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ちいさな孤独に

ぼくのこえ、届いていますか

木琴ほどのため息に

ぼくのおおげさ、届いていますか

喜怒哀楽のない宇宙に

きみが見えなくなる魔法、ありますか


ふゆの ....
ケイタイがきゅうに圏外になった

宇宙でなにかが起こっているのだ

いや、宇宙ではいつもなにかが起こっている

おっぱいの写メくれとお願いされている女や

職場のトイレでの自慰を写メで送りつける女や
 ....
好きなひとに甘えられるとかわいいと思う

ふつうのひとに甘えられると

どうしたらいいのか分からなくなると思う


秋の空ではなかった

つめたい風に春が匂った

頬を耳をそよう ....
中二のとき家出をした

ぼくはすこし複雑な環境にいた

遠い親戚が経営している病院の

ぼくは病室をあてがわれて住んでいた

妹にはその隣があてがわれていた

病院の四階が院長夫婦 ....
ピンクと灰色とブルーが混じり合って

あたりがもうすみれ色になっていた

春にちかい風が吹いた

LEDほどのつめたさが鼻を撫でた

きょうの天気がなんであったのか

わからなくな ....
地球と太陽の

その絶妙な位置関係は

引き合うチカラで出来ている

俺とおまえのそれが

この宇宙の法則のうちにないのは

いったいなぜだろう


俺たちに働いているチカラ ....
夕方はカラスが泣く

夜は犬が泣く

家ではきみが幸せで

家族とスキー旅行の計画をたて

休みには妹とブランチの約束をする


カラスも犬も昔から

ひとりごとなど言わない ....
あしたからさくら咲くころまで

毎週ゴルフ場にゆくことになってる

ぜんぶ山んなかのコースだから

毎週自然に会いにゆくようなものだ

これから二ヶ月の山の自然の移ろい

季節とは ....
死者の目に

いちにちのうち

なんどかなってしまう

傍観している

肉をもたない霊となって

肉をもたないだけではない

傍観するいがい

なんの術もなくしてしまって
 ....
朝からスタンバってる

観光地のもの売りたちを

死者の目で見つめていた

こころがつくる霊性もあるだろう

こころがつくる肉というものもあるだろう

そういうものは

昼や夕 ....
観光地はいつも午前の匂いがする

車の音もまだわかい

ゆびさきもつめたい

あたまもどこか夢をひきずっている

そらがまだあたらしい

朝早くに腹ごしらえをして

観光にくり ....
風が春だった

ロカ岬にたったような風の匂いがした

曇り空にはひかりと影の階段があった

幻視にちがいなかった

ショパンの別れの曲が聴こえてきた

幻聴にちがいなかった

 ....
岬の塔に幽閉されていた

風の声を聴き

海の虚無を見つめ

雲やひかりの階段に

来世への憧れを昇らせていた


塔の内にある肉体が

世界を傍観していた

世界は私と ....
胸に手をおいたのは
あなたがひとりぼっちだったからです

手首をしばったのは
あなたの声がせつなかったからです

歯をかんだのは
ほねを愛する練習です

あなたと石を飲んだのは
ど ....
夕日を見ながら

夕日を見つめている

ぎらついた川面に

純情を吐き出してしまいたくなる

実体とはどこにあるのだろう?


月みたいだ、とひとりごちる


月はかたちを ....
夕日はぼくの月だから

きのう月がうつくしくて

夕日のこと考えてしまってた

月がさんさんと照っていて

それは夕日みたいで

きのう夜はとても満月だった

夕日のこと想って ....
ギアチェンジするとは

おおきな存在に

身を任せてゆく覚悟のことだと思う

どんな悲しみでも

日々の暮らしのなかに

お任せされてゆく

どんな河でも

その河口ではもう海に

お任せされてゆく
 ....
目に見えないあなたを

ぼくはなんどもコピーした

そして

年端もゆかない精神に

ぼくはなんども貼りつけていた

あなたの苦しみや痛みを

ぼくはじぶんのものとしたかった
 ....
なぜ負けなきゃいけないの

そんなことのほうが

そっちの方がむつかしいことなんて

だって

あたりきのお話しじゃないか


富士や蛙やヤマカガシ

負けることがただしいん ....
歴史的なエピソードにこと欠かないこの地で

芦田川について語られることはあまりない

芦田川の河口はもちろん海とまじりあうのだが

見つめていると

この川が本質的には海であることがよくわかる

芦田 ....


