気がつくと きみは
魚になってしまっていたので
ずっと
きみを知っていたのに
はじめて見たような気さえした


望遠鏡をのぞくと いつも
波がよせては砕け
飛び散る


セロハ ....
[水道管は、壊れています。前の駅を発車しました。]
 

水圧で 蛇口が外れそうになってるじゃないか!
こりゃいかん、いかんぞっ


「垂直に、屋上より、103号室まで
特急 ミズカモ ....
ぜんまいじかけ
ぼくはおもちゃ

ぼくがあるけば
カチャカチャカチャ

ぼくがわらえば
カチャカチャカチャ


ぼくのせなかの
ねじをまいてよ

きみのゆううつ
もらってあ ....
冬の配達人が
夏に来て
僕に言う

「君の手紙には切手があと十円足りません。」

早く切手を買わなくちゃ



朝の配達人が
夜に来て
僕に言う

「君が書いた宛先は薄くて ....
この
でんしゃは
なもなく
なもないばしょを
ていしゃばに
しています

かたたん
たたたん

うえに
あがってゆくほど
でんしゃのなかには
いろんないろが
たくさんつ ....
背中から君を押すように
ボクの体を南風が通り過ぎていく

北風も 独特の北の空気もないのに
背中あわせの君は何を見ているの?

