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自らも足音を立てぬ盲目の猫は、泣き砂にのみ足を下ろす。
風紋に食らわれる足跡に、可能な限りの夜を映し、銑鉄の水盆に月を盗む。
青く凍てついたまま水没し、日々に焼ける砂のみが、ただ残る。

 ....
夕方、最後の蝉がベルを鳴らすけれど、
秋に蝉は消えて、秋に蝉は失われるわけでなく、
ただ土に埋められて、
土の下から遠い声がして、
草が土を覆い、
それでも遠い声がして、
使われな ....
クローバーさんのがらんどうさんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
盲目の猫- がらんど ...自由詩404-8-3
埋葬- がらんど ...自由詩1004-8-3

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