ゆうさく
ゆうさく

へらへら顔に
爆発頭
だけど心はセンチメンタル

僕に触れたら
誰もが懐かしさに浸って
死んじゃうから
離れててほしい

昔のアルバムを
朝焼けに
溶かしてしまいたい

十六歳の思春期に
コンタクトをつけたのは
雨の、ひと粒ひと粒を
また見えるようになりたかったから

夕暮れ時
錆び付いた世界に
白い愛をぶっかける
ともかく何かを愛してえんだよ
やりてえんだよ
そう思い始めた頃
毛がはえた

へらへら顔に
爆発頭
その正体は詩人

僕にとりまく想い出たち
言の葉になって
風に乗って、どこか

僕の心にある
雲でできた大人への道
もくもくしてて
見えないけれど
少しずつ
進んで、ゆく。

ノスタルヂアを、
突き破って。


自由詩 ゆうさく Copyright ゆうさく 2007-07-02 18:55:23
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