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今日も
終職できなかった
思いがけず
終職できたという
幸せな人もいるという
わたしは
終職したいのだろうか
まだこの世の中に
未練があるのではないだろうか
....
ゆうひがうみに
しずんでいく
ちいさな
しょうてんがいの
あかりがともる
ろうじんのために
ろうじんがはたらく
まちがここにある
ときどき
だがしをかいに
....
しぜんはとても
ふまじめだ
こどもができたら
そだてるおかねどうしよう
がくれきは
しゅうしょくは
せきにんは
なんて
まったくおもわない
ふりょうほど
し ....
くさのないところで
おばあさんが
くさかりしてる
むかしこのあたりは
いちめん
くさばかりだったんだよ
といって
おばあさんが
いないところにも
くさがはえている ....
こうそくバスのりばで
わかものがははに
みおくられている
ふりょうに
からまれんなよ
ははにそういわれて
わかものはうつむき
てれてわらった
それをみてわたしは ....
いしきのないところが
はがれていた
まるでせかいに
あながあいたように
そのすきまを
たましいでうめていく
つぎはぎだらけのきものきて
うつくしくおどる
....
せみが
ものをいっている
ぎえ
ぎいぎぎぎい
いったい
どんないみなのだ
いみをしって
どうするというのだ
せみのことばには
あいうえおも
かきくけこもありません
さしすせそも
たちつてとさえ
いみはありません
ただ、ぎぎぎとか
ぎゃっぎゃっとか
なきながらとびながら
....
ブランコにのろうとした
そのときだった
いちじんのかぜがふいて
ブランコをゆらした
たくさんのこどもたちが
ひとつのかぜになって
はしりぬけたかのように
わたしに ....
かぜはなぜ
ふいてるんだろう
しんぞうはなぜ
うごきつづけてるんだろう
ほしはなぜ
そのほしをちゅうしんに
わたしがいなくても
まわりつづけてきたんだろう
....
しらないまちを
あるいた
しらないというだけで
まちはふるくなり
あたらしくもなっていく
しらないまちのひとにも
わかるような
ことばではなした
ほとんどつうじ ....
こじきが
わたしにたかる
おかねもちの
こじきだ
あたえても
まだたりない
おかねだけが
いつまでも
まよなかの
べんじょにいくと
ひとりのおとこが
たっている
べんきになってしまった
ひとりのおとこ
そのおとこに
しょんべんをする
いつからそこに
たって ....
きんじょのえきに
エレベーターができていた
めずらしいので
のってみても
たどりつくのはいつもの
かいさつぐち
めあたらしいものは
なにひとつない
ただ、エレベ ....
いよいよ
しのうとおもい
いしょをかきに
やまおくにきました
まさかはちに
おそわれるとは
はちのじをかくはちも
いしょのつもりなのでしょう
カルヴァンクラインの
エタニティという
香水の匂いがした
夕暮れ前の下町で
前を走る
自転車の奥さんは
推定四十歳前
最近できた
あのお洒落なマンションの
住 ....
きみはなぜ
わたしではないのだろう
このからだのなかに
なぜきみはいないのだろう
わたしがおもうかんかくの
そとがわにあるかんかくを
なぜひとつしかない
かんかく ....
にんげんかんけいって
なんなんだ
はながさいたとか
むしがうるさいとか
そういうことじゃ
ないのか
はるは
とくにうるさい
さかなかった
はなのこえが
....
ひととして
といわれても
もはや
ひとではないのだから
しかたがない
ひとさまのたべものを
ぬすみぐいしてる
むしよ
おまえのおやの
かおがみてみたい
....
ひからびたせと
よどんだふち
ながれないみずは
ふはいしゅうをはっし
もはやかわのていを
なしていない
きみはなにが
ほしいのか
みずか
ながれか
....
ゆうひかとおもったら
もうあさひだ
しずかなときが
ここにある
いきている
いまもどこかで
たいようの
ゆめをみてるひとが
まてんろうが
かすんでいる
かすみをたべて
くらすひとが
あのあたりにも
いるらしい
まちがえて
ほたるにうまれてしまった
ゆうじんが
みつからない
わたしといえば
ひとにうまれたはずなのに
なぜほたるが
ゆうじんなのかわからない
そうか
....
りろんぶそうした
はたらきありが
はたらくことをやめた
りろんぶそうさえすれば
はたらくことから
にげられるのだ
そのきになれば
はたらかなくてもいきられる
そのわ ....
ことしもはるがきて
はながさいている
はなはたのまれて
さいたのではなく
はなになりたくて
さいたわけでもない
はなは
はなにしかできない
さくことで
せ ....
しずかなよるはない
ほしもふらなかった
ただ
ゆきがふっていた
しらがになった
おじいちゃんとおばあちゃん
ふざけてあそぶ
わかいふたり
まどのそと
わた ....
やおちょうが
ゆるされた
ふるきよきじだいが
ひていされ
ものはこわされ
ながされて
のこされた
きおくで
かきはじめる
しんさいご
しばらくみなかったひとが
かえってきていた
しんさいまえと
かわらず
もうふいちまいで
えきまえでねていた
ひびわれた
ろじょうで
わらうしかなかった ....
やきにくくったら
することがあるじゃないかと
いやらしいおやじたちが
いうのだが
しんせんなにくを
やいてたべるだいしょうに
あたらしいのちを
にくをうむこういを ....
はたらきありが
よるになっても
すにかえらない
はなは
まよなかも
さいたまま
つきとほしは
たいこのむかしと
かわりなく
ゆうごはんを
つくっても
あな ....
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