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*一時限目 数学*

美しき微分/麗しき積分/淫らな糖分=知性の所望するもの<睡蓮たちの睡魔 
無限の輪っか((エタニティー=ハニーディップ×2))
を、黒板の隅に小さく描く

カリカリカ ....
女であることを楽しむために赤いルージュを持ち歩く


本来の目的を果たせぬまま、ケンタッキーに向かっている


うじうじの覚悟がなかなか決まらない、甘えてばかりの窓の内側


つ ....
 屈折率がちがうので
 液体があるのだとわかった


 ひんやりとした
 理科室が好きだった


 フラスコやビーカーやアルコールランプの橙色をしたたましいみたいな火
  ....
{引用=


 アウストラロピテクス〜はるかに
 ホモ・エレクトス〜さらに

 ひととひととを分かつ外的要因によって
 踏み出す一歩その一歩の歩幅の違いが決定的だとして
 ここまで
 ....
空き部屋になって久しい一階奥の角部屋
いっこうに入居の気配感じられなくて
郵便受けはチラシとかで溢れている

ポスティングするのが仕事なんだろうけど
声をかけたとしても臆すること無く
ほん ....
速められたリズムは
濃紫の草むらへと
向かわせる

込み上げてくるものは
体内の水源

飲み込まれたものは
いつしか蒸発し
すり替わる

虫を殺してしまったら
かたつむりを踵で ....
エスカレーターに乗ったらAKB48の特大ポスターだらけ
メンバーそれぞれがアイドルらしさ決めている
化粧品でもと立ち寄っただけなのに

ちょっとびっくしだよね

私かわいいでしょって屈託の ....
ねえ、マスター・・・

うん?

ねえ、マスター・・・

うん?

ねえ、マスター・・・

うん?

マスターベーション好き?


・・・・好き

ジョワ〜
■チューリップ


包むように咲く花びらは
遠いむかしにわたしの頬を覆った
大きくて暖かな手のひらに似ていた


誰のものだったかは
もうとっくに忘れた


中に隠れている ....
別に空が切り取られた訳じゃない
むしろ高層ビルの群れは空を望んだ形だろう
人が地上に建設した願望の手
その指先に立って手を伸ばしてもまだ届かない
屋上でも地上でも
見上げることしかできない
 ....
ふくらはぎに内蔵されたばねが
ゆるくしなやかにたわんで、
私の躍動を確かなものにする。

大地をつかんで
重力にさからう
陸上部のショートパンツは今、
空気よりも軽い。

春にか ....
あなたをソファーに後ろ向きでお尻をこっちに突き出す格好で座らせたまま冷蔵庫からよく冷えた発泡酒500mlを取り出してあなたのところへ戻りパンティーをスルスルと滑らすように脱がせ先ずはツルンとした臀部を .... ”かあちゃん、ゆきを、さわりたいよ”

腕の中の子が囁く

”ゆきで、ぎゅっぎゅって、やりたいんだ”

蚊の泣くような小さな声で

お医者様に、冷たいものに触っては、駄目と言われている ....
純粋な愛は歌のなかにしかない
ひとりきりでずっといる
名前が散乱していて
それがいままで出会った
だれでもないことに
泣いても
みな立ち上がって
拍手する
純粋な愛は歌のなかにしかない ....
あのひと
どっかで
こきゅうしてる
がたがた
ふるえる
じめんの
ように
とうぜんの
こと

きのうおそうしきだったよ
おやまのふもとで
やかれたよ
こころのこりだったろうね ....
{引用=からだの奥から
たらたらと
わたしが滴り落ちていく
産声とともに泣いた日の
わたしの初めの一滴を含んだ雨で
シーツを洗いたい

足跡にそって
てんてんと広がった池を
みじめな ....
靴の中に散らばったいくつかのジグソーピース(履いて出かける)

毛玉のついた毛糸の帽子をすっぽりとかぶる私の頭

発熱する横顔を追いかける冷たいからだ

掃除機で吸い込む埃と誇り(ないと呼 ....
これって何かの間違いだったりして

夕方近くに先日面接受けた問屋さんからの着信
胸の震え抑えつつ電話に出てみれば採用しますの吉報だった

他の誰かと間違えていないよね

いつもの野良猫に ....
 
