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美しい響きの渦に呑まれていく
静かに波打つ大海原
残響は遥か魂を震わせ
遠い親密な記憶に接続する

掘り起こせ、今夜
掘り起こせ、記憶の痕跡を
神々が吐き出したこの世界を
最後に成就し ....
この盛夏、
蝉の声を初めて聴いたよ

朝だ、朝
一日はもうとっくに始まっている
目的と目標を携え歩く人々
僕は世界が在ることに
ただただ驚き神秘を探る

この盛夏、
蝉の声を初めて ....
夢のなかにいるように
夢のなかで歌うように
輝く、輝いている
星、星たち
意識は奥深く落ちて

わたしは誰?
わたしはどこからやって来た?

無表情な現実がかき混ぜられ
失われた魂 ....
あらゆる灯りが消え
あらゆる夢が絶え
ただ青い天空が広がる

ただ青く突き抜けて
ただ青く静まって

脈打つ心臓は止むことなく
記憶に麻痺した僕はため息
包み込む宇宙は絶えず遠去かり ....
私たちは永遠の吐息、
その美しい比喩

私たちは下降する、
空の底を割り

永遠は生動し、
遥か大地に接続する
霞んだ滲んだ奥底から
仄かに姿を現すもの

深い、深い
海の底にいるように

無音のうねり
無音の夜

限りない広がり
限りない響き

忘却と思い出の狭間に立たされて

奥 ....
孤独なシャウトが
天を突き破り
哀しみとなって降って来る

奥底の故郷を希求する
無防備剥き出しの飛躍
心の壁を打ち壊して

廃墟を抱えて彷徨う私たち
廃棄され得ぬ二元論
主観と客 ....
真夏の空、玄関口
立ち尽くす我
草木の揺れ、
うねる大気、
光の庭

あゝ世界は無関心に
私という存在には
全く無関心に
広がり在った、圧倒的に
その時私は気付いたのだ
異郷のよ ....
静かな鼓動の海
満ち欠けを繰り返す月影
わたしは独り泳ぐ
途方に暮れ
静謐に身を委ねながら

遥か死の彼方から降って来る霊性は
たましいを震わせ
遠いおもいでへ導く

そこには自由 ....
遠い声が響き渡る
独りの声が響き渡る
突き刺す大地を
突き刺す故郷を
アナタを求めて
アナタを希求して
響きの渦に呑まれていく
奥底から沸き立つ郷愁
この地球の上で、この宇宙の中で
 ....
意識の底に落ちていくような
渦巻く響きの海にいる
たましいは肉を離れ
渦巻く響きに同化する
打ち鳴らされる変則的なビートに乗って
遠い記憶に沈んでいくわたしという存在

成就されない愛を ....
縁側で
ぷっと
西瓜の種飛ばし
放物線の先を
追っている
幼い子供が
独り居て

遠い夏の日
夏の午後
その日を生きる
幼子が

風に吹かれて
風に吹かれて

名無しで ....
意識が奥まり
浮遊する

丘を駆け昇る
白馬の群れ
波打ち際で遊ぶ
子供たちがみる夢
黄金に輝く太陽が傾き
抑えつけていたものを
開放する

無限の宇宙が唸りながら
猛スピード ....
柔らかに
優しく
時に荒々しく鋭く
立ち上がる
旋律が
わたしの魂を震わせる
それは
深い夢のなかから訪れる
ひとつの奇跡

(それを夢みた人は
母親に捨てられ
狂人に撃ち殺さ ....
光に貫かれ
すべてが踊り出す
この七月、
白い波しぶきを浴びながら
流浪の旅人は
麗らかな海辺の街をいく

静かに客人を待つ庭先には
石と薔薇、石と薔薇
石に刻み込まれた眼は
鬱屈 ....
奇妙な旋律が反復される
たましいの奥底に眠る宇宙を起こしてと
剥き出しの孤独な個が表層を滑走しながら
たましいの深淵を開いていく

寂寥の荒野に響く木霊
黄昏の斜光
橙色に燃え上がる人声 ....
向こうの山に陽が沈むころ
痒みは痛みに変わるだろう

肉身がたましいに迫っている
普通でいられぬ苛立ちが
切迫した恐怖となる

救いはない
死の蒼い顔が踊る
今頃、娘はどうしてるだろ ....
流れる
水のように
澄んでいる
信じている
包まれ抱擁され
揺らめく斜光のなか
神々は軽やかに踊り
隠された故郷を開く

恐れるな、
闇を病を
絶望の果てに灯がともる
君は遠く ....
闇に沈もうとする
光を掴もうと
身を委ねる
本来の独りに戻り
続く肉の苦痛を乗り越え
たましいの岸辺に接岸する

