しゃりしゃり
ふわふわ
さくさく
かりかり
ちゅるんちゅるん


  夜を噛めばいろんな味


今夜だけだよって、おじいさまに言われたけど……。

やみつきになっちゃいそう
 ....
十月の林檎畑は小春日和
はしごの上に立って
林檎の葉をとり
少し位置をずらして
枝の下の黄緑の部分も
赤く色づくように作業する
手間をかけただけ
儲かるものでもないけれど
まんべんなく ....

テーブルの上に
飲みかけのアールグレー
やりかけのジグソーパズル


ソファーの上で
読みかけのミステリィ
書きかけのソネット


静かに晴れて
開けっぱなしの窓
 ....
色鮮やかな薄衣をまとった山あいは
戯れて欲しいと無言でせがみ
得も知れぬ愛おしさと
恋の味とは甘さばかりでは無いことを知る

その味わいのほろ苦さよ
古い峠道の傍らで人知れず朽ち果てた祠で ....
ただ生きてゆくための幸せなら
わたしは要らない

もしも人が
幸せを呼吸する生きものだったら
息もできずに倒れる人が群れると思う
それほど幸せは少ない

けれど
簡単に見過ごしてしま ....
今夜はブルーベリー酒で、一杯
甘ったるいお酒が好きです
そうして甘ったるいことばを吐く

大した意味などないけれども
わたしは甘ったるさを舌で転がしては
その中に辛さを味わおうとする

 ....
僕は何の脈略もなく選び取ったはずだった

図書館でその彫刻の本を手に取ったのは
静かで凛とした佇まいの彫刻が気になったからで

図書館でその詩集を手に取ったのは
背筋を伸ばして凛と生きた作 ....
悲しいわ…。
興ざめかしら?

あなたは愉快そう 「みんなのところへおいでよ」
あなたに関係ないでしょ
あなたと私は別物
それでも私は悲しむかもしれない
別物だと言いながら その言葉の側 ....
脆弱な
祭りの音頭が
ひょうろくだまの
大学生の
笑い声と
かさなって
空中で
かさなって
川のそば
公園には何もない
誰も居ない
菜の花も
名のない花も
踏まれる下着と
 ....
言葉少なに伝えることと
抽象的に伝えることは
全く別物

無理やりひねり出した言葉より
考えに考え抜いた文章より
言いたいことだけ書き殴った詩のほうが良かったりもする

でもどれも伝わ ....
雨よ降れ
ざんざん降れ
と、こいねがう村がある


たった
ひとつぶの雨だれにも
没してしまいそうな
舟がある



 めぐみや恐れや
 あれこれは

 ありえぬ ....
   

  


 頭から血を流して
 倒れていた
 浮浪者が
 男に頭を蹴り上げられていた
 もう前から何度も
 繰り返されていた
 男の後ろ足は
 後ろに大きく反り返った ....
 
サービスエースを決めようとしたら
今日からあたし入院します
と言って
ネットのむこうのあたしが
眠ってしまった

ときどき点滴したりして
管がネットにひっかかると
 ....
ある星では、
ある年、
大変な寒い夏がやってきて、
食べ物がほとんど採れませんでした。
ある者は、木の根をかじり、
ある者は、自分の食べ物を
隣の人に少し分けてあげました。
またある者は ....
朝食を済ませ 僕は 食器を片付ける間もなく
ランドセルを背負って 行ってきます
行ってきます!

今日鮭が死んだ
稲だいぶ前に刈り取られた
大豆はぐちゃぐちゃ
豆腐は風呂上がり

そ ....
あなた
子供作るからね
まぐあいのあと
Sは言った
「垂れてくるよ」
Sの肉は弾けていた

三週間後
妊娠が判明した
百発百中じゃない!
あんなに嬉しそうな
Sの顔 見た事ない
 ....
コンビニで買ったアイスモナカを
二人で半分こして食べながら
ぼんやりと見上げた青い空

立ち読みした雑誌の記事や
最近見た映画の感想
尽きることなく話をしたね

僕達は別々の生き物だか ....
笑顔の自分が一番マシに見えるから
笑顔でいようと決めた。
のは、アトピーで顔がぼろぼろだった10歳位の頃
「化け物」といわれた。でも泣かなかった。
一回だけ母に不登校を訴えたけど、諭されて卒業 ....
斜面を切り分けて
父の家が建つ
小さな

