すべてのおすすめ
重爆撃機 が 胎児 を 投下する。
絨毯爆撃 される 肉塊 は、
思い思い の 姿勢 で 重力 に 従い
従順 に 自然落下 する。
透き通る 空間 に 散りばめられた 有機物 の 群れ。
 ....
家系図を背負い友人チャートを小脇に抱えその他知人隣人フローをポケットに押し込みカンニング用に隠しておいた必携人情化学反応辞典を取り出して赤線を引きながら人影に挨拶をしたら足元に犬がいて
ワン
とな ....
生後四ヶ月の娘を朝の5時からあずけれるような
保育所をさんざん探してさんざん電話をかけたあと
少し詩を読んだ


被爆者のケロイドを体に負うことが
物事を理解することではない
とりだされ ....
ワールドアパート
酢酸
失われたハサミの片方のもう片方
イチローの背番号51のように
音も無く降る雨の形
ワールドアパート
共通しない扉で
耳を傾けるスパイス・ガール
俺の掌の ....
ざざざざ
ざざざざざざ
ざざざざざざざざ
ざざざざざざざざざざざざざ
ざざざざざざざ
ざざざざ
ざざざざざ
ざざざざざざざざざ
ざざざざざざざ
ざざざざざざざざざざざざざ
ざざざざ ....
トムソンはがぜる
がぜり続ける
健やかに育ち
育ち続ける梢と梢の
間からメニューを覗き
何という名のファミリーレストランか
ハンバーグを和風セットで注文する
まるで都会だねここは
 ....
白い足首が氷の上で踊るように 
幸福という言葉がワードの上で踊る
幸福は輸入品だ 鼻の尖った人々が住むどこかの国からの
それは形而上的な言葉であるために実物を見たものは誰もいない

シロの頭 ....
夏を告げる鐘が鳴ると
少年たちの中で 天国が走り出す
ジガバチの奇怪な姿は
奇妙な収入を約束するが
キカイダーの端正な顔は
個性の平均化と罵倒されて
大いなる
リストラを保証される

初夏のよく晴れた日に
フニクリフニクラと
ゆらゆ ....
 雨に濡れて光る電車の中の床が
 消えそうになるほど
 綺麗に見えた/
 弾丸
 車窓を撃ち破って
 黒塗りの天使の額を
 貫通する


 後頭部くだけた
 液体の ....
毎朝、夜からの氷の瞳を持った三人の娘たちの夢を紫色
に染めてゆく、背の低い北風の話し声。彼女らの膚から
絹を解いてゆく、そんな静かな叫びを愛しているほどに
フラスコから床に零れ出した、夕暮れ ....
とにかく 走る 走る この大きな大通りを 前へ 前へ たまに通りすがりの人の顔を しっかりと確認しながら その人が今どんなスキがあるか想像しながら とにかく 走る 誰もこちらを見ようとしていない 誰も .... 散乱が止まらない新宿で
途切れない音量につぶった目の裏の
堆積を泳がせるかなしげな夜に
それは冷えきった街灯の指先だった
視覚のぽつりとした後
肌触りがしびれて遠くをめぐり
ぼくは静かで硬 ....
瞬く間に
ホームは行く
狼は走る
涎と舌を垂らし
加速する列車を追いかける
黄金色の眼光
離れ小島の青船
点々と帆を広げる
君が去ってゆくのか
僕が去ってゆくのか
フラット ....
8つのおとうとは
私が夕飯時になっても
食卓に来ないので怒っている

8つのおとうとは
私を呼んでも返事もしないと
私の部屋のドアを蹴り
「何か悲しい物でも、隠しているのか」
と問 ....
母国語を持たない人々の
差し出す別のコトバが
手渡されたそのとき
息吹の記憶をよみがえして
ひとときある音色をなす。
ピアノの上に跨って横から弾いてごらん
そう横から縦にショパンのエチュードを弾くの
指の動き早い早い早い
ねえどうやって弾いてるのねえちょっと見せて見せて
すごいよまるで曲芸だね
ねえわたしも ....
一橋から電通に入った友人に夢を託し
自身のコンプレックスを否定しようとした僕は
次の朝E75を南へと下った

音楽は韻のみの構成だった
言葉がききとれなかった
ヘネシーとケネディーは例外だ ....
上上下右上BCBA下上上上下AB
右右右右A右右AABB右B下上B
下下下上上下右左下左上右上下左
左右下上上下右左A左A上下BBBC下上B
BBB下BBBBBBBBBBB上BBBBBBBBB ....
サカナになってみたいけど
なれません