 
鳥かごの中で
小さなキリンを飼ってる
餌は野菜だけでよいので世話が楽だし
時々きれいな声で鳴いたりもする

夕焼けを見るのが好きで
晴れた日の夕方は
日が沈むまでずっと西の空 ....
トイレの中を
赤い鳥が
泳いでいる
すっかり
無駄になったものは
なんて
きれい
捨て去ってしまう
ぜんぶ
胸ぐらを
つかんだ
手の硬さ
殴ろうと
思って
会った相手を
 ....
夜な夜な通う男があった。
おのれとは不釣り合いな貴人であると思ったから、
娘は誰にも告げなかった。

幾山越えて川越えて
林を抜けて森抜けて
夜な夜な参る者の名を
ちちはは知らずたれ知ら ....
私って口下手過ぎるよね

神田東松下町にある小さな問屋さんで面接受けたあと
どこをどう歩いてきたのか
気がつけば聖橋の上から鈍く光る中央線の鉄路を眺めていた

ここから飛び降りたとしてもね ....
うつぶせになって大きく息を吐くと
風船から空気が抜けるようだった
私の身体には栓が必要

ふしゅしゅー(空気の(抜ける)音)

(3秒の空白)

(3秒の空白)

(6秒分)呼吸を ....
2008年に壊れてしまった言葉は私の中に眠っている


お前なんか嫌いだ
そう言われたとき昔のことを思い出した
ちかちゃんなんか嫌いだ
私は確かに何度も何度も口にした
風船みたいな愛しい ....
この部屋は まるで 水槽
口をぱくぱくさせている 光のあわいに あわせて
線路から 水があふれでて ドアをたたく
6:10 6:20 6:30 6:40 6:50 7:00
   電線を雲がは ....
ちょっと勇気いるんだよね
あたりを見回してひと気ないの確かめたら
ちいさな箱のなかへ素早く潜りこむ

ペナペナなカーテンを閉ざせば
箱のなかにはなんとも顔色悪い薄倖そうな女がひとり

あ ....
昨夜の雨を吸った落ち葉はぶよぶよと柔らかくなり
いくら踏みしめても何の音も鳴らさなかった
足跡さえも吸収してしまいそうな弾力は
寒さを忘れそうなほどの優しさで失望を覚える


冬はいつだっ ....
  
 
雨が魚の中に入る
滑らかな質感でバスが流れていく
タクシープールの人たちが性器まで濡らして
蝶番のついたドアの開閉に忙しい
窓に沿って座り
ベッドがあれば眠ってしまう
私はぴ ....
シナプスたちのように、うごきあい、点滅する
地上の生きた星たち
今日もどんなかんきょうにあろうと
かなで合っている
それを聴き入ったのは
目をとじれば
誰もが知らない顔の乗る移動の
車窓 ....
 
 
深夜の冷たい台所で
古くなった冷蔵庫が自分で自分を解体していた
もう冷蔵庫であることに
いたたまれなくなったのだ
時々痛そうにはずしたりしながら
それでも手際よく仕事を進めていっ ....
佐藤真夏さんの自由詩おすすめリスト(265)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
17歳のエニオン- 夏嶋 真 ...自由詩45+*10-5-31
ドアの内側の広い世界で- なき自由詩1*10-5-30
気化してしまう液体なのだ- 石川敬大自由詩1710-5-29
非生存に思いをめぐらせて- 石川敬大自由詩910-5-16
届かないひと- 恋月 ぴ ...自由詩34+*10-5-10
睡蓮- within自由詩12*10-5-4
49番目のひと- 恋月 ぴ ...自由詩27+*10-5-2
失禁レストラン- 花形新次自由詩3*10-4-23
春の或る日、植物園にて- あ。自由詩1510-4-21
東京- 瑠王自由詩7*10-4-20
放課後‐3時15分- 斎藤旧自由詩4*10-4-20
酒の肴- 花形新次自由詩6*10-4-19
かたくりこ- くろきた自由詩510-4-19
lord- イシダユ ...自由詩610-4-9
信じていない- イシダユ ...自由詩610-4-4
火群- 夏嶋 真 ...自由詩37+*10-4-2
がらくたのそれからと私のまつげ- なき自由詩3*10-3-30
言い聞かすひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*10-3-29
鳥かごのキリン- たもつ自由詩2510-3-29
aTo- イシダユ ...自由詩1110-3-19
針刺して- 佐々宝砂自由詩9*10-3-18
聖橋のひと- 恋月 ぴ ...自由詩21*10-3-15
うつぶせ- なき自由詩1*10-3-11
破裂する風船について- なき自由詩2*10-3-7
むかしみたAVビデオのタイトルがおもいだせない- イシダユ ...自由詩1210-3-4
うつすひと- 恋月 ぴ ...自由詩17*10-3-1
帳尻を、合わせる- あ。自由詩21*10-2-22
大雨- たもつ自由詩710-2-22
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