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カラカラに乾いておりました、

何もかもが強い陽射しに溶けて色を失い、

ただ真っ白に輝いておりました

遠くから観る僕は
映画館の銀幕よりも、いっとう大きな銀幕の一番前に立って、眺めているよう ....
真夜中/街灯/無人駅/アスファルトに咲いた白い花

煙草/缶ビール/読みかけの本/錆びて褪せた古い看板

波止場/大観覧車/真っ赤な郵便ポスト

朽ちて行く町/崩れて行く遠い影/消えてしまった風情 ....
 *
抽象をなぞる指先が、無色透明な肌に存在だけを記して
昨日の空に溶けて行く、輪廻を正しく辿って行けば
全ての人の記憶は一つになると
ついさっき、知りました。
だから、君の香りはどこか懐かしいのだ ....
夏の入り口には、


昨日の過ちの全てを飲み込んで許す程に煌めき澄んだ空の青さと、
我先にと、重なり合って湧き立つ雲に乱反射して飛び交う光の白と、
弾けた海の水面走る波の跳ねる飛沫の頂点を越えて ....
 *
不意に季節が変わった気がしたのは、強い陽射しのせいなのか

ピリピリと肌に刺す光束ねた空は昨日と別人の顔つきで
僕に微笑みかけて来た
昨日迄とは違い
灼熱を僅かにこめて笑いかけて来る

風 ....
月乃助さんの遊佐さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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