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この秋晴れに、階段を
一段飛びで
上る

ぐんぐんぐんぐん登る
どこまでもどこまでも昇る

すると、

涼やかな風に舞い
白々と透明な綿毛が
無数、数知れず
飛び交って来る
 ....
訳もなく
わきあがりうきたつ
午前のこの時間、この一時

わたしはひたすら
しずかなよろこびに貫かれ
無言でひろがる青空をみる

いつか、
この空の青みに
雷鳴が轟き
亀裂が走る ....
躍動するこの魂は
年若くして老いた魂を後にし
悦楽に浸った青い春を
遥か飛び越え
美しさと残酷のセカイの深みへと
闇に包まれ入っていく

とおい、とおい
遠いよ
澄んで湧き出る泉の底 ....
天空に
明るく輝く満月は
わたしの意識に
瞬間、響き捉えられる

君はパンクが好きなのか
富士ロックで
押し潰されそうになりながら
踊りまくったのか

満月は天空を上昇し
家々の ....
遠く
激しい雨が降りしきる夜、

官能の感覚の快楽を味わい
性愛も死の願望も体験し尽くし
肉の充足の限界に至って
虚無が虚脱が私の魂を痛打する

遠く
痛みの雨が降りしきる夜、

 ....
響きのなかに潜むモノ
闇のなかで光るモノ
遠い郷愁を掻き立て
内なる未知に
意識を招き入れる

波打つ旋律、躍る木霊
意識はその残響に包まれ
これ以上ない歓びに貫かれる

意識は待 ....
地球が一廻りして朝が来た
雨降りの朝、風が吹く
疼痛は収まり、意識はクリア
道行く人は目的を持ち
僕は温かな喜びに包まれ
今在ることを抱擁する

いつ崩れるともしれないこの覚醒に
ゆっ ....
くるくる廻って空の青
開けて明るみ輝き
白雲の流れ急速に
呑まれいく呑まれいく

世界はただ泰然と美しい
在ることの驚きは神秘は
退屈な日常に転がりながら
私たちはいつも見逃す

 ....
踊っている、躍っている
リズムが旋律が響きが
不思議な渦を巻きながら

迫って来る声、
沸き上がる直観が情動が
自由なイメージへと昇華されて
イメージは限りなく広がり
発声する、歌い語 ....
なんでもない一日が
なんでもなく過ぎようとして
でもわたしはやっぱりたましいの
不思議な深みにはまってしまい
途方に暮れる

押し寄せる苦痛
沈み込む哀しみ
息をつめて覗き込む

 ....
みんみん蝉が鳴いている
曇天空に、ただ一匹

細かい雨が降っている

みんみん蝉は鳴き続ける
それは私の心に木霊する
抑え難い生命の高まりが
溢れ続ける生への執着が
私の魂を掻き立て ....
熱気籠るこの夜に
雨が降る、静かに
世界を透明に染め
私の魂を奥底に沈め
五感の縛りを解いて

広がる大洋は
この世界の最中に在り
私の内底から溢れ出る

精神の響きは踊る直観が捉 ....
闇の中に
雨が降る
慈愛の雨が
私を濡らす
遥か計り知れない高みから


怒りは在る
哀しみは在る
取り壊された
我が家の
更地に


疼痛のさなか
ジョン・レノンの
 ....
花が開く
心が震える
舞い上がり、落ち続ける

限りなく

うねる大洋
無限の宇宙
貴女の微笑み

私たちは踊る、私たちは踊る
会話を必要としない
ただモーションだけの
コミ ....
夏の空、玄関口
立ち尽くす我
庭木の揺れ、うねる大気

ああ世界が広がっていた!
己とは無関係に
何処までも眩しい異郷が

五歳の時のその体験を私は決して忘れない
じぶんとは全く無関 ....
木々の枝葉が微かに揺れている

風が吹いているのだな

濃緑の群れが青空に美しく浮き出すように

さわさわ さわさわ 揺れ動く

熱い微風が風景をかき混ぜ

世界は光景となり立ち現 ....
音楽、
それは自由な魂の響き
広がりゆく光の木霊

すべては変わっていく
気付くとあなたはもう此処にいない
闇を抱えたまま宇宙へと還り
未完成のまま波に呑まれ

内底から
寄せる宇 ....
深く、
深く息を継ぐ朝
眼前を歩き過ぎる人々の
一人、一人の輪郭が
鮮やかに浮き上がる

健やかな人、病んだ人
若い人、老いた人
すべての人を
内から包む光と闇
朝はそれらを浮き彫 ....
窓を開け
夏のうねる熱気を
浴びる
病んだ肉体が求める外気を