直方体を
重ねただけの
たぶん
遠い質量の

かたちのないたましいを
とどめおくために

ほっとした表情で
母は告げる
これで
 ....
秋学期が始まって
そろそろ学校祭だって。

シュウカツ。
乾燥して響く近い未来

秋が始まって
そろそろ飽きてきた平日。

ぶっちぎって走る地下鉄
脳を駆け巡る信号
改札を通り過 ....
私は愛の歌を聴くと苦しくなる。
  あなたに触れて、唇を交わし。永遠に抱きとめる――
私は知らない。愛する方法も愛される方法も
なのに涙が流れるのはどうしてだろう
心のどこかで知っているのだろ ....
なにかほしいものは無いか
なにが欲しい
なんでも買ってあげよう
遠慮せずに言いなさい

それでは花が欲しいです
白くて大きなユリの花
オリエンタルリリーの花が
わたしのいちばん好きなも ....
私の頬についた
大きな大きな
キスマーク

冬の花火を
震えながら見ていた
屋上のベンチ

恥ずかしがり屋の貴方が
私につけた
俺専用って印


あざか怪我かと間違うくらいの ....
 熱い想いは
 季節とともに
 落ちついて

 今
 語らうは
 
 恋・・・

  
 恥ずかしい季節

 
 彼岸花たちは
 散らばって寄り添い
 その紅き華
 気 ....
私は悲しまない
全ての書き損じの詩があなたに届かなかったとしても

私は悲しまない
秋の風に心の暖かさまでもを奪われたとしても

私は悲しまない
友人達がそれぞれに希望を持って生きていた ....
胸の想いは、
薔薇色の珊瑚だよ

だから貧乏だなんて
口が裂けても
絶対に、
言ってはいけないよ

こんなふうに、
今は。
志のある人なら誰でも
・・・・とても
苦しい、時代だ ....
シーツは空気を切る音を響かせながら秋空にひろがった。
わたしはそれを物干し竿にかけ、
丁寧に皺を伸ばした。

子ども達は一面に広がる秋桜畑で笑い声を上げている。
家の中からはラジオの音が漏れ ....
昨日、暗くなってからした喧嘩は
今朝のうちに
昨日使った天ぷら油と
一緒に固めてしまうことにした
まだ熱いうちはなかなか固まらなかったけれど
なんとかゴミ出しの時間までに固まったので
きち ....
君から微笑んで
僕から挨拶をした


君から冗談を言って
僕から笑った


君から見つけて
僕から近寄った


君から走って
僕から追いかけた


君から好きに ....
私の心も洗濯できたらいいのに
洗剤は多めで
漂白剤も入れて
柔軟剤もお願いします
カラカラになるといけないので
陰干しして下さい
青い風さんのおすすめリスト(328)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜を噛む- そらの  ...自由詩6*08-11-5
黄緑羽- 砂木自由詩8*08-11-5
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まるみ- 恋月 ぴ ...自由詩22*08-10-25
幸せを呼吸する- タマムシ自由詩5*08-10-24
酔う- かんな自由詩21+*08-10-19
選び取られた二冊の本- kauz ...自由詩4*08-10-18
ヒュンと飛ぶ- ANN自由詩1*08-10-18
祭り- udegeuneru自由詩208-10-18
じゃあこの詩はどうなんだ?- 真紅自由詩108-10-16
笑顔- 千波 一 ...自由詩7*08-10-14
焼却炉- カンチェ ...自由詩508-10-14
卓球カフェ- 小川 葉自由詩508-10-14
ループ- 十重山ハ ...自由詩108-10-12
いただきます!- そらの  ...自由詩7*08-10-8
煙草の煙- じゅらい ...自由詩308-10-7
LOVE_1/2- 1486 106自由詩2*08-10-6
笑顔- megie自由詩108-10-6
帰路- umineko自由詩28*08-10-6
日曜メトロ- 相羽 柚 ...自由詩3*08-10-6
愛の詩- 自由詩108-10-5
花_花_花- 小野カオ ...自由詩3*08-10-5
キスマーク- 舞狐自由詩6*08-10-4
紅色のきみ- 山崎 風 ...自由詩108-10-3
【私は悲しまない】- つむじま ...自由詩2*08-10-3
ちゃんと御飯だった- atsuchan69自由詩30*08-10-1
秋桜飛行場- 雨傘自由詩5*08-9-29
ゴミ置き場- 小原あき自由詩8+*08-9-26
からから物語- 桃色イル ...自由詩108-9-26
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