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星には
たどり着きえぬことを
受け入れたところが
はじまりであるはずの
命です、だれも
おそらく

涙をこぼすな、
とは申しませんが
絶望するような眼差しで
星を見上げることは ....
粘土で
象をつくったら
「可愛いきりんね」って
誉められました

たこ風味の
おかしな生きものをつくったら
「足が多いよ」って
注意を受けました

気ままに
まるをみっつ並べ ....
おもいで、と呼ぶには
早すぎませんか

わたしの肩に
のしかかる時間を
不思議な重さに替えながら
にわかに雨は
零れはじめて

ゆるやかに、
空のとおさが
染みるのです
 ....
少なからず、
迷いはあったから
今もまったく
そうだから
なるべく
人にはやさしくありたい、と
やさしくされたい
言葉はきょうも
眠る時間です

少なからず、
痛い思いは味わ ....
遠く、
海を呼ぶ声が
かさなり合って
海からの声は、もう
ちいさくなった

探せないものはみんな
いつかきれいに
空からくだる

たやすくは
気づけないかたちで
空から降る ....
泥のなかに いたね
いつも そこしか
なかったね

汚れることなど なかったね
すべてを 受けて
おのおのだった ね

なんにも 簡単じゃなかったね
だけどなんにも  ....
きみが
見送りつづけたあのバスを
撮ることなんて
出来なかったけど

きみが
待ちつづけた
あのバス停とベンチとを
ぼくは撮ったよ

現像なんかしないけど
捨てたりもしな ....
思い返せば、
みじかい言葉でした

苛立ちも
かげぐちも
願いでさえも

今となっては
レンズのない顕微鏡のような

役立たない、とは
言わないけれど

言えないけれ ....
ろうそくの寿命を
保たせたいのなら
使わないこと

点けても
すぐ消すこと

大事に
大事に
しているうちに
なくしてしまう
こともある
けれど


(おまえは
 ....
あふれる涙に
区切りをつけて
流星たちは夜を曳く

きらきらと
こぼれ落ちずに
音も立てずに
空は、昔


夜風をながれる
木の葉のさわぎが
飛べない鳥を震わせる

重 ....
あなたに
似合う季節は
どれとは言いがたいので
あなたへおくる言葉はすべて
どうやらいまも
なりゆき
です


 探しものは箱の中
 箱という名に閉じこめられた
 とても ....
くもらぬ声で
ささやく物語が、愛

結末は
かなしくても
信じるしかなかった
瞬きの間が、愛

傷んだものは
そのままにしておくことが、愛
差しのべる手も、愛

叫ぼう ....
宇宙のかなたの秘めごとに
聞き耳を立ててみたくなるような
わたしの夜は

透きとおるほどに汚れてしまう
汚れるほどにもろさを甘受する
もろくなるほどに
他を傷つける


  ....
工事ランプは今夜も寂しくて
車もまばらな夜の向こうには
灯るような、三日月

いまとなってはどんな言葉も
傷をかばうための
道具でしかないのなら
せめて
こまめに
踏むし ....
あえる ね

お、 と、
あ ふれる ね


はるか な はる が ね
くる ね のにね の に ね

あ ふれる ね
ほほ ほほ うふふ



ひのな ひの なか ....
やさしい人はどこですか、と
尋ねることばが多すぎるので
空はすっかり無言です

晴れ渡る青空の日も
雨の日も
風の日も
空には無言が広がります

だから時には
黙って空 ....
わがままな迷子のためのひつじ雲
お日さま連れてあしたもおいで



迷いのない軌跡を示せ飛行機雲
だれのものでも、いつのものでも



先端の爪にひそかに願いごと
 ....
いらない人など
どこにもいないと云うのなら
いらない悲しみもきっと
どこにもない

いらない人というものが
もしもどこかに在るならば
目の前の喜びに怯える日々は
ずっと積もってしま ....
薔薇色が
咲くべき場所は
薔薇のなかだから

薔薇色に
飽きたければ
薔薇として咲き誇りなさい

深紅の香も
深紅の刺も
深紅の愛も
深紅の涙も
嬉々として示しなさい
 ....
雪のように
純白ではないけれど
雪のように
この手を
冷えさせたりしないのが
わたしの日々です