やがて闇に沈む
魂は果てしなく
内界を探る
沸き上がる感情と意志
直観に導かれ

戦う必要はない
ただ光に眼を向 ....
小さな手、
小さな手を差し出して
二人、手を繋ぎ行く川沿いの道

あれはとても乾いた夏の日、
おまえは水が飲みたいと言った
おれは川の水を両手のひらに掬い
おまえの口許に持っていった
 ....
この哀しみは誰のもの
其処で泣いてる子供が言う
目を閉じれば消えてしまう世界
街角では老婆が荷車を押す

お日様は雲ってどこにもいない

クモの巣が縁の下で揺れている
みんなどこかへ行 ....
薄い絹糸が伸びて来る
夕べ
美しい音の調べのなか
天使たちが踊る

銀の照り返し
迫り来る闇
君のトラウマなんて
みたくない

天使たちが歌う
広がる宇宙
ひとりぼっちの砂浜
 ....
意識、冴え渡る朝
太陽の慈愛は深く
私と世界を隔てる壁は
瞬時にして溶解する

私たちは自然から生まれ
精神として対立した
観念は独自に表象世界を構築し
自然はナマの世界は物自体と幻と ....
風は吹いている
独りの個体がその風に乗せて
内底から溢れる声で歌う
私の生は貴女たちに負っていると

わたしは六畳の白壁の
小部屋に座り
その歌を聴く
世界に一人しかいない
この孤独 ....
さるすべりの紅、蝉の死骸
車列は延々と、行き交う人々
陽光は降り注ぎ、時は流れる

私という個体は
肉の苦痛を不断に携え
知覚と思考に世界を委ねる

一拍置いて目を瞑り
内底深く広が ....
漂いながら
青空を舞う
戯れながら
青空に呑まれる

わたしはあなたを知らない
あなたはわたしを知らない

ただ肉の痛みを殺していくだけ
打ち鳴らされる世界の音群に
飛び跳ねる世界 ....
通り過ぎていく

あれも これも

通り過ぎていく

別れすら、喪失すら、死すら
記憶の奥に凍結され

でも どうしても
過ぎていかないものがある

意識の核のようなもの
遠 ....
「われらには存在は与えらてない。われらは流れに過ぎない。

われらは喜んであらゆる形に流れ込む。 

昼に、夜に、洞穴に、寺院に。

われらは貫き進む。存在への渇望がわれらを駆る。」(ヘッ ....
私は夢を見ているのだろうか
そういう私も夢なのたろうか
世界は私も含めた表象*1という夢なのだろうか

それらの問いかけは思考によってなされる
わたしの内底から直観的に沸き上がる思考によって ....
吸い込まれる
遠い汽笛
戯れる子供達の影
娘は出かけたきり帰ってこない

壊れたら
水底深く沈むしかない
たましいの強さを信じて
人生の終わりに
輝くものはあるか
内面深く沈潜して ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
この秋晴れに、階段を- ひだかた ...自由詩622-9-28
空の青み- ひだかた ...自由詩5*22-9-27
魂のプロセス- ひだかた ...自由詩522-9-25
満月- ひだかた ...自由詩322-9-10
告白・表明- ひだかた ...自由詩4*22-9-7
意識という舞台で・マニフェスト- ひだかた ...自由詩322-9-5
覚醒の朝- ひだかた ...自由詩5*22-9-2
空の青~世界と私たち- ひだかた ...自由詩522-9-1
個体の歌- ひだかた ...自由詩422-8-30
白昼夢- ひだかた ...自由詩6*22-8-29
みんみん蝉が鳴いている- ひだかた ...自由詩7*22-8-28
貴女- ひだかた ...自由詩622-8-26
五行歌・夜闇の熱の奥に- ひだかた ...自由詩6*22-8-25
アヴァロン- ひだかた ...自由詩422-8-23
記憶の夏- ひだかた ...自由詩422-8-22
祝福の瞬間と君- ひだかた ...自由詩522-8-21
音楽- ひだかた ...自由詩6*22-8-19
朝の予感- ひだかた ...自由詩422-8-19
夏の思索- ひだかた ...自由詩7*22-8-18
乾いた夏の日- ひだかた ...自由詩622-8-16
風景- ひだかた ...自由詩522-8-16
夕べの歌- ひだかた ...自由詩4*22-8-14
朝の覚醒- ひだかた ...自由詩422-8-14
風は吹いている- ひだかた ...自由詩4*22-8-12
世界のなかで- ひだかた ...自由詩422-8-12
出口- ひだかた ...自由詩6*22-8-11
約束- ひだかた ...自由詩4*22-8-9
在る_ということ~ヘッセへの返詩- ひだかた ...自由詩4*22-8-8
直観的思考と世界- ひだかた ...散文(批評 ...5*22-8-6
その瞬間まで- ひだかた ...自由詩722-8-2

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