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月の横さわりつづけるまぶたかな



まぼろしを捕らえ離さぬ冬の蜘蛛



どこまでも何も無い部屋ひびきゆく



おまえにはおまえの音叉つき刺さる
 ....
雨やみて雲雀の飛んだ水たまり

何を見て驚いたのか鯉のぼり

紫陽花がたくさんのいろ人みたい

桃をむく香りと北へ寝台車

空目指し向日葵たちが背比べ

アリが来てわたしの足を ....
五月雨に映えて{ルビ清=すが}しや草緑


散歩道寝そべる蛇に邪魔をされ


木漏れ日に透かして緑の影模様


憂鬱な世界を壊せ青嵐


吹き荒れる緑に心さらわれて


 ....
蟻群れてダリの世界を解体す

キリコの街に少女失踪月見草

マグリットの青空の下に暗き闇
メーデー歌泥つく靴で地をならし

いもうとの髪梳く夜や沈丁花

手の平に青空統べて修司の忌
水槽のある夜であればよいのに
小川 葉さんの俳句おすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
緑応- 木立 悟俳句410-5-26
雑季- たもつ俳句13*07-7-16
緑したたる- 未有花俳句12*07-5-16
抽象主義絵画展- 村木正成俳句307-5-10
修司忌- 村木正成俳句3*07-5-4
こらえる- A-29俳句8*07-4-24

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