は記号ではなく



は詩だ

よく尖った鉛筆で

白紙に



を打つ

この奇跡を

この大事件を詩と言わずして

いったいなにが、詩であるという ....
終わらない轍を抱えながら

時への妄想を考古していた

時は迷路に曳かれている

命や命の周辺を発掘する

それらは無機物になって

感性や知性に弄ばれていた

終わらない轍を ....
夏のかすれた孤独のいろは

黄色いキズだらけの女の顔

ひとりかそけき偽物の怒り

哀しみが募集されている

夜の電車が紙を震わせる

カレの家を見に行くほど

俺はイカレテい ....
石垣島で怖かった

一月のぬるい風が怖かった

泡盛を売るおんなが怖かった

苦楽園に住むこともあったっけが

石を探して土を落として

青い洗脳が怖かった

くずれた波が白か ....
肌さむいが水をふくんだ夜だった

水のぶんさむさは何処かぬるかった

ことしさいごの年始の会合のあと

熱気にすこし汗ばんだからだに

夜は心地よくてなにか昔を思い出させた

どん ....
生まれた命のかずだけ

追憶はある

みんな誰かしらの

何かしらの追憶なのだ


この夜も、あの朝も

昼間もあったか、夕暮れもあったか

七千年まえのナイルの少年の

 ....
ちいさな雨が降るね

音のない模様を

フロントガラスが濡れている

それはなんの痕だろうね

形のない法則を

夕方の匂いがこぼれている


きみは夕餉に消えてゆく

 ....
言葉たらずとは

なんの例え話なのだろう

言葉を見つめている

言葉もこっちを見つめている

言葉たらずの愛

目的や嗜好やタイミング

そんなのが合わない

合わない気 ....
山陰地方の刑務所で演奏したことがある
開演まえ刑務官が所内を案内してくれた
哀しみの影を探そうとしてしまうわたしがいた
風呂場も見せてくれた
それには少し違和感をおぼえた
演奏会がはじまると ....
心根にある切実を

切実に灯るちいさな火を

リレーしながら

なにをかへとひとは継いでゆく

そのちいさな火

すべてが純潔だった

なにをかから見つめると

そのちいさ ....
月乃助さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(306)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
喜怒哀楽のない宇宙- 吉岡ペペ ...自由詩610-2-13
宇宙がそれを許しはしない- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...310-2-13
おんな心- 吉岡ペペ ...自由詩6*10-2-11
家出のよる- 吉岡ペペ ...自由詩1010-2-11
やはり命か- 吉岡ペペ ...自由詩2410-2-8
精神のカルテ- 吉岡ペペ ...自由詩510-2-7
ひとりごと- 吉岡ペペ ...自由詩810-2-7
あしたゴルフ- 吉岡ペペ ...自由詩310-2-5
死者の目- 吉岡ペペ ...自由詩610-2-5
午前のひかりのなかにいる- 吉岡ペペ ...自由詩810-2-4
旅をする死者- 吉岡ペペ ...自由詩410-2-3
さいごの慈しみ- 吉岡ペペ ...自由詩7*10-2-3
来世への階段- 吉岡ペペ ...自由詩510-2-2
雪がぜんぶを- 吉岡ペペ ...自由詩10+10-1-31
月のたとえ- 吉岡ペペ ...自由詩6+10-1-31
アスファルトのうえで- 吉岡ペペ ...自由詩710-1-30
任せてゆく- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...6+10-1-30
ぼくはあなたをコピーする- 吉岡ペペ ...自由詩610-1-29
夕日が目にしみる- 吉岡ペペ ...自由詩5*10-1-29
芦田川にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...8*10-1-27
点と詩- 吉岡ペペ ...自由詩610-1-25
終わらない轍- 吉岡ペペ ...自由詩810-1-24
ひとりかそけき- 吉岡ペペ ...自由詩510-1-23
石垣島のおんな- 吉岡ペペ ...自由詩210-1-23
水をふくむ夜- 吉岡ペペ ...自由詩710-1-22
追憶- 吉岡ペペ ...自由詩1010-1-22
こころよ、帰ろうよ- 吉岡ペペ ...自由詩710-1-21
言葉たらず- 吉岡ペペ ...自由詩610-1-19
鏡の中から- 吉岡ペペ ...自由詩7*10-1-18
火のリレー- 吉岡ペペ ...自由詩810-1-16

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