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あどけない顔の長躯の青年が扉を開けた
「アルゲブリアへようこそ」
肖像画で見馴れた下町{ルビ=シテ}の不良児がそこにいた
違うのは一糸纏わぬ背に大振りの翼をふたつ
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つけてい ....
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真理を目の当たりに見ることは危険だ死すべき人
には許されぬ業{ルビ=わざ}裸眼では目
が潰れてしまうという気高き Mont Blanc
万年氷の巓{ルビ=いただき}に散る朝日を見るよ ....
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三日続いた吹雪が上がり谷筋に三角の青い空
けものたちの暖かな匂いを捜しに行った
うずたかく吹き溜{ルビ=だ}まった雪はまだ乾い
て柔らかい今朝空から降りてきた天使の膚{ルビ=はだ}
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今度こそは醒めると思ったが醒めなかった
酔っているとは思わないがきみと居た時間
の記憶が残っているあいだは昔のように生きて
いられることが分かった空気がなくなる前のように――
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きょうは自転車には乗っていない
耳をぴんと立てて伸し歩く尻尾が揺れる
学生ブレザーを着た猫と肩を並べていると
人間の格好をしているのが恥ずかしい
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猫だけのことはあって歩いて ....
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痛くされて泣きたいわけじゃないんだけど
また来てしまうきみのところへ
そしてまたきみの何でもない一言に傷ついて
また泣いて泣いたと言って叩かれて
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また泣いてもうきみには会 ....
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あなたは出題する
あなたが謎であるかのように
あなたは謎ではなく
あなたが謎をかけているだけなのに
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だからぼくはあなたの出題を読む
ふりをして あなたを盗み見てい ....
どうでもいいことなんだけど、
おれが死んでも君は悲しまないことに決めようじゃないか、
あとで君に約束させるのはぜったいに無理だから、
いまのうちに約束しとくんだ、

そうすると、ある日仕事帰 ....
吉岡ペペロさんのGitonさんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ガロア群へようこそ- Giton自由詩3*11-1-18
ガロア再び- Giton自由詩2*11-1-14
雪のち晴れ- Giton自由詩3*11-1-12
赤い惑星- Giton自由詩2*10-11-7
練り歩く猫- Giton自由詩2*10-11-2
厩舎- Giton自由詩1*10-10-24
出題- Giton自由詩7*10-9-23
どうでもいいこと- Giton自由詩3*09-2-17

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