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花を踏んで地面に押し花を
つくりあげる
しろい脚ばかり順繰りに
刈り取っていましめ
白金色の湿原には
ゆらゆらと
あおい目のさかな
とうめいな躯
背骨と心臓
透かしてみずにと ....
あめはまたたくまに
ゆきをあみ
ふりしきるままの
しろさに
うもれたつちの
ぬくみから
さきひらくもの
その精彩、
たゆたういきの
まにまに
はててゆくひとひら
ひとひら ....
うずまいている
くちびるのはしっこ
うすむらさきの花が咲く
あおむけに
空をながれて、雨になり、
しみてゆく
漂白されたつぼみ、みたいな
女の子
こわれないで
きりきりとはりつめては ....
ざりざりして
つめたい砂底に種をうえては
おびやかさない
まねくのはいつも、水
ひらかれた土地の穀物の声
らー、
と揺れている風の脚
とうめいを覗いたら景色になる
穂は ....
とどかない
比喩にうるおっても満ちはしなくて
コンクリートの水辺にはゆがんだ
月が浮かんでいる
さして、おもしろくも
ないひかりにおかされて夜は
雨になり浸透する
加速しながら泳ぐ群 ....
駆けてゆく夜を
つまさきで蹴りあげた
一秒コンマで
加速するみたいに
エスケープ
するりと脱げて
もう
わずらわしいこともなく
褪せるばかり
かしづくまえに
ほどけおちる花束
....
そらが明るくなって
さみしかった
ことりが羽ばたく音が
しずかにひびいて
まちの
そこここでは
あさが燻る
たべそこねた月が
うすくしろく
ケロイドみたいに
空に
はりついて ....
おもちゃが壊れて
なきだした
子どもみたいに
舌の奥に
にがみを飼っている
ながい雨のあとに
咲いた花で
つむぎながら朽ちた
花束みたいな
そんなうたをいつも
おまもりにした
....
たとえば、
呼吸や瞬きひとつで
もろくくずれてゆくような
そんなあわい羽で
夜の輪郭をなぞってる
そんなかんじ
やわらかいものから
順繰りにおちてく
それは実り
まだあたたか ....
さわ田マヨネさんのむぎのようこさんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
菫野
-
むぎのよ ...
自由詩
14
17-12-24
融点
-
むぎのよ ...
自由詩
4
17-12-23
R.I.P.
-
むぎのよ ...
自由詩
6
17-11-9
帰郷
-
むぎのよ ...
自由詩
2
17-10-22
STROBE
-
むぎのよ ...
自由詩
4
17-10-21
COSMOS
-
むぎのよ ...
自由詩
8
17-9-23
しののめスープ
-
むぎのよ ...
自由詩
13*
17-9-14
Morpho/Morpho
-
むぎのよ ...
自由詩
3
17-9-13
SPEAR
-
むぎのよ ...
自由詩
13*
17-9-11
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