すべてのおすすめ
ほんとうのことをあなたに
たくさん
贈りたいのだけど
なぜだか
きっとあなたは私のこと
誤解している
きっと
私のほんとうは
もっと
臆病で調子よくて
よわよわで意地っ ....
かろやかに
自転車を漕いでいた風は
あの日、突然
吹くことを断ち切られ
いまは
病院のベッドで
蛹となって
眠っている
息することさえできなくて
ときおり
顔を歪め、真っ赤 ....
雨の夕暮れ
うそはまばたき
影の下
ぼくはうそつき
路面をみてごらんよ
路面を
路面を見てごらんよ
路面を
神頼み
なみだはかがやき
空の下
ぼくはうぬぶれ
....
さあ先着順でございます。
論理的に言えば、早くしないと失くなります。
せっかく理屈から昇華したばかりの
使い捨ての理念だってそうです。
やっとそれらしさを具現したばかりの
あの渇ききった文明 ....
雨雲に覆われた街を
切り取る車窓を眺めれば
まるで僕らは
ネガの中を走っているよう
降り出しそうで
{ルビ堪=こら}えるあの空には
あとどれだけの
時間があるのだろう
始まれば ....
カーテンが頬を撫で
柔い夢を
そっと与える頃
ワタシという私は
教室と意識の狭間で
青インクを
走らせている
緑を模した声音が
頭上を掠め、そして
空へと還ると
ワタシは私に ....
鬼のいない鬼ごっこ
僕は
ひとり走る
走り続けて
辺りを見渡す
雲一つない空
と
限りのない草原
が
僕を囲む
囲む
鬼を追いかける
自分が
追っているのか
追われ ....
一生青春、なんて言わずに
人生には
朱夏
白秋
玄冬
とあるのだから
たまには
真っ赤に染まる夏も
白くおおらかな秋も
奥深い黒の冬も
あっても良いな
浸りゆく
この黄昏に
街は慈愛の潮 満ちて
海から遠く 離れて
唸る 街に
古代の虫 発光し
アスファルトのタールは
原油のにかわ 舗装する
道をまっすぐに!
密 ....
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
....
目の前で
ひらりと舞い上がって
足跡は空高く飛んでいった
あのひとの足跡も
ひらりと舞い上がった
慌てて両手でつかまえて
背中に隠したけれど私はすべてを知った
行き ....
街の明かりを
すべて消したら
醜い心や
卑しい気持ちや
憎い思いが
リセットされたらいいのに。
そして
明かりを灯した時
自然と笑みがこぼれたらいいのに ....
今宵の月は雲隠れ
君の思いは届かない
次にお目見えする時は
いつまでも聞こう
君の声を
遠くにそびえる
黒い山々
深い緑の杉林に入る
つんとする匂い
冷気が身体を包む
見上げても空は少なく
灰色で
まるで薄荷の中にいるように
涼しい
林の中では遠くまでは見えないのに ....
約束が欲しいのです。
ひとりで居ると。
ふらふら、ふらふら。
どこかにイってしまいそうで。
誰か、約束をしてくれませんか。
どんな些細なことでも良いのです。
縛 ....
“ねえお父さん
どうして空は青いの”
と
駆け寄ってきて
尋ねてくる君は
とても綺麗だ
だから僕は答えたくない
太陽光が大気にね … 、なんて
答えたくないんだ
だから
“どうして ....
鳥は散り
鳥は集い
陽はふいに翳り
道は 光の水たまり
淡い土の熱
影のまばたき
鳥はまた散り
一羽一羽 空になり
夢の音を聴く
外に重なる
覚めつづけ 覚 ....
分かたれし
絆
寄り合わせども
戻らず
それぞれの糸巡り会いて
結びつきては
縁となる
服買いに行ったつもりが ウクレレ買っちゃった
なんて 君は照れ笑いしながら
買ってきたウクレレ ポロンと鳴らす
知らなかったよ 君がウクレレ弾けるなんて
ポロン ポロン ポロロ ....
全てを
全てを白紙に出来たなら
頭痛の晴れない日中を
捨て去り忘れて眠れるのにね
目が合って
すぐに逸らして何事も
無かったように振る舞えば
報わぬ恋は夢物語
簡単に拭えない
築いた ....
君に、伝えたい
伝えたくて 伝えたくて
うずうずしてる
でも こんなこと言ったら
笑ってくれるかな?
困らせちゃうかな?
君への想い 打ち明けた ....
いつも暖かい心でいられるのは 難しいね
逢えない時間が長いと 切なさが積もっていくよ
魔法が解けていく 儚さを知っている
僕らの想いは 同じような色だろう
今の僕らに大事なのは 信 ....
過ごしやすい何かになりました
きっとそんなに悪いものでもなかったと信じています
あなたへ発せられた
中途半端に重力のかかった小言を忘れないで下さい
それはいつまでも
わたしの中できゅんき ....
ぼんやりとした夏の中で
ため息をつく
空気の動きは何も見えず
目の前にあるものが
ゆらゆらと揺れていて
今はただそこに
乾いた土が滲んでいる
見上げれば
青い空があるようだが
その色 ....
たったひとつの言葉を抱えて
俺たちは生まれてきたんだ
でも最初にリンゴをかじった日から
あんまり月日が流れていって
別れ別れになって俺たちは、忘れていった
それからどれだけ俺たちは独りで ....
白にだって
暗い部分はあり
黒にだって
明るい部分もある
規格化された文字にだって
心があり
心が豊かな人にだって
画一もある
すべてのものは
動き
動き続け
変化し
....
オレンジの夕焼けを背景に
寄り添う
小鳥のような
高校生の恋人達は
帰り道
逆光でシルエットになり
まるでひとつの
宇宙になった
確かに繋がった
純粋な手を
誰に引き離す権利な ....
乾いた土だらけの
広大な畑の中で
手を振る人がいる
呼ばれている人は
ずっと遥か先なのに
動きに反応して
手を振りかえしている
互いがこんなに離れても
どうしてわかるのだろう
ビ ....
好きに なりたい
上司と この同僚たち
だけど
心は もう
ブレーキがかからない
好きに なりたい
社会と この政治たち
だけど
心は もう
壊れかけた 時計さ
負けるもんか
....
夕暮れ色の飛行船、
たくさん空に浮かんでいたけれど
空と一緒の色だったので
誰にも気付かれないままでした。
*
毎朝、起きたらすぐに顔を洗います。
....
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