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暖炉に入れたのは不器用に割った薪と

友たちの笑い声

寒い、寒い夜、仲間が集まった

白髪を気にしながら集まった


薪を手に取る友の手の皺は深い

笑顔も皺だらけ

でも ....
北に向かった
鈍色の海、灰色の波
身をゆだねる勇気はないけれど
寒い海に抱かれたかった

何も告げずに飛び出したあの街
何かが変わるだろうか
気がついたらこの海辺に来ていた
冷たい風は ....
思いのすべてを投げ出して

あなたに抱かれたあの日の夜

微笑みの影に気づかないふりして

瞳をそらしながら目を閉じた


空には十六夜の月

満月は、あまり好きではないと

 ....
絹のすれる音が、ひとひら

二枚、三枚と

声にならない音をたてて

深い闇に落ちていく


夕と夜の間に

音もなくまぎれこみ

ひとひら、ひとひら

落ちていく

 ....
見渡すかぎり曼珠沙華

曼珠沙華だけの世界に

二人で行った

風もなく、音もなく、香りもない


ただ、曼珠沙華だけが咲き乱れる

あか、赤、紅

すべてが止まってる

 ....
西天 龍さんの橘祐介さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
暖炉- 橘祐介自由詩411-1-28
海風- 橘祐介自由詩711-1-10
十六夜- 橘祐介自由詩309-10-2
無花果- 橘祐介自由詩709-10-1
曼珠沙華- 橘祐介自由詩409-10-1

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