北の大地の端っこに
その工場は在ると聞きました

えっちらおっちらせわしなく
『何か』をつくっているらしいのですが
それを目にした人はいないそうです

それはやはり『何か』だからなのでし ....
ふらふらと 
京都から帰ってきた
 

またウイスキーを一瓶、
一気に飲み干して 

そうだな 
俺は俺を殺したいのだと思う 

今はそんな夜 


また見たいな ....
近づく夏の気配に
風は
荘厳なパイプオルガンで
真実の歌をうたう

季節の波間へ
消えかけながらも
風は
光 いざないながら
真実の歌をうたう
人は皆
かがやく星だ

たとえ何億光年もの孤独を
抱えていようと
その光は
いつか誰かに届くだろう

たとえ涙していても
太陽の光で月が輝くように
微笑めば
いつか微笑み返してく ....
この胸からすぐに薄れる 
「決意」の文字を 
もう一度 
彫刻刀で、私は彫る。 

自叙伝の{ルビ頁=ページ}が 
いつまでも捲れない 
薄っぺらな冊子にならぬよう 

一冊の本を開 ....
五月のわたしのルール


肉は肉屋さんで買う
魚は魚屋さんで買う
コロッケはあげたてを
おでんは味のよくしみた
やきとりはけむりで見えないくらいの

とてもシンプルなこと
この ....
いつも優しそうに

見つめてくれる瞳

いつも

愛しそうに

水をくれる彼女

庭に咲く黄色いタンポポ

いつも一緒だった人はどうしたの

そうか

また旅に出たんだ ....
ピストルを背中に押し付けられて
細い路地へ連れ込まれる

そんな夢を見た

銃弾が放たれた瞬間に
ちょうど目が覚めるとは限らない
痛みのない苦痛を味わうこともある

それ ....
{引用=近道して
とおりぬけた石段に
昨日の雪が つもっている

桜に降る
ちいさな雪が
毛布のように 町をくるむ


あなたは
商店街のゆるやかな坂を下り
あおく ひかる
 ....
「ピンクの紙で包んで
ピンクのリボンをかけて」

照れくさそうに言った

かすみ草だけの花束なんてめずらしい

ちょっと驚いた

心の声を聞いてみた

好きだから
似合うと思う ....
するどいエンピツ
つきささない

とがったじょうぎ
なげつけない

ノートにすうじをならべてみて
ほらここから

せんそうのはじまり

てきはあいつだ
けしごむとばせ

ひ ....
チューリップが咲いている
この間の春の嵐には
少し苦しそうに
揺さぶられても
泣かずに咲いていた

チューリップが咲いている
何もかもを飛ばして
破り取っていった
この間の春の嵐に
 ....
水銀の光の一粒が
横へ横へと動いている
ゆうるりと回転し
他の光をかき分けている


てのひらを巡る
遠いみちのり
つもるうつろ
熱の轍


まるめられた透明が ....
いつものように
バスを待っていたら
象がきた
大きな耳のようなドアから乗る


いつもの道を
いつもどおり走っている
だが停留所が
いつもとちがう
  パンパス三丁目 オアシス北  ....
あなたは変わらず
ぶっきらぼうで

歯に衣着せぬ物言いが
むしろ心地よい

十数年ぶりに席を並べて
仕事をする

あの頃とは
立場も背負っているモノも違うけど

変わらぬことに ....
誰かにおやすみと言って欲しいのですね

そうじゃないと

また眠れないのですか

せっかく作ったゆりかごから

落ちてしまうでしょう

1本だけ寂しげに咲く

赤い椿

は ....
 
使い古された祈りのように
どこまでも机が並んでいます
その先には針葉樹林があって
仲の良い母と子が
なくした傘を探しています
木洩れ日が揺れて
ときどき音なども聞こえてきます
 
「ひでぶ!あべし!あちゃちゃちゃちゃあ!」 

歌舞伎町のライブハウスで 
登場した幕間詩人の 
雄叫びを聞いた翌日 

職場への道を歩いていると 
古びた赤いポストの下に 
「北斗の ....
いい音は
まいにち変わる
天気で変わる
時間で変わる
気分で変わる


いい音は
うるさくない音
いい音は
静かな音
いい音は
こころにしみる音
いい音は
こころをうごかす ....
生徒からもらった手紙には
「わたし先生がいなくても頑張ってるよ」
って書いてあった

