すべてのおすすめ
いつもの道を
いつものように
歩いてはいけない
恩師によく言われたこと
同じ道を
毎回同じように歩くのでは
いつまで経っても
ずっとその場所で
足踏みをしていなければならない
....
白い膜につつまれたぼくらひとりひとりの行き先です
集まっては蒸し返す光の束を
黙って見ています
わざとらしく いまはただわざとらしく
斜め上からの眺めですが
パレードを想像し ....
たった一つの
偉大なる Earth
その中に{ルビ存在=あ}る
ちっぽけな 自分
その中に{ルビ存在=あ}る
たくさんの 悩み
その中に{ルビ存在=あ}る
一番大きな 悩み
赤道半 ....
実をいえば
俺は
電話ってものが好きじゃないんだ
その俺が
真夜中に
水に浮くキャンドルの
揺れる炎をみて
無性に誰かと話したくなった
誰でもいいって訳 ....
あした て何だっけ
陽が昇ると それは朝 て気がするんだ
確か 記憶では
でも 暗いときもあったような気がして
それも朝だったように 思い出されて
朝 て何だっけ
あした て何だったか ....
この闇が続く限り
きっとどこかに
眠れない心を抱えた誰かがいて
その誰かもまた
違う誰かを求めてる
私もその誰かになりたくて
こうして今夜も眠れずに
昨日と地 ....
掃除がてら、倉庫の中を漁っていると
どかした箱が崩れて 戸棚に当たり
中から石鹸液の瓶が転がり落ちて
割れて
辺り一面に
昔の病院、独特の
何とも言えない、嫌な雰囲気が立ち込めた
....
スイッチを押すと
突然夜が訪れる
少し離れてみると
太陽が顔を出す
そんな昼下がり
雲の行方を追うように
まるで
石ころを蹴飛ばす学校の帰り道のように
さながら
線を辿る天道虫の ....
コーヒーには砂糖をいれない、
いま私はめちゃくちゃに機嫌がわるい、
人間なので機嫌が悪い日くらいあって当然なのだけれども、
こんなに機嫌が悪くなるとかえって気分がいい、
コーヒーにはミルクもク ....
愛する人
僕が君の何だろうなんて
もう聞かないよ
思ったより
色が白くて
胸が大きかった
今
僕の腕の中で眠っている
それで僕は何もいらない
愛す ....
君は木立の中に
透明な花を
隠している
涙は霧のようで
僕から熱を
奪わない
幾たびも逢いたい
僕は変わってゆくけれど
やわらかな予感に包まれた
君が変わることはない ....
太陽と月が
一緒に昇ることはない
ないというより
許されないだろう
いくら
太陽が月を愛しても
いくら
月が太陽を慕っても
一緒にはいられない
俺 ....
ぼんやり 新聞コラム 眺めてたら
女は 存在 男は 現象
つまり 全ての基本は女 だから
はじめに女ありき との文章
これはもう 現代常識である
聖書の記述は 間違えたのだ
好きに ....
あなたが守る
暖かさ
幸せ
今、身体の中で
凍てついている
今夜も
行き交う人が
看守のように見える
いつものデパートの
ブロンズ像の前で
....
膨らんだ感情を幾つかの言葉で編んだ檻に閉じ込める
とげとげがちくちくと胸を刺す
けれど気にしない
普段言えない部分も真っ白な世界では
無理出来ないから
荒れてとても痛い言葉を読み手にぶつける ....
四時半夕刻
思い立ち
洗濯機まわす
陽が伸びた
空の
視線がちょっと痛い
わかってるよもう
春だってんでしょ
湿ったシャツと
生乾きの髪を
これみよがしに
風が撫でてく
....
サクラサク
桜 咲く
君の美しさは
僕を酔わす
恋の初めのように
桜よ
君の妖しさは
僕を惑わせる
恋の痛みのように
桜よ
君を誰もが愛する ....
絆ってものが
本当にあるのなら
目に見えればいいと
俺は思う
結ばれているのを
確認したいぜ
でも やっぱり
目に見えないほうがいいと
俺は思う
....
何か失敗してしまった時に、
私は反省をせずに、「後悔」をしてしまう。
どうして、あんなこと言っちゃったんだろう。
どうして、あの時、こうしなかったんだろう。と。
これは後悔 ....
君の笑顔は椅子に似ていて
笑うと誰もが顔に座りたがる
散歩途中のお年寄りや
旅に疲れた旅人
アイスキャンディーを持っている人
ただ夕日を見ているだけの人
誰かが座ると嬉しそうにする ....
背を向けている女
背格好が似ていて
同じ香りもしている
手からすり抜けていった女
男の笑う顔だけが見える
腰に手を回し
歌うように
触れるか触れないかぐらい
おもいを伝 ....
赤くて、赤くて。
おどろおどろしいまんじゅしゃげ。
彼岸花っていうんだね。
幼いわたしは、この華を見て怯えました。
実は今も怖いです。
赤くて、赤くて。
....
わたしは投げ出す
わたしは拾う
手は銀になってゆく
つばさ失く飛ぶ火が越えてゆく海
ただ音だけで造られた海のむこう
骨と魔術師との対話
夜に生まれ
朝に消え ....
軒先で繰り返される 喧騒は疎らな囀りで
それは押し寄せる細波や そよぐ木枯らしよりも小さい
時は氷河の流れよりも緩やかに 木漏れ日を浴びている
人々は これでもかというくらいの反芻を
享受しつ ....
はらはらはらりと
風花が舞う
あなたの肩にひとひら
わたしの髪にひとひら
振り返らないと誓った道を
あなたに連れられ歩く
儚い夢を追いかけ
風花の中を歩く
夢見るように ....
屋根の下で行われていた 歪な行為の為
一旦泣き出した子供の泣き声は
とうとう消え続けるのだった
すべての 眼に マタニティ・ブルーが
満ちればいい 満ちればいい
そして 溢れ ....
俺の心にも
花は咲いている
小さな小さな
花だけど
薄紫色だよ
あなたが好きだった色
スクーターを
薄紫色に塗装したくて
失敗した話
よく
....
俺の部屋は
足の踏み場もないくらい
散らかってるけど
本当は何にもない
会話も無く
微笑みも無い
ここで過ごすようになってから
俺は
少しずつ
石 ....
あなたを失ってから
どれだけの涙を流しただろう
あなたを失ってから
どれだけの涙を流したら
あなたのことを
忘れられるのだろう
泣いても泣いても
枯れることの無いボクの涙
叫んでも ....
セロリは食べたくない
俺の眼前にセロリが出てきた空間は
覚醒と蹂躙のプレリュード
でも あの
他者が食べてる様から醸し出す
俺だけが感じる音は好き
水が注がれた透明のガラスのコップに
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31