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けだものの口からはいつも涎が垂れていて
その臭いは数百メートル先まで届くが
けだものは気づいていない
もちろん
涎が垂れていることに

けだものの体毛は針のように硬く
生えている ....
かなり前に、自身のメルマガでも紹介しましたが。
ネット絵本です。「戦争のつくりかた」

http://smile.hippy.jp/ehon/



05-09-12 追記。
自民圧勝 ....
男の昼はネギで始まると信じているわけでもなかろうに
君は駅のホームでネギを振り回している
君が普段ネギを買えるほどの暮らしをしていないのは
君のその身なりからすぐに推察できるけれど
駅 ....
母方の祖母の雪江さんは
70歳くらいでガンで死んで
お通夜の次の日に突然生き返った

その時なぜか僕1人しかいなくて
雪江さんは自分の死化粧を見て
「えらい別嬪さんやなぁ」となぜか ....
とかげの足音を拾っていくと
「かげろう」と呼ばれる庭で行き詰まった
兄さん
あれは生き別れの兄さん いいえ
姉さんだったかもしれない
が、
見えたりもする

通りすがりの犬 ....
影と
影が
重なり合うので
夜でなくても
うずくまりながら

なにかしらの気配が
ぐるぐると周回する
忘れられたまま
中心もないのに

ライカ
私の声が聞こえますか
 ....
風が私の輪郭をなぞる
私は風によって顕れる
その刹那
私は世界だ

世界が終わるとも
声は続く
風の意志は続く
世界は風によって名付けられ
名は風に隠されている
声は名 ....
○月○日
家に帰ると兵隊さんが押入れでもぞもぞしている。目が合うとピシッと敬礼しながら、「人道支援です」と言う。人道支援なら仕方ないのだろう。たぶん。兵隊さんは押入れでずっともぞもぞして ....
雲のない
ブルー・スクリーンを仰ぎ見ても
語るべきものなど何も残されていない
サイレント、ひとつ
崩れながら包み込まれる

ネイティブ・アメリカンに
インディアン・サマー ....
エミリー
あなたと最初に出会ったのは羊水の中
あなたは何も言わず
私を蹴って押し出してくれました
あなたはそれっきりそのままで
難産だったと語る母にあなたのことを訊いてみたのです ....
一本のラインが羊を造形する、その工程は普遍化の道程を離れ手工
業の未分化へと進んでいる。進むことは進歩ではない。進むことは
退化ではない。多様化と呼ばれる分岐信仰がラインを圧迫するポイ
ント ....
少し煩かったので首に巻いた鎖を強めに引っ張るとあっけなく死んでしまい仕方なくオブジェにでもと思い立ち鎖を梁に掛けてそのままテコの原理でククッといや本当はズズっという音がして小便やら大便やら ....
窪ワタルさんのいとうさんおすすめリスト(42)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
けだもの- いとう未詩・独白29*04-9-15
「戦争のつくりかた」- いとうおすすめリ ...13*04-8-8
昼、ネギを持った男が- いとう未詩・独白1104-7-13
雪江さん- いとう未詩・独白3804-7-2
あばら家- いとう自由詩704-4-29
ライカ- いとう未詩・独白11*04-4-28
かぜ・こえ・かくれな- いとう自由詩1704-4-27
兵隊さん観察日記(即興)- いとう散文(批評 ...1604-4-14
サイレント、サイレント、サイレント、- いとう自由詩33*04-3-8
エミリー・エミリー- いとう自由詩63+03-11-24
羊/綿羊/工場とその周辺- いとう自由詩1003-10-15
駱駝色の黄昏- いとう自由詩603-10-14

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