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わたしたちはFEEDされている。

生きるには時間が経ちすぎている、
絶望は希望よりもすこしだけ早く感染する、
いるといないの合間を貪る猫。
不自由で浴びる、
嘘を吐くときは好きではないが ....
女の子は
愛で太るから

かわいいあなたを食べきって
次の季節に出かけるの
曇天に溶ける花びら 頬 目じり

花冷えに持ち寄る肌にふる夜よ

うち側に空を描いた傘、卯月

ぶらんこを揺らしてもなお遠のいて
ティッシュ 血 生クリーム
爪 りんご ペントハウス
火ぶくれ 夜 バンドマン
泥船 シチュー 皿

前髪 くつ下 オイル漬け
タクシー会社 午後 螺鈿
うす緑 血 ポインター
ベ ....
尼崎を超える頃に日付は変わる
川をわたる鳥のむれも
一日分の年を取る

吊り革に群がる背広を押しのけて
酸素のうすい車輛で
どうにか息をしている

神様
今日が正しくなくても
息を ....
はずかしいことや
はしたないことを
たくさんしてきて
じゃあ今からなにか新しいことを

思ったときに
なんだかひどく
疲れてしまったなと
思った

スカトロジーは愛と同義だ
 ....
言わなくちゃならないのだろうか
なにひとつ
愛していないと

こんな
愛だらけの
世界に
望むと、かなしい気持ちになってしまう。なぜだろう。薄っぺらい胸を、うさぎがつきぬけていった。龍のかたちにはりさけていた。
わらうには、虚勢を張るしかないのだ。

ずいぶん遠くまで来た。でも、 ....
それじゃあ始めます という声がして無意味がはじまる。それは声を骨組みにしてだんだんと形作られていく部屋で、うす桃色の人々が肉をつけていく。私は、あ、だめだ、ストッキングが伝線しているから生活に帰り .... おきぬけに
大事なことを思いだし
顔をあらって
みつめようとするけれども
それはもうそこにはなく
かわりに
まずい水を
飲み干さなければならない
うたは
くちびるからうまれる
のではなく
こぼれるだけ

うたは
じぶんが
出でるべきくちびるを
じぶんでえらんでいる

うたをうたっていると
思い込んでいるひとの
なんと ....
空が遠いと泣くひと
水たまりをあげるよ
すきな分だけ閉じこめておいで

泣いたあとで
わらう頬にさす風柔らかく
これ以上なにがいるだろう

それでも
手をのばすと
そらはゆれて ....
右あし二回
ターン
左で三歩

それは
すばらしい

わたしには
みこすり半にしか
みえない

誕生日に
夜景とシャンパン
精子くさい
演出

おまえら
もしか ....
へやじゅうに散らばるこまかいつぶを一つぶずつ拾いあつめ
へやの
左がわにもっていき
さいごの一つぶを左がわに置いたところで
いちばん左がわの一つぶから
右がわへ
もっていく
死ぬまで ....
きのうちょっと
恋をしたので
時計ふたまわりぶん眠ってしまった

目がさめたら誰もいなくて
かけっぱなしのCDがくるくる

晴れてかたむいた空に冬がうかんでさ
眠った汗がはりついて ....
左うでをかばって働くから右うでのほうが汚れていたいつも

「どっちみちかなしいよ」
どっちみちかなしいのだ

泣くほうも泣かされるほうも

でもどこかでだれかが
重さをはかって得を ....
きみはこごえて
字がかけない

ぼくは知っている
することができる

そんなに凍った足は
すばやくきりおとして
どこまでも歩いていく

おもいが
強すぎて
なにもつたわらな ....
目が痛い
目が痛い
泳いだあとで
目が痛い

見たものは
忘れてきた
脱いだ服は捨ててきた
欲しいものは
手に入れてきた
でも
目が痛い
水を飲んでも
まだ
痛い

 ....
赤色を重ねて空し十二月 噛み砕かれた夜を吐き出す もういいよ
うそをつくんだ
からだも
なかみも
わたしにうそをついて
でかけていく
あきらめきっても
しがみつくんだ
疲れた
クリスマス・イヴでおもいだすのは
てんちゃん

むかしの彼女
会ったことないけど
クリスマス・イヴに
死んだってゆうから
自殺で

去年
好きだったバンドのボーカルが
死ん ....
言葉はしめっていたがよく燃えた
ガス・スタンドの男と
寝てきたせいだろうか
ぞうのとなりで
きりんのあかちゃんが産まれる

月夜、月夜
メーテルになりたかった

冷凍庫から
いちじくを出して
季節のなごりを食んでいる

月夜、月夜
だれかの
アイロ ....
街角で
僕は
釣りをしている

信用金庫と新聞屋とコーヒースタンドの並ぶ角で

きみは
なにか
硬そうなものを抱いて
立っている

そのうち雨が
降るかもしれない
あなたはわたしに間に合わないよ
ずっと
たぶん

それじゃ間にあわないよ
ほら靴ひもが
ほどけてるよ

笑ったり
泣いたり
してごらん

怒ったり
妬んだりしてごらん
 ....
ベランダに並んだ鉢植 ベッドにはただしく冷えた子どもがふたり この街の雪はべったり重く
ささやきが凍るほど冷酷だ
あなたは出てゆき
わたしはここにいる

あなたのことを愛していたらよかったね
あなたがわたしを愛してたみたいに

しらない人びと ....
求めると
ほどける

うつりこむ光をすくおうとした
てのひらに触れるのは
光でなく
影でなく
しずかな林檎
からからにかわいた猫とはす向かいぬるくて不味いビールを開ける

背伸びして届かない空、 十二月、とり残された犬はびしょびしょ
瓶をかかえて
あなたが眠る横にたっている

ふたは
なくしてしまった

起きて

なにか
当たりまえのことを言ってください
殿上 童さんのはるなさんおすすめリスト(484)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふりそそぐ- はるな自由詩9*12-4-13
口うつし- はるな自由詩412-4-11
ぶらんこ- はるな俳句212-4-5
今日- はるな自由詩212-3-31
川をわたる- はるな自由詩612-3-28
かなり長いシュート- はるな自由詩612-3-19
- はるな自由詩412-3-16
りゅうのかたち- はるな自由詩812-3-2
靴下- はるな自由詩2+*12-2-26
まずい水- はるな自由詩612-2-23
壁の空- はるな自由詩5+12-2-14
水面- はるな自由詩512-2-7
みこすり半- はるな自由詩312-2-2
月曜日には- はるな自由詩1112-1-27
角砂糖- はるな自由詩4*12-1-23
ぶつぶつ言う- はるな自由詩612-1-16
たびする- はるな自由詩412-1-6
目が痛い- はるな自由詩511-12-28
無題- はるな短歌211-12-24
- はるな自由詩311-12-24
イブ- はるな自由詩711-12-24
オイル- はるな自由詩611-12-19
月夜- はるな自由詩511-12-19
街角- はるな自由詩511-12-19
まにあわない- はるな自由詩211-12-14
鉢植- はるな短歌311-12-14
師走- はるな自由詩411-12-14
林檎- はるな自由詩311-12-10
猫と犬- はるな短歌411-12-10
- はるな自由詩711-12-7

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