふたりで泣けました

愛したひとのお父さん


あなたが壊した数ぐらい

感情の手鞠唄

ぼくも ....
愛したひとのお母さん

そろそろ寒くなくなりましたか

愛したひとのお母さん

膝や腰を勝手に心配しています


あなたの歴史を知りたかった

愛したひとにつながる歴史を

 ....
優しくなれよ

朴訥な悲しみ

雫のような光

僕はしずかに

死んでゆくよ


寄り添う通りに

街路樹に

月の光架かるよ


優しくなれよ

朴訥な悲しみ

雫のような光

涙をかなでる

生き ....
彼は弟子とグランドツアーに出掛けた

行く先々で詩を調え

彼の自我はそのあいだ

宇宙の奥へと追いやられた

詩を調えるたび

彼の自我は宇宙の奥へと旅をしていたのである

 ....
生き物たちの銀河

モクレンの銀河

サクラの銀河

ハナミズキの銀河

ツツジの銀河

五月へ通う銀河

生き物たちの銀河


色彩や

香りや

水気や

 ....
蝋燭のような

ハンカチが手品で固まる

ヨーロッパの香りがする

植物のような

モクレンはそんな生き物だ


木に花の咲くふしぎ

サクラよりはやく

オレに告げてく ....
さくら散る幻か

わっと降らせよ

さくらの花びら

水いろの影

灰色の青空

もも色の風

さくら散る幻か

わっと降らせよ

さくらの花びら


街道を犬ころになってさ迷いゆく

ぼくはひと懐こ ....
坂道をあがると夕日が現れた

エスカレーターが欲しいなあ

それからまたすこし下り坂をゆく

もとはここは小山だったんだろう

鳥がきいきい啼いている

アスファルトの温度の匂い
 ....
恋人の心変わりを感じていた頃、辞表を出してくる社員がいた。

彼らはぼくをひどく傷つけた。

ひとのこころなんて分からないものだ。

思い返してみればそんなそぶりもあった。

そぶりかあ・・・・

人 ....
駅に夕暮れが停車している

優しいエールが流れている


春を感じる

寂しくて

心地好い

何してんだ


駅に夕暮れが停車している

優しいエールが流れている
昼には新幹線のなかにいた

各駅停車の新幹線だった

固くて煙草くさい客室だった

掲示板に流れるニュースを見つめていた

一夜明けても

首相から被災地へのメッセージはなかった
 ....
かなしい真昼が

黄色い粉が降っていた

あれからです

遠い空が

あのしたで

かなしい真昼が

黄色い粉が降っていた
六分咲きの梅をゆく

見つめる訳でもなく

香りのなかを歩いてゆく

ちいさくなって

盆栽を歩いてゆくようだ


つぎの休みまで待てなかった

人込みはまだ

春ほどではなくて生を隠している

お茶 ....
あのとき祈ったとおりになった

だから生きている

世界は

ぼくにだけ語りかけている

あなたにだけ語りかけている

それが生きているということ
東京も雨曇り

ただでさえ

灰色の町並み

この街で

いちばん青くて寂しい

そんな場所に

母はいたのだろう


車椅子に乗った

聖人が入場していた

ぼ ....
ちいさな影が旋回する

曇り空には

そんな顔しない

生きている

しかたないだろ

ちいさな影が旋回する


こころの闇を見つめる

こころの光を見つめる


 ....
理不尽よ

瓦礫のなかに誘われて

ぼくらは死者と対面する

あらゆる執着を

与えて奪い去った

理不尽よ

あなたはぼくらを全否定した


そこを真面目にさ迷った
 ....
だれもが仏様になれる

種みたいなもんを持っている

一切悉有仏性とは

そんな意味の仏教用語だ


いろんな争いごとや美談を見るたび

一切悉有仏性を思い出す

争いごとも ....
雨上がりの夜道に

コロッケの香りがする

青黒く湿った夜道に

外灯ほどの幸せが停まっている


津波や原発に

ぼくらはいまだに傷ついている

自然をコントロールするため ....
そらの珊瑚さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(237)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝の散歩- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...112-4-28
突然のなにか- 吉岡ペペ ...自由詩412-4-28
ルーツの国に- 吉岡ペペ ...自由詩812-4-22
きれいな空- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...9*12-4-22
優しい。痛くない。- 吉岡ペペ ...自由詩412-4-22
真言というシステム- 吉岡ペペ ...自由詩512-4-21
誰も知らない- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...612-4-19
ありがとう- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1912-4-15
シェエラザード- 吉岡ペペ ...自由詩612-4-14
プリントたましい- 吉岡ペペ ...自由詩512-4-14
土の草葉に- 吉岡ペペ ...自由詩612-4-12
お父さん- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-4-11
お母さん- 吉岡ペペ ...自由詩512-4-11
月の光- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-4-8
グランドツアー/おくのほそ道- 吉岡ペペ ...自由詩3*12-4-6
生き物たちの銀河- 吉岡ペペ ...自由詩412-4-4
モクレン- 吉岡ペペ ...自由詩612-4-4
さくら散る幻か- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-4-2
亡霊たち- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4*12-3-24
思い出のなかへ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...16*12-3-23
優しいエール- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*12-3-16
一夜明けて- 吉岡ペペ ...自由詩412-3-12
遠い空- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-3-11
梅をゆく- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-3-11
3月11日午後2時46分- 吉岡ペペ ...自由詩812-3-11
果てしない憂鬱- 吉岡ペペ ...自由詩412-3-9
こころの光- 吉岡ペペ ...自由詩412-3-8
破壊の限りのそのよこで- 吉岡ペペ ...自由詩812-3-7
一切悉有仏性- 吉岡ペペ ...自由詩212-3-6
雨上がりの夜道に- 吉岡ペペ ...自由詩812-3-5

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