渡り鳥のように教室をめぐる僕は
だからこそ一つ一つの授業を大切にする
うまくいかないこともあるけれ ....
いまいましい季節が過ぎ去って
春の匂いを運んで
ちいさな風が
独り言を
ちっちゃな声で

ほんにゃら ほおい

赤いランドセルに
まだおんぶされているような
ふきのとうの葉で
傘 ....
ぼくは いなくなろうとおもいました

だけど みんなはぼくに
みずをあたえ たいようのひをあびさせ えいようをたくさんくれました

ぼくは みんなに ありがとう をいわなければいけなくなりま ....
君と僕の
柔らかすぎるところは
交わりやすくて

忘れているわけじゃないけれど
柔らかすぎるがゆえに
止まることができなくて

傷ついたと言われるまで
君に言葉を投げてしまう

 ....
午前1時の暗闇の中

部屋の窓から

教会が見える

十字架がネオンになっているんだ

あの教会の前の十字路で

「サヨナラ」と言った

子供が学校の帰りに言う

「皆さん ....
ちんけな権力ステル
偉いと思う心すてろ
ステルすてろ

ちっぽけな自分ステロ
金をすてろ
車をすてろ
服を、食い物を
家を
すてろステロ

ステルすてろ
年寄りをすてろステル
 ....
{ルビ山菜=やまな}摘み 岩清水にて 菜を洗ひ
水小屋入りて 蒸し煎じする

トントンと 微かに叩く 音すれど
何人おらず 風の{ルビ音=ね}なるか

煎じ薬 竹筒詰めて 持ち帰る
真暗 ....
ある朝
寝ぼうした
とりさんは
ふかふかの羽根にくるまれた
とりさんは
夢ごこち
あっちへふわふわ
こっちへふわふわ
風にとばされてしまわないか
ボクは気が気じゃないよ
夢ごこちで ....
ごらん、あれが銀河というものだ
今日みたいな湿った夜に
こんなにくっきりと見えるのは
とても珍しいことなんだよ

僕は君たちに星は動いていないと教えた
地球の自転の見かけの動きなのだと ....
 コトリとした
 小さな違和感を
 いつもいつも大切にして
 彼女は生きてきました

 胸の中で
 コトリと鳴るたび
 どうしてだろう
 と問いかけてきました

 どうしてだろう ....
世界がもう少しちいさかったなら

お互いがお互いを理解することも
やさしかっただろう

世界がもう少しちいさかったなら

お互いがお互いに対して
やさしかっただろう

世界がもう少 ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「春の工場」- ベンジャ ...自由詩5*08-4-28
じゃあ、また- わら自由詩22*08-4-28
真実の歌を_風は- 春日野佐 ...自由詩2*08-4-27
人は皆、かがやく星だ- 春日野佐 ...自由詩308-4-27
本に入る_- 服部 剛自由詩208-4-27
五月のルール- ふぁんバ ...自由詩608-4-27
@たんぽぽ- 貴水 水 ...自由詩408-4-26
「夢の中の市場」- ベンジャ ...自由詩7*08-4-26
家路- はな 自由詩1008-4-25
@かすみ草の花束- 貴水 水 ...自由詩208-4-25
さんすうせんそう- そらの  ...自由詩10*08-4-25
チューリップ- 小原あき自由詩10*08-4-25
ひとつ_ひらく- 木立 悟自由詩608-4-25
マンモス- yo-yo自由詩9*08-4-25
再会- kauz ...自由詩6*08-4-25
@椿- 貴水 水 ...自由詩408-4-24
- たもつ自由詩708-4-24
ケンシロウの行方_- 服部 剛自由詩7*08-4-24
いい音- ふぁんバ ...自由詩4*08-4-24
「花束」- ベンジャ ...自由詩7*08-4-24
ほんにゃら_ほおい- 乱太郎自由詩26*08-4-23
生きることそれは、- そらの  ...自由詩3*08-4-22
諍いのあとで- kauz ...自由詩6*08-4-22
@教会- 貴水 水 ...自由詩508-4-20
ステルすてろステロすてる- 草野大悟自由詩208-4-20
遠野拙歌- 西日 茜短歌7+*08-4-20
夢のとりさん- ここ自由詩708-4-20
「光砂の海」- ベンジャ ...自由詩4*08-4-19
コトリ- 伊那 果自由詩108-4-19
「世界がもう少しちいさかったなら」- ベンジャ ...自由詩3*08-4-19

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