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なんでも持っているひとっていいよね。
と、友人が言うので、
たしかにそうかもしれないけど、なんでも持っているひとを見たことがない。
と、返した。そうしたら、
あなたは、なんでも持っているじゃな ....
魚焼き網と食器桶をハイターに漬けて、便器とあらゆる排水溝にそれ用の洗剤を流し込む間に、うちじゅうの床を拭く。鏡とテレビとパソコンの埃を柔らかい乾いた布で磨いたあとで、便器とあらゆる排水溝とハイター .... カレーにかびが
ういていたので
かきまわして食べた

わたしは
いったい
どのくらいのかびで
出来ているのだろう
16時から仕事のきみには
10時半は夜中の3時

まばらな髭と
からまるシーツ
ぜんぜん正しくない場所で
持たない同士で
持ち寄らず
なんにも奪わず
抱き合った

夜がくるの ....
今日が終わる前に
きっと逃がしてあげる

飼い殺した卵も
腐った根っこも
もう気にしなくていいんだよ

わたしが逃がしてあげるから
見えない遠くまで走って行ってね

いつも
 ....
花束がゆっくりと腐っていく夜に
物事はギターの陰で息を潜めている

ささやかな草原を抜けて出会う泉に
少女は捨てることの悦びをしる

蝶々は旋回する

森は徐々に深くなり
積み上 ....
食べ残したチーズのかけら
わかる?
そこには

失われたもののかたちが見える



(あなたがチーズというものをもともと知っていればの話だけど)
女の子がさみしがるのは
しかたない
身体の真ん中に
おおきな空洞があるし

男の子が暴れん坊なのは
しかたない
身体の真ん中に
収まりきらない剣があるし

ふたりが組み合うのは ....
(覚えていること)

くせ毛、喘息持ちの喫煙者で、裾のよごれた(でも長年きちんと手入れのされた)ジーンズ。カメラ、6×6、すこし背中を丸めて歩くくせ。犬のような、かんじ。

ベンチ、チャイ ....
君の乳房のかんじ、
とっても好きだったよ
まあ
でも
君のならえぐれてても
良かったけど

あなたの濃いすね毛
暖かくて
心地良かったよ
毛深いひと
きらいだと思ってたんだけ ....
あなたのこと
愛したからって
何にもならないけど
愛してしまったから
愛している
息をしたり
水を飲むように
当たり前のことだから
抱かれていたら
いっさいの言葉が消えてしまった
あきらめに導かれて
横たわる生活に屈した

詩人は 歌をもとめて
音楽家は 色をもとめて
画家は 言葉をもとめて
それぞれに寝床をみ ....
初夏に良く似合う君の肌
五月は、いつも遅れてやってくるね
陽射しをはじいて透き通る日々
ひいやりとした床の上で
最後の苺を食べよう
ゆるやかな住宅地、カーブに沿って咲いているひなげしの頭をひとつずつ摘みながら目の前を通り過ぎる乳母車を押した女に俺は尋ねる「俺は誰だ」ひなげしまみれの女は重たいまぶたをぴくぴくさせながら言う「知らない .... 一日に
二度の食事
少しの甘いもの
四十分ほど湯舟に浸かり
一本のチューハイか
グラスに二杯の安ワイン
十本の指を磨いて
文章を書いて眠る

一週間に
二度か三度性交し
新し ....
わたしの
おてがるなかなしみに
まきこんじゃったから
だめ

だめになったら
だめじゃなくなるまで
いるしかないけど
むりだったら
いなくなる
だめじゃなくなると ....
あまい季節を夢みて
窓のちかくに立っている
腕には
うすあおい痣をもって

むかしに覚えたうたを
口もとに飾って
すこしだけ
笑っている

明日になったら
明日
もしあまい ....
はく息がしろいので
いきているのがよくわかる
ベランダ
コーヒーに
満月を浸したら
夜のあじがした
久しぶりに恋愛をした男の子は年下で、シャネルの匂いがした。
しっかりした肉におおわれた太い骨。
しりあってから十五日めに触れて、
触れてから六日間はなれなかった。

夜中に逢い、朝がたま ....
さいごに何か言いたいことは

神父に言われた死刑囚は
「おれは
手品師になりたかった」
と言って
舌を噛んだ

そのとき
神父の持っていた
聖書は
白紙だったことを
だれ ....
灰だらけの朝のじめんから
つるつると生えてくる腕たちに
片っぱしから色をつけるその間に

目隠しをして手足を縛って猿轡を噛ませて、
炙って捩じってばらばらに千切って、
砕いて溶かして混 ....
山人さんのはるなさんおすすめリスト(111)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
よく訓練されたウエイター- はるな自由詩611-7-5
捨てるのこと- はるな散文(批評 ...511-7-5
かび- はるな自由詩411-6-29
ぜんぜん正しくない二人- はるな自由詩711-6-21
助走- はるな自由詩111-6-20
蝶々は旋回する- はるな自由詩311-6-19
チーズ、たとえば- はるな自由詩111-6-8
- はるな自由詩311-6-5
追悼- はるな自由詩211-5-29
ソーダちょうだい- はるな自由詩511-5-25
水を飲む- はるな自由詩411-5-24
無題- はるな自由詩211-5-16
白い腿- はるな自由詩311-5-14
ひなげし- はるな自由詩211-4-17
くみたてる- はるな自由詩611-3-7
かなしみ- はるな自由詩211-3-6
雨と靴下- はるな自由詩411-2-20
ベランダ- はるな自由詩411-1-21
終わる恋- はるな自由詩310-12-14
手品師- はるな自由詩110-10-28
- はるな自由詩110-10-14

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