埃のように
身軽ではないけれど
埃のように
掃き捨てられたり
拭き取 ....
空いた
椅子の上には
ゆうぐれが降っていて

絵描きになれない風たちは
せめてもの代わりに
言葉を混ぜて
去っていく


取り残された場所に
おそらく施錠は
必要ない
 ....
もう、使わない言葉なら
勇気をもってさ
捨てましょ
ぽいって

昔はよく使ったんだけどな
なんて感傷にひたって
夕日のなかで微笑んで
捨ててしまいましょ





 ....
あの灯りのなかに
いつかの僕たちがいる

迎えるでもなく
さよならでもなく
あの灯りのなかに
懐かしい日がある

見えないものに
この目を輝かせる僕は
いつかの日々の
星 ....
{引用=

一 はじまり


夜が
輝きはじめると
色彩は、
狂う

黒く
黒く、

生まれ変わっている
ようにも
見える



月は
今夜も
あかるいけれど ....
どうすれば眼からビームが出せますか
おでこじゃなしに
ポーズもなしに



とりあえず使い捨てでも結構です
翼をくださいお古で良いので



目に見えぬ宝があると云う ....
バス停は
しずかに濡れていて

時刻表には
ブレスの箇所が
しるされていて

そこにあるのは
文字ではなくて
数字でもなく


声は
とっくに
無力なのでした
 ....
さびれた町だけど、さ

コンビニ袋なんかを
シャリシャリいわせて
きみと歩いて、さ

きょうのことを
懐かしく思う日が
来るんだろうな、
って



真夏のくせに
 ....
泣いてもいいから

どうか
自分を傷つけないで



わからなくても
いいから

わかろうと
しなくてもいいから

どうか
しあわせに



 すべてが見え ....
{引用=




一 花の身軽さ



花弁のような裸体になって
柔らかくも冷ややかな
草むらに横たわると
この黒髪は
匂いに濡れる

花咲く野辺には
見つかりがたい陰 ....
水の
こぼれ落ちる音が、すき

みずしらず、な
はずもないのに

わたしはまったく
かなしいさかな



水が
なくのを
聞いたことがない

そのくせ
わたし ....
殿上 童さんの千波 一也さんおすすめリスト(258)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
受理星- 千波 一 ...自由詩3*11-10-9
粘土- 千波 一 ...自由詩8*11-10-5
残暑- 千波 一 ...自由詩3*11-9-30
少なからず、- 千波 一 ...自由詩3*11-9-29
霧に浮かぶ- 千波 一 ...自由詩3*11-9-28
泥だったね- 千波 一 ...自由詩5*11-9-27
お片づけ- 千波 一 ...自由詩4*11-9-24
夜明け前- 千波 一 ...自由詩5*11-9-22
たまゆら- 千波 一 ...自由詩4*11-9-20
流星たちの夜- 千波 一 ...自由詩2*11-9-19
恋文- 千波 一 ...自由詩6*11-9-18
愛の位- 千波 一 ...自由詩4*11-9-17
ガラス戦争- 千波 一 ...自由詩8*11-9-16
逃げ道を照らせ- 千波 一 ...自由詩9*11-9-15
ほほえみ_くすり- 千波 一 ...自由詩3*11-9-14
やさしい人はどこですか- 千波 一 ...自由詩4*11-9-13
◆雲のまにまに- 千波 一 ...短歌5*11-9-13
メロウ- 千波 一 ...自由詩3*11-9-12
薔薇色- 千波 一 ...自由詩5*11-9-11
積もらない日々- 千波 一 ...自由詩7*11-9-9
埃まみれ- 千波 一 ...自由詩20*11-9-8
言葉の日々- 千波 一 ...自由詩2*11-9-5
ゆく夏に- 千波 一 ...自由詩6*11-9-4
小詩集【すべてはとうに月でした】- 千波 一 ...自由詩6*11-9-2
◆ないものねだり- 千波 一 ...短歌4*11-9-2
両生類- 千波 一 ...自由詩6*11-9-1
星屑みたいな夜に- 千波 一 ...自由詩4*11-8-31
泣いてもいいから- 千波 一 ...自由詩3*11-8-30
小詩集【花鳥風月】- 千波 一 ...自由詩6*11-8-29
かなしいさかな- 千波 一 ...自由詩6*11-8-28

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