人の数だけ性格も違う
ぶつかることも あるやろし ありました
今後もあるやろし
正直 今もある
腹立たしいことは 直接相手に言えるようになった
はら黒いから はら白くなった
でもなっ はら ....
いつも遠くから見ているだけの君へ
今日は花を贈りたいな
どんな花が好きなんだろうな?
びゅーっ
世界各国の素敵な花たちをどこからでも
プレゼントできるよ
どんな花でもリクエストして ....
駅のホームで
迎えを呼ぼうと取り出した
携帯の電池が切れていた
取り残されたように
吐き出されてゆく人の群を眺めながら
一つの世界から切り離されれば言葉も出ない口を
カタカタとモールス ....
泥棒が全て持っていってしまう不安な話に花が咲く母
そんなことあるはずないと言うほどに母の泥棒リアルさを増す
隣人もサイレンも犬も幻聴となりて王国平穏無事に
繰り返ししつこ ....
自転車にひょっとこ
荷台ボロボロ
俺、激しくペダル
自転車にひょっとこ
走れ
俺号
うおーっ、うおーっと雄叫び
おまえの背中が春に似ていて、俺
自転車にひょっとこ
泣けるねえ ....
一人で立っている
あなたは
吹きすさぶ風に向かい
横顔しか見えない
見せてはくれない
風があまりにも強いので
あなたは
目をしばたいていて
けれど
目を背けることはなく
....
きーたんが笑う
きーたんが笑うと
みんなも笑う
笑わないと
だれかに撲たれる
強いきーたんが
楽しそうに笑うから
安心して笑える
きーたんは怒らない
いつも愉快そ ....
花を摘んだの?
群青に沈んでゆく
風の流れてゆく
窓辺で
聞かれて
君の後れ毛を
遠くに感じて
僕は急に
君の腕をつかんだ
とてもやさしい腕を
君は驚いてそして笑っ ....
なくもんか!
大声あげて泣きじゃくる君の少し離れた部屋の隅
ボクは天窓から見える月に向かって固く誓う
だって
男が泣いたら格好悪いじゃないか!
ボクが泣かせたのに泣けるわけないじ ....
貴方の呼吸を妨(さまた)ぐことを
私は望まない
貴方が
私の為に
費やす時間を
私は考える
貴方が眠りたいなら
眠って欲しい
貴方が欲しいなら
求めて欲しい
私が
た ....
生きていること
朝が また 私を 駆り立て
呼吸とともに 一日が始まる
縛られていること
気持ちからは 成り立たない 行動
目頭は いつだって 乾いている
歩くということ
....
冷蔵庫が空と意味の境目を走る
洗濯機は今日も何かを言いそびれている
昔、電子レンジで猫を乾かそうとした人の話を
聞いたことがある
まさか自分がその当事者になろうとは
炊飯器が黙祷を始めた ....
右目を左目
かたっぽは一重でかたっぽは二重
引っ張っても縮めてもやっぱり一重と二重
ちぐはぐ
ちぐはぐなんだけど不完全なわけでもなくて
ちゃんと顔のパーツも体のパーツもみんな揃ってる ....
ドレッシングはシーザー
濃い味に塗れて
其れとは識らず 嘘を頬張る
宵闇のハレルヤ
清い契りは
そうとは識らず 何者かに喰われる
名前を呼ばないで
あたしを呼ばないで ....
送電線の向こう端は
切れ切れの雲で
まだ
見ぬ世界とつながっていた
あの日
エレクトロプス・ロピテクス
火を燃やし
水をせき止め
私たちはつながってゆく
雷鳴の夜
カイ ....
以前、ニフティの「現代詩フォーラム」で詩の素材についての話題がでたことがあって、「テレビかなにかで見たことあるようなものではなくて、自身の体験を昇華させたものじゃなくてはダメだよ」みたいな意見がで ....
手をつないで
深いところまで、いってしまった
引いてゆくまにまに
記憶の砂がすれあっては
かすかに音をたてる
ノートブックの波に
毎日つづった、日記
夕立ちをよけて、キスをして、 ....
よく晴れた昼過ぎ
満開の桜の木陰にすいよせられて
黒い幹に{ルビ凭=もた}れ腰を下ろしていた
桜の花々は音もなく風にざわつき
ふと 辺りを見わたすと
桜の{ルビ蕾等=つぼみら} ....
夕暮れに
ひめりんごの花弁が
雪のように散ってゆき
落ちた先は
あの子の眠る
寒い土の上でした
最期の言葉も
交わさぬまま
突然
冬空へと消えた
一つきりの ....
僕らの旅は午後の教室から始まる
机の上ではまだら模様の教科書が青い空を目指し
ゆっくりと羽化している
君の強固な筆入れは中身がすべて行方知らずの風紋
象が踏んでも壊れないけど
涙の一 ....
背中にふれる髪は
ここまで伸びた
毛先をつまむと3年前の記憶が
染み込んでいそうで
笑える
きいろい花はいっぱい咲いて
まばたきをする
すぅぃと踊らされて
闇をきる
ゆっさゆ ....
星の夜には
空から銀糸が降りてくるという幻想を持って
今は亡き
あの人と、あの人と、あの人と、あの子 と
日記のような会話をします。
瞬いた先から、雫が玉のように伝わって
....
春を装ってあなたの溶けていく先は自由落下する崖のような場所
僕らはそこへ向けて、手を振る
気の済むまで落ちてから
何事も無かったかのように泳ぎ出すあなたを
僕らはただ、手を振るだけ
....
バード!
その飛び立つ瞬間の
美しい記憶が頼り
二度とは同じ羽を広げず
同じ飛び方をしない
美しい記憶が頼り
そして僕らは
いつもこんな平原をさまよう時
とてもとても
ジェリービ ....
消えていく記憶の
映像はやがて
色あせた
一枚の写真になって
避けられない風に
彩りをながしてしまうの
くるくると
回る
地球儀の おと
重ねた手のひらの微熱 ....
わたしが ゆくべきみちを
きみが ゆくべきみちを
いまは べつべつの ばしょで
うなずきながら
ほほえみながら
つまづきながら
きみの こころ
かんじながら
きょりから う ....
私は
科学特捜隊
髪の毛
ほどのことばから
あなたの愛を推察する
特殊な
塩基配列の
私にしかわからない
微細な
連鎖反応を
拡大して
増幅して
確信して
思い余 ....
紺色の制服を着て
学校帰り
電車の中で何かが抜け落ちてゆく
降りるはずの駅をやり過ごして
いつもかよった
県境を流れる江戸川の河原
ただ
空が広くて
ただ
風は流れて草の匂 ....
悠久の時を越えて来るものは
優しい光りとなり
波に木霊する
ひとつひとつが七色に輝きながら
押し寄せてまた戻る
百年も千年も波の旅と恋が始る
煌きは風と渡り
....
さよなら、ブラジャー
白くて
可愛い布切れでした
もう誰に着けられることもなく
誰に脱がされるわけでもない
ブラジャー
風に吹かれて
善光寺参り
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