背中でそっとといかけてみるけど
ボクのといかけは
君 ....
南風がふいて、白熱電球のような太陽が目を焼く

特有の湿った熱さの南風は
暑苦しい夏をさらに暑くし
ボクの不快指数をぐんぐんあげていく

ボクは手のひら以上あるハンドボールをぎゅっと握り締 ....
花は何処かで咲いている

あなたが欲しい花は

必ず何処かで咲いている

だから いつか

その花を見つけるまで

今は目の前にある小さな花と

暮らしていこう


ほら ....
紅葉坂のプラネタリウムは
横浜の夕暮れと星屑
石畳を下れば
恋の数ほどの壁画群

駅前に着くと
冷たくて頭が痛くなる
メロンジュースを飲み干す俺の横に
君がいつも
君がいつも

 ....
いつも
やわらかく
笑っている。

ひとの
わがままを
いっぱい
包み込んで。

ぷろみねんすに
灼かれながら。



泣いていいんだよ。

怒っていいんだ。

蟻 ....
小さな手
小さな目
欠けた空を映す鏡に
歌のかけらを置いてゆく



重なりつづけ
重なりつづけ
どこにもつながることのない
造られた花のような子供たち
たじろぐ腕をとり
 ....
ふせじ の なかの
ながい ゆめ

とんとん どうにか
すすけてく

ならくのそら は
しらせぬ いろで

ここやら どこやら
さき ゆれる

わたらせ まい よ
と ....
冷蔵庫には蟹がある
九本足の蟹がある




あたしは今夜見ないふり
首の赤味を押さえます




もしか
あなたが欲しいのが
甲羅の色のランプなら
あたしは ....
この街は地図に載っているのに
どうして迷ってしまうんだろう


いつも見る夢のイメージで
飛び越えてみようとしたけれど
上手くいかないものだね
今日と明日の境界線は
思いのほか広い
 ....
軋む煌き

行き先を失くした
かりそめの駅の灯り

遠く流れ着く唄は
「人見知りのブルース」


ポツリ雨


繰り返す情熱の合間に降る
孤独より苦い必然の雨

雨は溢れ ....
あなたがするり
と躱す度に

僕の身体は
曲がっていきます

人を遠ざけそうです
喉が貼りつきそうです

薄い枯葉のようです
水を飲ませてください


あなたがひらり
と逃 ....
その時のぼくには
どんな光も
光 だった


高層ビルのあちこちでは
松明が焚かれ
人はそれを
空から眺めては
都会などと
よぶ


灯台ならば
向かうべき先を
教えてく ....
僕と君が出会って付き合いだしてから

僕は楽しかった

公園のベンチでも

絶叫マシーンの順番待ちでも

なにか僕たちは話していた

君の笑顔はこぼれるようで

僕も心から笑っ ....
僕がもうすこし大人になるまで

待ってくれるかい

僕の心がもう少し穏やかになるまで

待ってくれるかい

君が言いといってくれるなら

僕はずっと君といたい

すっと君のそば ....
そらばかり
みあげてたら
すいこまれたり
おっこちたりして
ときどき
こわくなる

そらのあつさと
ぼくのうすさを
シーソーで

ぐいぐい

ぎったん

するする ....
泥のついたじゃがいもを手に取り
母さんはわたしへと目を向け
折り返し台所の窓に映った自分へと
そして再びわたしへと目を戻す

心なしかじゃがいもの泥を洗い流すときの
母さんの手は力 ....
あーあぁ…今日も夜更かしくん
あくびを抱えて仕事をこなして
いきます

あーあぁ…今日もお寝坊さん
起きなきゃいけない残りの5分が
戦いです

毎朝、毎晩
毎朝、毎晩
それ ....
呼吸したり
成長したり
引き潮を待ったりしてたら
20億年
あっという間に過ぎた


海底では
あらゆる生物が
地球を
ぐるりとくるんでいる

海はまた
それをまるごと
く ....
みずたまり かきだせ
泥みず かきだせ
ぼく 夜の雨は好きだけど
朝の
雨がやんでしまっているときの
みずたまり
あれ
嫌い。
落ち着いた雰囲気で
何も起きない限りなにもなくて
な ....
使いが来たら
病院へ行くことになってた
アル中のあなたが
最後に入院した病院へ

肝硬変
だけ
じゃ
ないみたい
だね

いろんなこと教えてくれた
年上のひと
体に心に
消 ....
六月工場は
けだるい傾斜の
丘の上

機械は今日も
フル回転


ゴットン ゴットン
パッサン シャーシャー


ちょっとスローな
六月工場

これでも全てが
パワ ....
空にはたくさんの色があった
傾いたその縁に支えられたのはいつだっけ
鉄塔が突き刺さった夕日
思い出せないほど前から続く
そんな夕暮れ


帰ろう
が口癖だった頃
いつも隣のあの人が
 ....
いつか通販で買ったあの赤い実の生るあれ
今年はやけに沢山生ってる
エッ去年もそうなの
そうか
今朝小鉢に取ってきた
一緒に買ったローズマリー
生い茂って大変だよ
ああ良い匂いだ
山椒が ....
風を
包んだ
雨の羽の
横たわりゆく地にて
しめやかになった夏を
やわらかになったアスファルトを
踏む


その
私の
リズムの
ひとつひとつに含まれた 私の
しめや ....
僕は
アパートメントの窓から
君の住んでいた方に
見惚れている


  君が
  虹をつむぐ
  優しい指の
  君が
  終わりを告げる
  優しい眼の ....
ひよりさんのおすすめリスト(3012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
飛沫- 望月 ゆ ...自由詩18*04-6-16
水道環- 湾鶴自由詩8*04-6-16
ネジ- 松本 涼自由詩2*04-6-15
配達人- 松本 涼自由詩8*04-6-15
なないろ_でんしゃの_たび- 玉兎自由詩5*04-6-15
- もこもこ ...自由詩4*04-6-15
- もこもこ ...自由詩3*04-6-15
花一輪- 純太自由詩304-6-15
メモリーズ- 純太自由詩1104-6-15
ガラスの太陽- 草野大悟自由詩3*04-6-15
ノート(白歌)- 木立 悟自由詩504-6-15
わたる- 砂木自由詩7*04-6-15
蟹を食べる- フユナ自由詩18*04-6-15
空は僕で僕だった- 霜天自由詩804-6-15
「人見知りのブルース」- 松本 涼自由詩4*04-6-14
するり- 松本 涼自由詩10*04-6-14
漁火- 望月 ゆ ...自由詩8*04-6-14
★90_カナシイケレド…- 貴水 水 ...自由詩5*04-6-14
★89_ハードル- 貴水 水 ...自由詩304-6-14
そら_と_ぼく_の_のうたん- 玉兎自由詩6*04-6-14
じゃがいもの花- 容子自由詩1004-6-14
日々- 玉兎自由詩4*04-6-14
ストロマトライト- 望月 ゆ ...自由詩8*04-6-14
みずたまり- かなりや自由詩604-6-13
私が産まれた日の、花と花言葉- チアーヌ自由詩10*04-6-13
六月工場- 松本 涼自由詩6*04-6-13
安息- 霜天自由詩1104-6-13
今朝- まんぼう未詩・独白204-6-13
踏む- A道化自由詩504-6-13
まぼろしアパートメント- セキラボ ...自由詩12*04-6-13

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