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空をオレンジに染め上げる夕暮れ
長く伸びた影
久しぶりに笑った僕の
それはまったく笑っていなかった

夕焼けに目を
目を、射られて
降る{ルビ朱=あけ}に手を
手を、伸ばした

あ ....
幼子の手引く母の
足取りは重く
歩道の上
アスファルトに滲んでいく

いつの日も繰り返される
出掛けてしまった後悔を
抱いたまま家路を急ぐ

手に取る物がそこに在る
確 ....
海が眠る
その貝殻を
ためらいもなく
拾い上げて

ひとは口々に
語り始めるだろう
春を

春のための春、に
何をも待たず

つとめて実直に
見失うだろう ....
 
わたし、
だからうまれたの
 
 
きゅうたいのいのちに
いくどとなく
はもんがつたうとき
わたしは
すいてきになる
そのあと、
またいのちになる
 
からめるいとは
 ....
遠い風の透けた
銀のしずくが
{ルビ月影=つきかげ}おぼろにひびいて
さびしく薫る
ぬれた黒髪
結いあげる白い手

静かすぎる吐息の重さは
うつろな視線の光
映る予感の静寂が ....
どれだけ金を稼いでも

どれだけ周りに立てられても

闇のなかを焦るのは

しぜんの摂理というものだ


なあ、その塗り絵、

オレにも、塗らせろよな、


どれだけ金を稼 ....
今年最初の日曜日 
近所のファミリーレストランで 
年賀状の返事を書いていた
筆を休める 
 
ドリンクバーで入れた 
緑茶をすすりながら 
昨日老人ホームの
仕事始めで踊った 
獅 ....
終電を逃がし泊まった 
ネットカフェのリクライニングで 
寝てる間にポケットからこぼれた 
腕時計を失くしたらしい 

僕等は今日も 
密かに刻む秒針の音に支配され 
忙しなく一日は過ぎ ....
儚く響く黒い海
真っ白な少年と高台
 
死に近すぎて
無関心なまま生きて
 
少年は
ルータなんて記号を
覚えながら
膣を求めて行く
 
真っ白なピンク
近づけばバイオレンス
 
少年は
友情なんて感 ....
 
微笑んだ赤い春が
水槽の底から産まれてきた
 
一日の少女達はまるで
全て悟ったふりした子供
 
 
(静かに)
 
透明感を維持するために
慣れない弦を弾いてく
音にのせ ....
ライオンが
オーバーラップする朝
死の気配はまだない
歩いて行けば
夜にはサバンナで死ねる
それがいやなら海だ

海までなら
歩いて行けば
昨日の夜まで行ける
そこから沖 ....
やさしく緑をゆさぶる すこし舞い散る
澄んだ空気 とおりすぎてゆく すこし木漏れ日
駆けぬける ゆるやかな速度

視点は下段 大地に沿う 
つちぼこりは少々 ちいさな花おはよう

森を抜 ....
あの木の下で

そっと見送った

雨の朝

花の香微かに震え

君はもう旅支度

紫の花びら蕾は北を指し

傘も持たず

歩き出す

投げかけた問いは

雨音に ....
 
 
 
 
 
 
水玉の反射光
少しだけ、離れた目線
 
水滴が頬を打つ
その、一瞬くらい前
私は私より
ずっと私だった
 
 
足元が脈を打つ
それは轟きであり ....
星は散ってもいないのに

散っているようだった冬の月

知らぬまにまるくなっている

星は散ってもいないのに


ゆきずりの夜のまえ

スペイン料理のそのあとに

女が誘う、 ....
イルミネーションの
絆はでんりゅうだった

絆はいともたやすく
つながったり
はなれたりした
しかしそれはまだ
本当の絆ではなかった

イルミネーションの最終日
でんりゅうが止めら ....
 理由はありません、っていう理由について
 もう少しやさしくあれたら、
 と思うんだ





さびしい時刻が生え出したのは
ぼくの、背骨を笑う
星のした

だ ....
月の海 照らされ

踊る わたしとあなた





ざわめき

緑は 空に溶けて

青の水 あなたに落ちる

澄みわたる

わたしの心 

そして

あなた ....
ちっこいきみがわらうと、おはながさく

あめの くらいにわに
ちっこいきみがかえってくると、

おはながさいて
やわらかくほほえむ
夜をかさねた底で
かすかに聴こえてくるのは
淡くほどける
ひとしずくの
きらめくゆらぎ


一定のリズムを打つ心拍
冷酷に刻まれる一秒


整然とした規則の中で
とぎすまされた ....
集めている


草花の歌声を

鳥の時を

空気の鼓動を

水の根を

空の恋を

魚の道のりを

暗やみの夢を



ひたすら

見つけては
集めている
 ....
ぼくがいなくなっても
さみしくないように

きみのまくらもとに
ちいさなかみさまを
おいておくよ

あるばんにだれにも
はなせないことがあったら

ちいさなこえで
ちいさなかみさ ....
雪の中を
雪うさぎは
穴から
飛び出し
走り回っている

鼻をぴくぴく
させながら
立ち止まっている

季節の
においを
感じ取っているのかな

夜は
穴の中で
寄り添 ....
きょーちゃんはクリスマスが大好き

サンタさんからプレゼントが届くからです

クリスマスの朝が 一年で一番嬉しいときでした



きょーちゃんは サンタさんに お手紙を書きました

 ....
いとしさのぶん痛みだす

見えないアルバム

寒い日、暑い日

そうでもない日

さよならを言って

オレンジの凪うかべてる


海のむこうの光や影

砂漠の道のどまんな ....
 
 
摘み上げた嘴の
上枝の先に光るものを
私は今も
追いかけている
 
それは時に
鉛にもなるのだが
なぜだか、離すことが
出来ないままだ
 
 
 足跡をみなよ
 
 ....
わからなくて良かったもの
少しずつわかってしまって
 
 
真っ暗だった視界に
(どこからか)光が差し込む
 
それは、そう
決して望ましいことではなく
 
けれど、そう
概して ....
地平線の上で
ブランコに乗っている
少年がある日
そのこちら側に
来てしまった

ブランコは残されたまま
速度をうしなわずに
今も揺れ続けている

地平線のこちら側には
意 ....
花の名前をひとつ忘れる
波の音が庭を巡る
部屋の空をひとつ名付ける


花が花をなぞる
目を閉じ 聴いている
指先へ指先を唱うかたち


羽の輪を呑み
誰もいない明る ....
キャンドルサービスの
チャペルは光の海
穏やかな海
かすかなざわめきと
小さな炎が重なり合って
ゆるやかな波ができている
本物の海にも似た
あたたかな波が
わたしのこころのすぐ傍まで
 ....
秋桜さんの自由詩おすすめリスト(352)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朱の珠へ- 雨宮 之 ...自由詩1*08-1-10
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1/fのゆらぎ- 渡 ひろ ...自由詩24*07-12-26
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kiwi(連詩)- 山中 烏 ...自由詩1*07-12-24
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