すべてのおすすめ
うんうんと首を縦にふる
なんだか良いこと舞い込んでくるような
ダメダメと首を横にふる
良いことなんかどっか行っちゃって
なんだか悪いことだらけな日々となってしまうような
こりゃダメだ ....
ねずみも寒かろ 朝陽に抱かれるよに 優しく包んであげよ
雨が降っている 夜に 雨が降っている
今日は 何曜日だろか
風が冷たい もうすぐ冬だろうか
夜風が寝る前に君に教えてあげよう
僕が昼寝していた時のこと
公園の芝生にやんわり擦られながら
木陰がそっと忍んできて
日射しを追い払ってくれたみたいで
すっかり夢心地に浸ってしまって
何故 ....
きみでありわたしで
あり、反復
する、終わることができた
ひとたちの夜に
携帯をにぎりしめる手がかじかむ頃
うちのハートも西高東低
はよかけてこんと、もう知らんよ
転がると死にます
死がこわいなら転がりません立ちます
座るのでもよいでしょう
はいそこの彼は転がったので死です
死んだら転がります
つまり大体転がりました
鮭の切り身をむしゃむしゃやり ....
寝ると明日になって
古文書を読まされるので
寝ないことによって
明日がこないようにできる
バルキントンが
くりきんとんと
にている
それで、どういうのが面白いと思っているかとい ....
抽象画家が描いた
うつくしくはりめぐらされた運河
本流が支流になって
クモの巣状の千の川になる
―― そこに
ジェルマン
という街がある
静電気をおびた ....
通りの中で
立ち竦んだ
何もわからないし
何も言えない
僕が僕を否定し
そんな僕を僕が否定する
そして、肯定する
AとZが
その他全てを脅かす
その方が楽だから。
極端な夢は
....
お寒うございますね。
それも 急に ですから ずいぶん
慌ててしまひました。
夏物は もう 役には立たないのでございますから
箪笥の入れ替へも 急がないと 冬は、
駆け足で近づいております。 ....
夜の風
木々の呻き
冷たい切り裂き
胸に闇が染み渡る
夜の風
虚無の軋み
忘れたはずの記憶
漠然とした不安
夜の風
光を灯せど
自ら声を上げようと
暗闇の顎は開いたまま
....
わたしの名は、こよみです。
そうです、あの「暦」です。
この世界の時間の流れをわかりやすくした暦という体制は
この世に肉体をもって生まれた今のわたしにぴったりだと
この星の母が名づけてくれ ....
何も持っていなくて
でもそれは嘘で
沢山の物を持っていて
でもそれも嘘
人間って一体…
こういう風に吹かれていると
小さな真実が正体を現す
....
風は髪を激しく弄んでいくけれど
奪い取らないでいてくれる
昨日纏わせた
桜の香りだけを
上手に連れ去って
どこまで行くのだろう
素敵なあの人の
嗅覚に感じ ....
いくつもの気持ちが空のふちを彩って、あさ。
燃える気持ちも、冷えて凍る気持ちも。
空白も、郷愁も、憤りも、悲哀も、すべて携えて、あさ。
別れのように、あたらしい出会いのように。
両極も、矛 ....
いくつもの
ヒルとヨルとを重ねあわせた
一枚の都市の風景画と
そこのみで生きる人物が描かれているとして
かれは
どこのマチカドを
いくど
折れまがり
バス ....
ひとりでぐるぐると迷いながら
ため息ついても
考え事は出てこない
道すがら色とりどりの
洋服や靴 メイク道具
ウィンドウには花が咲いてる
地下道を抜けて回り道
ネオン輝くお星様
....
果物をむく手つきで
言葉を探る
タダシイ方向へただゆきたくて
薄いカップで淹れる飲み物のような
少し冷たい感情ももっている
私の今日も北風みたいな想いがありました
このたくさんの星 ....
オレはざわめきの粒子に身体を打たせようと
再び青い扉を開ける
精神に帆をあげて進んでゆく
可憐な狂気が束の間の夢を羽ばたかせている
物憂げな空には最後の揺籃が揺れている
噴水広場には優し気な ....
真っ赤な お鼻は、呑んでるし・る・し〜♪
焼酎片手に〜 テレビと喋る〜♪
不景気といえど やっぱボーナス出たら、嬉しいなぁ
初ボーナス♪
久しぶりに贅沢して、美味しいものでも食べよ ....
森のざわめき
深緑の風の音
ざわざわと穿われた痕
真紅の血の跡、ずきずきと
深き黒き森
光は射さず
昼も夜もなく
血を喪い
茫漠と歩き続ける打ちのめされた魂
倒れこむようにし ....
ゾウさんの鼻先あたり
あるべきものが無いというか
腰の高さでぐるっとフェンスに囲われていた
ご丁寧にも幼い好奇心を遮るシートまでかぶせてある
わざわざペットを囲いのなかへ入れて
おし ....
君の向こう
朝のひかりは
ガスコンロ
その火の青さ
その火の青さ
しずかの海
あらゆる無機物も有機物も
独自の発火点や燃焼点を持っている
太陽の温度 ....
東の空はまだ蒼く
冷たい鼻先に白い息がかかる
ゆっくりと明けながら
低気圧は姿をかえ
霞む、冬の朝は、ふたりの渇いた喉をきらしてゆく
/傷んだ髪の刺を擦るように / ....
月にいちど血の塊を産む
生まれなかった卵と一緒にトイレに流す
私の体は痛む
痛みは臍の下から生まれて体中に(つま先までつま先まで)
それは生まれなかった卵の為に
じんじん じんじんと
....
神の僕〈しもべ〉は疵付いて
暗き洞にて翼をたたむ
水と戯れ諸人を癒す
翼は未だ開かれず
北風吹けば、居心地良い洞に留まり
陽光照れば、荒々しき世界に飛び立つ
さすれば私は
束 ....
この子は生まれた時から変わっていた。
どう変わっていたかってのは
ちょっと目に分からないくらい変わっている。
何が楽しいのか、絶対に笑わない。
笑わないってのが、また、一つの何なんだが
ニッ ....
爪を切る
快い音が響くたびに
日常の縁から否応なく
寸断されていく記憶
苛立ちの16ビートのリズムを
机の上に刻み続けた爪
つまらない照れ隠しに
痒くもない頭を掻いた爪
....
顧みられない壁の横で生まれ
白も黒も知らずに白と黒になり
街を隠す羽を動かしている
冷たいにおい
曇を遠ざけ
冷たいにおい
手の甲を踏む
街に沈む街
....
最初の一歩は
小学校の
とっても古い校門へ
向かう小さな坂道に
桜の花びらが一片(ひとひら)
二片ひらひらと
ピンクの風が吹く中を
母親の片手を握り締め
木造校舎の仮講堂
校長先 ....
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