すべてのおすすめ
冬には冬のうたがあるように
きっと今頃にもあう うたがあるのだろう
知らないということは幸せなことで
季節にも うとくてすんでしまう
桜が咲いたら春だということにしている私にとっては
今もま ....
今日あったいいことを
風船に隠してあなたに贈る
ぱんと割れたなら
幸せになってほしい
割れないのなら
天井で控えています
いつかあなたの
悲しい窓辺で割れますように
探すつもりのない貝殻に
出あって手にとった
何事か話しあって
そっと海にかえす
明日への道は
互いに自然に呼吸をして
迎えたいね
波につぶやいて眠る
つめみたいに切れたら/想い
また同じのがはえるなら
いくらでも悲しむのでしょう
しっぽをたてて 泣くのでしょう
大きくなった子犬は
セール札をはられて
メインボックスから離れて
ぽつ ....
電気をつけなくても明るい部屋に
慰められても暗い私がいる
朝の庭に
知らない鳥とカラスがいる
春の鳥じゃないカラスは
なじみのない春の鳥と
並ばず探し物をしている
こんにちは と ....
遥かから点された目薬のように
瞳から胸は貫かれた
切なくカラダはよじれて
過去は私を覆う
経験は動かしがたく
私を捕えてしまい
どんなに泣いても
また身動きできないでいる
許す ....
なんにもない
なんにもないと思うから
ひとつひとつ確かめる
自分の中を
もしこれがなかったらと
あるうちに考える
おおげさにしなさんな
お年寄りは言う
年輪ってすごいな
耐え ....
青果コーナーのおじさんは
どれに蜜が入っているかわからないという
りんごの山
どれも赤いりんご
りんごはこっそり打ち明ける
私をつくってくれた
おじさんは知っているのに
伝えておいて ....
組むとおいしくなるものも
あるのですと
ジューサーのくだもの入り乱れる
うずまきぐるぐる
見つめる先は
昨日の君の言葉の意味
えええいもう と
注ぎ込んで
沈殿する間に飲み干 ....
死を想う時
生があることに気づき
死は
詩を誘う
命は
だれから授かった?
両親のその先は
また命
かんがえろ
眠っているすべての
からだの
わたしのなかを起こせ
....
いろんな言葉を
吸収して咲く花になる
その花は
黄緑色の呼吸をするの
太陽をいっぱい浴びて
かえすため
蟻の憩いの場になればいいな
小さな安らぎになりたいな
真っ暗な空の日
堪だけを頼りに歩く
とんとつきあたりにあるマンションの
あかりは空へ 突き刺さるように生えている
仕方がないので上へ
上へ歩きました
戻ることなどしたくなくて
空 ....
雪の夜道に
て と く になって続いてる
だれかの足跡に希望を重ねる
あったらいいのにな
私の理想
あなたならいいのにな
この道の先にいるだれか
星空みあげると
望遠鏡さかさに ....
愛してるが安いよ年末だよ
買いにゆこうか自転車で
あなたがごろ寝をしてるから
畳がきしんでしょうがない
テレビが映すこの部屋は
あたたかそうでさむそうで
お前だけだと言うけれど
....
切り撮らないで
って景色がいうから
そっとかえしました
すこぉしだけ触れて
ごめんね
私がいること確かめたかった
白かぶころりん
土の上まで飛び出てる
ふたつ並んで
雪の ....
風が私の
すべてをかいくぐって
すべてをさらいそう
信じないって言ったから
試そうとしていたのかな
体温は
だれかに言った 寒いね
の一言で一℃あがる
ああ 寒いね
の返事で ....
山の中の切り株
風で倒れた木は切られ
まるで抜けた歯のよに
風が通るよ
私はそこに座り
下を見下ろしていた
彼が落ちて行ったのは
この場所からだった
偶然という言葉で
かたず ....
どこかぎこちない言葉しか
出てこない気がして
まぶしい朝の光に
あわせる顔がない
ささやかであたたかい
そんな風がいいけど
おおげさすぎるしぐさみたいな
感情もてあます
青い空 ....
心の病で
眠り続ける君へ
すきなパンを届ける
細い目がパンをとらえた瞬間に
あがる口角とゆるむ頬をみた
君の肩をだきしめたくなった
外は寒いよと
話す私の顔をみないまま
頬 ....
優しくされなかったなら
優しい心って育たないの?
人それぞれってどんなときにも
きちんとあてはまるの?
それは違うと思う自分の心
親ならねじふせていいの?
親のいうことなら
....
夕べから夜通し
留守宅の庭の物干しでさ
おにいちゃんのジーンズと妹のそれが
はたはた はたはた 風に踊ってるんだよ
足を竿に 通しながら
ふたりは決して仲がいいわけじゃなく
できるだけ ....
サンドイッチじゃなくて
ホットサンドイッチだよ
ここは温かいほうがベストだから
あなたのいうことって大抵あてにならない
ね
って言われたって
一体なにが ね なの
秋は秋でも
....
母は酔って
元恋人に
生まれ変わったら結婚してといった
私の目の前で
かわいそうだから早くしんじゃえ
私はほんとうにそう思った
母の願いを叶えたくなった
母は まるきり弱い女にみ ....
過去はなんのためにできるの?
私の歩いてきた時間は消えればいい
風景は残らなくていい
明日さえあればいい
悲しい気持ち風船にして
飛ばす空は想いでいっぱい
ぶつかるから落下してくる
....
いつかは死ぬのにね
母が言ったからどきりとした
いなくなった恋人を
そろそろまた恨み始めていたから
母は
死ぬということと
家の中のあれこれとを
同じところに平気で並べる
....
僕は
知っていることと
知らないことを同列に語ってはいけないと思い
月についての
青いだとかまぶしいだとか
ありきたりな語句を沈めた
ほらね
僕の話なんてそれほどき ....
あなたのために心を込めました
とあったので
いったいどこに心があるのかしらん
と包装紙を乱暴にはがしながら
じろじろとみてみました
まさか包装紙の裏に
心と印刷されているなんて
おも ....
トイレにはいるたびに
作り笑いの練習をする
たまには心から笑えるのではと
期待もしながら鏡をのぞく
宗教しているおねえさんは
嘘でもいいから笑いなさいと言う
嘘でしか笑っていないという ....
言葉には
そのおしりに
しっぽがついておりまして
それをひっぱるとどこからか
あたりとハズレがくるのです
とたんに怒り出されたり
突然抱きしめられたり
それは全部あなたがひっぱった
....
何食べたい?きくと答えは
なんでもいい
魚?
肉?
なんでもいい
私いらない?
なにか言ったか?と
言ったかどうか
なんでもいい
どうでもいいは違うみたい
出来上が ....
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