自らの存在の核心を
闇に沈みゆく光に曝し
記憶のなかの抱擁に
溢れ ....
冷えた身を横たえ
戯れる子らの
遠い木霊を聴く黄昏時
いのちの炎は燃え
たましいが肉を貫く

激情の太陽は沈み
死の予感が広がる
もう還る時は遠くないのだ
一杯の水が欲しい

残 ....
静けさの含み持つ何か 
自らの心落ち着いた時に
期せずしてやって来る何か

過去へ遡行しながら
未来から到来する
未来から到来しながら
過去へ遡行する

胸奥から込み上げ溢れ 溢れ込 ....
降りていく
夜空の底へ
降りていく
瞼を閉じて
降りていく

やはらかなそこへ
そこなきそこへ
はらはらはらはら舞いながら
やさしいことのは散らしながら

降りていく
宇宙の底 ....
何処にも行き着くことはなく
そっと明かりを灯すように
静かに確かに歩んでいる
過程にのみ意味が開き
繋ぐ意味に花が咲く
そんなひたむきな息継ぎを
ただただ静かに晒している

(目眩くよ ....
意識が躍動する朝に
子供たちが踊る

鮮やかに心臓が脈を打ち
光の街が浮き上がる

歓びに充ちた朝、
自分の存在の輪郭が
世界に溶け込み
深い深い息を繰り返す

わたしは生きるの ....
世界は光に充ちている
わたしの肉は痛みに疼く

世界は光に充ち溢れている
わたしは荒い息を吐く

真夏の太陽が燃えている
灼熱の震えに凍えている

渦巻く銀河の端くれ
街には熱風が ....
夜に
道行く人の顔、白く浮き上がり
満月
独り独りの魂が、彷徨する
街道に沿って
ぽつぽつと点灯する黄色い灯り
追いかけて、追いかけて

刹那開かれる永遠に

そっと息継ぐ精霊を  ....
押し寄せる
下校放送響く
夕焼けの校庭

僕ら相撲をとっていた
円い線を砂に描き

中原くんは強かった
尾崎くんは弱かった

斜光が僕らを照らしていた
僕らの命は躍っていた

 ....
隠されたふるさとは
ひかりの森、燃える炎
私たちが還っていく
深い深い大海原

永久なる循環に身を任せ
宇宙が巨きなくしゃみする
覚醒する意識に
一瞬が泡立ち
永遠が開ける

熱風吹く青の下、
日傘をさした人々がいく

歓びに充ちて
凝視する
世界は光
永遠の戯れ
宙空の先のビー玉の喧騒
夢はわちゃわちゃ過ぎていき
白雲もくもく青空に湧く 

夏の街には太陽燦々
老婆と少女が手を繋ぎ
踊り廻るよ、廻り躍る

死の標的を撃ち抜いて
生の覚醒に眩め ....
壮佑さんのひだかたけしさんおすすめリスト(197)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
音楽の渦- ひだかた ...自由詩4*22-7-30
蝉の声を初めて聴いたよ- ひだかた ...自由詩522-7-28
夢のなかにいるように- ひだかた ...自由詩622-7-27
情熱- ひだかた ...自由詩4*22-7-26
比喩- ひだかた ...自由詩622-7-25
コンタクト- ひだかた ...自由詩722-7-23
シャウト- ひだかた ...自由詩6*22-7-21
夏の朝- ひだかた ...自由詩522-7-21
おもいで- ひだかた ...自由詩422-7-20
予兆の響き- ひだかた ...自由詩322-7-19
音楽の記憶- ひだかた ...自由詩4*22-7-18
童夢(改訂)- ひだかた ...自由詩522-7-18
到来- ひだかた ...自由詩3*22-7-16
Walls_and_Bridges*- ひだかた ...自由詩422-7-15
石と薔薇- ひだかた ...自由詩5*22-7-14
たましいの歌- ひだかた ...自由詩522-7-12
均衡- ひだかた ...自由詩4*22-7-11
流れる水のように- ひだかた ...自由詩4*22-7-10
ひたすら- ひだかた ...自由詩5*22-7-9
死と自由- ひだかた ...自由詩322-7-8
フルサト- ひだかた ...自由詩8*22-7-7
むおん_ちんもく_むげん_むてい- ひだかた ...自由詩5*22-7-6
永遠- ひだかた ...自由詩7*22-7-5
光の街- ひだかた ...自由詩722-7-3
真夏の太陽- ひだかた ...自由詩5*22-7-2
精霊の夜- ひだかた ...自由詩8*22-7-1
校庭- ひだかた ...自由詩922-7-1
くしゃみ- ひだかた ...自由詩6*22-6-30
世界- ひだかた ...自由詩8*22-6-30
夏空(改訂)- ひだかた ...自由詩9*22-6-28

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