すべてのおすすめ
知ってるかい
阿呆の精子と阿呆の卵子が結びついたなら
誰が喜ぶと思うのか
そうやって
すべてカモフラージュされていくんだよ
社会
こんなに平和だよ
なんで ....
特に何もない
さ迷う道を 振り返ろうとした
歩いていくべき道だと
躊躇しながら 私は 歩きだす
特に何もない
髪の毛はなびいていることだろう
金髪だ 「だが」
私は また 歩き出 ....
石を投げつけたんだね。もう一度、同じ石を投げたんだ。目標となる的なんてありふれたものだから、何も作りだしたりはしてないんだ。僕の身体の一部がもげてそこから足が生えて、その足で歩いていくんだ、僕は上下逆 ....
うるさい指、が箸の刺し合い
口達者な音を立てながら
沸き出してはかんせいを呼び
食器と名付けました
放り込まれる点点点を待ち構える毎日
今日も仲良く胃の中で過ごす
互いの目、は潰れ ....
もともと世界は一連の階段だった
一段一段に彼がいてあなたがいて僕がいる
その下には彼とあなたと僕のご先祖様がいて
「あ」が「あ」になるように「さ」が「さ」になるように
首をひねって
....
ベテルギウス
遠く遠くある物は 遠くにあるだけに過ぎず
遠くが近く感じるのは 心が距離を飛び越えるから
長く長く旅をしてきた 随分と時間がかかって
その光は とても小さくなってしま ....
朝のうちに
小さな未来を想って
二段重ねの
小さな容器を
すきまなく埋めていく
もう何も
いらないと思っていたけど
やっぱり同じに
朝はきて
そんな莫大なものに
途方にくれ ....
神秘を踏み外して世界が回る
その少し下 メランコリーの上辺を
飽きもせず日々の生業に傷つく
21世紀のシチズンズ・オブ・ザ・ワールド
歌うように花が咲いて
またコスモスの季節なのだと気づ ....
聞いた街を流れる 車の写真撮影をした
今日の新車に 壊れた音楽の モロッコの部屋の前でドライバーを持ち上げて
パンクして 買ってきた誰かを使ったけれど 運転した
私は紹介する 知らない古 ....
大きくなれるか
しんぱいだった
大きくなった人は
毎日を
すいすい行ける
たとえば
魚の骨に
困ることはなくて
ともだちとけんかして
教室のまん中で
泣いたりしない
....
金星の風景的未踏の地に放られて
サラサーティーとか音姫の需要について
の論文をねそべってかいてる
紙が飛ばされて
それをおおげさに追っかけ
ホントは自分が
大声でそのことを笑っ ....
働いて
働いて
帰宅
シャワー
飯
就寝
起きたら
また働いて
かたかたと
長い帯
シュレッダーの
跳躍
....
とめどなくながれるきせつに
おぼれてしまいそうになります
しずむこともできず
おなじようにもてあそばれるこいしに
うたれてはあざがふえていくのです
水面に浮かべた
ティッシュペ ....
透明なコスモスがつぶやいて
風鈴の綿雲は
はやぶさの風来坊となって消えた
かがり火ょ
赤いランプとともに
燃えつきょ
鬼火ょ
白い灯台とともに
燃えあがれ ....
僕は産まれるまえからエロ事師だった 。
その名はクレマシス 。
いまでも覚えている。
テレビの踊り子をじっと見てたとき、思わず口から 「カタクなったぁ!」 と ウィンナーのようなオチ ....
at 4:00 PM
渇き疲れた 繭の空
絹糸が
照らす
遊歩道
南の国の
入口を抜けると
幼いわたしが
立っていた
冬に咲く
紫陽花のような
ちぐはぐな気持ち
....
駅でモノクロが笑う
見逃してしまいそうな一瞬の隙に
夕暮れに口紅を塗りたくる
張り詰めた不安を化粧で隠して
私は女
悲しいくらい弱くて
切ない
切ない
と
ただ馬鹿みたいに繰 ....
*
ビブラートに揺らぐ空の裂け目を
幻視の鳥が飛ぶ
*
明滅をくりかえすビル群が剥がれ落ちる
((NYという記号を描くその一点として わたしが燃やされる))
....
天井の隅には
蜘蛛の巣があるけん
蠅のばあちゃんが教えてくれた
台所の窓にはヤモリがおるけん
近寄っちゃいかんばい
婆ちゃんは
何でも知とると
だけん
長生きしとるばい
この家の ....
あなたはいつも
ことば
そのもの
あ・う・んの息が
僕の水晶体を潜り抜け
脳髄でぱっちり点滅する
あなたといつも
ことば
戯れてごろごろ
猫じゃらしであやしたあとで
バケツ ....
平日は
ぎっしりと湿った砂が詰まった頭に
素敵な大人のお面をつけて
行列の最後尾で傾きながら
特別快速の通過を待っている
休日は
いっこうに衰えない逃げ足に
穏やかな家庭人のジャ ....
娘が幼稚園に入るまでに
通園バッグを縫わなければならなくなった 我が家では
まず 寸法を測って キルト地などを裁っては
思わされる 間違って絶ってはいけないと。日本語があまり
得意ではない ....
扉などあってもなくてもよくて、
それはわたしの肺が
さくばん死んだ蛾の燐粉で
みたされるのとおなじこと。(こうこつ、
通り抜ける、みどりの、さけび
それは あした
砂丘につづく列車に
骨 ....
外で遊ぶわたし
よそ見していると・・・
ごぉぉぉぉん!!!!
いた〜いボールがとんできた
痛すぎて声が出なかった・・
このときボールが嫌いになった・・
その後も2度・・3度・・同じことが起 ....
壊れたメトロノームの
壊れたリズムで
第一楽章は始まる
歪んだ旋律が
琥珀色のホールを満たし
それでもヒトたちは
祈るように席に座り続けた
やがて楽団員が一人また一人と
舞 ....
井の中の蛙
大海を知らず
自分がお山の大将と
思っている。
世の中の事は
何も知らない。
ただ勉強しか
して来なかった。
いいのか悪いのか
わからない。
知らぬが仏と思って ....
今年はとうとう
夏が来なかった
夏はもう
来なくなってしまったのだ
きっと冬も
もう来ないだろう
私たちに必要な食物は
どんな薬を使っても作れなくなる
そうして私たちは
少しず ....
胸に彫刻刀をあてて
誰が家紋など彫ろうとするのか
いづれ君は
かどをヤスリで削って
私は誰でしょう、なんて
笑って(泣いて)
それでも
叩いた音の響きで
君はすぐに見つかっ ....
愛はすぐに終わった。
愛と恋は違うというけれど
具体的にその具現性に於いてどこが違うのだろう。
愛には恋が必要で
恋には愛が必要だ。
言葉のパラドックスを解いていくと
そんなに言葉はたくさ ....
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