トリも むりです

ネコには なるひつよう
ないかもしれません

イヌになるのは
かなり いや

サルには
ときどき なってます
飯を炊く

明日生きていたら
チャーハンを作れるように


米を研ぐ

多分
その間は
米を研ぐことしか
考えていない


白くにごった水を
捨てる
白くにごった水 ....
(ア、ア、マイクテス、テス、本日は晴天なり。)
がぁーん チャペルの発声
ほとばしる 薔薇 バラの花びら
ひゅうひゅうと襲われる

トレーシングペーパーで透かしても
バラの雌蕊は包まれて  ....
見知らぬ街の
見知らぬ看板に
見知らぬ字で
見知らぬ言葉が
書いてあったんだよ

と見知らぬ人が
僕に話し掛ける

気弱な僕は
あなたを知らない
と言えなかった
将来、
明るい展望があるかだって

ただいちど
めのまえが明るくなったのは
殴られたときだね

とじてるんだかあいてるんだか
判然しないねぼけまなこも
こう、くわっとひらくのは
死 ....
気がつかなかった
包丁で
指先を切ると
鈍い音がした
そこに涙が滲みこんでゆく
指先から
手首

二の腕
鎖骨
うなじ

錆びついてゆく
どれも好きな部位からだった
限 ....
青い空の向こうから
巨大な顔が降ってくる
にこにこにこにこ
笑いながら
うわあこっちにくるな
記憶は
思い出に似ていて
にどと戻りはしないのに
私の体を小刻みにふるわせる

港町の風景が逆光の影のように
寒くてしょうがないのはきっと
季節を呪った
ブランコのせい

吹きかけ ....
ネオンと雑踏と台風とをまとめきれない街、そしてその旨。わからないから遠いんだよ。眠るようにするりと受け付ければ「飛ばされちゃおうか」とか軽やかにニア・ヒア。海沿の錆び方をした集合住宅、写真の中にいる気 .... 祖父のあとをついていく。

海を見渡す墓地で、親せきたちが鎌で草を刈る。わたしも草を刈る。

母が野の百合を、見つけ出した墓に供えた。

波は白い。
夢の中で道に迷うと目覚めなくなるって本当?
って彼女が訊くので
ルルルと笑ってごまかした

蓋し彼女の顔に見覚えがあるのは確かだ
しかし果たしてそれが
そうです

シスチンとシスチ ....
黒川排除 (oldsoup)さんの自由詩おすすめリスト(59)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
胎児_鯖_眼球_深海魚- ななひと自由詩906-4-6
なきごと- かぜきり自由詩2*06-4-1
保育所をさがして- モリマサ ...自由詩12*06-3-17
ワールドアパート- たもつ自由詩10*06-3-2
潮騒- 遊羽自由詩5*05-12-19
トムソンはがぜる- たもつ自由詩1005-8-9
- 裕二自由詩3*05-7-22
条件反射- 塔野夏子自由詩9*05-6-29
キカイダー- あおば自由詩4*05-6-14
弾丸- カンチェ ...自由詩205-6-8
夜明け- 浅見 豊自由詩3*05-3-17
結論- 捨持自由詩2*05-3-14
チャーリー- nm6自由詩605-3-12
プラットホーム- 湾鶴自由詩605-3-10
おとうと、怒る- 月山一天自由詩1505-1-9
母国語を持たない人々- ななひと自由詩504-11-8
甘いスープ- チアーヌ自由詩804-11-4
躁の紀行- 不老産兄 ...自由詩204-10-27
Ox- ポチット ...自由詩4*04-10-27
どうぶつ- こむ自由詩5*04-10-27
飯を炊く- ピッピ自由詩8*04-10-26
ウエディング- 湾鶴自由詩904-10-26
他人- 松本 涼自由詩6*04-10-25
ロマンチスト- オシャカ自由詩304-10-24
- バンブー ...自由詩404-10-15
- チアーヌ自由詩1204-10-15
ふるさとではきこえない- たりぽん ...自由詩5*04-10-12
カラフル- nm6自由詩704-10-12
- 光冨郁也自由詩12*04-10-11
エスエス橋の上で- たかぼ自由詩1004-10-5

Home 次へ
1 2