すべてのおすすめ
止まりますか?
進みますか?
アズユーライク
もしも進んだら
パトカーに見つかって
罰金を請求されるかもしれない
もしも止まったら
後続車に追突されて
鞭打ちに ....
コンシェルジュリーに棲む女
人は醜女の心を持つと言う
不能の旦那の種で生まれた
愛しき結晶を抱いている
コンシェルジュリーに棲む女
愛した人が手を差し伸べる
掴めぬのか
....
お昼時しか食べられない
よし牛の牛丼
なんだか
味が変わったような気がする
不思議だよね
東京タワーは郵便ポストより真っ赤だし
飯倉の交差点には
いつも機動隊の車両がとまっている
交差 ....
多くの詩が生まれ
同時に多くの詩が消えてゆく
誰にも読まれず
誰にも語られず
誰の心の中にもない詩は
もはや生きていない
生きている詩は
誰かに読まれ
誰かに語られ
誰かの心の中 ....
朝
君は 泣いて
朝
戸を閉めて
二人はもう一度夜を創造する
血 を ながして
朝
ひ か り
二人が生んだ夜を
野蛮な 夜を 漂白する ....
「進め」
そう言われると逆に尻込みしてしまう
「進んでもいい」
そう言われた方が気持ちが楽になる
「勝て」
そう言われると逆に力んでしまう
「負けてもいい」
そう言われた方が力が発揮 ....
【Starbow】DATA.1.
現在地球標準時 = 2160/02/25/13:28.15.138
DOCUMENT. date 2160/02/25
DOCUMENT. P ....
曇り空の畑を見ていたら
今まで忘れていた
今まで生きてきた辛い記憶を
なぜだか
思い出していました
鳥は元気よく飛んでいるというのに
薄暗い部屋の中でじっとしていたら
今まで忘れてい ....
女は金を持ち
有力な血縁を持ち
権力を持ち
奴隷を連れては
男を自由に取り替えていた
女はボロボロの服を纏い
両親は何一つ残さず死に
奴隷のような毎日を送った
彼女 ....
人は空を飛べない
けれども
人は空を見て夢を描ける
飛べなくても
しっかりと地面に踏ん張ればよい
人は宇宙を泳げない
けれども
人は頭の中で宇宙を創れる
泳げなくても
{ルビ颯爽 ....
ハンドルを握る君の横
喋らずに僕は目を瞑ってた
ラジオのボリュームを少しあげて
懐かしい歌に耳を傾けてた
きれいなメロディ 啜り泣くギター きっと君の知らない歌
あの子も好き ....
ここに書かれていることを読んでいる
これが君の現在
そして
ここに書かれていることを認識している
これが君の過去
ここに書かれていることは
まだ何もない
ここに書かれていることは
....
「女の人生はまるで芝居だ」と云ふ貴方
貴方は分かったように云ふけれど
命を賭けた名演技
貴方に添うその女も
科白をなぞっているだけよ
乞い買われて
飼いならすかのような錯覚 ....
農家のおばあさんが
小さな乳母車に載せているのは
自分の畑で育てた花だった
生まれながらにして背が低かった
歳をとり腰も曲がってしまった
それでも車いっぱいに花を積み込んで
今日も花を ....
春めくのか夜になると
もぞもぞするもの
それは
あなたのつくしんぼう
今夜のわたしは疲れているのに
背中を向けた闇のなかで
何かを探し蠢いている
辛抱が足らないから
貧乏なのか
芯棒 ....
冬の雨が上がって
しっとりと潤った空気に
小さな蕾が目覚め始める
春と呼ぶにはあまりに早く
陽射が弱々しく届いて
蕾の外側だけがほんのり白く染まる
冷酷な北風には
他愛もない出来 ....
悩みのない生き方は
悩まないことに悩む生き方で
その悩みはきっと
その人を弱くさせてゆく
常に満たされない現実が
次の課題と向かわせ
今日の努力が生まれ
たとえ失敗しても今度こそと
....
死ぬときって
今までの人生を思い出すって言うじゃない
君が亡くなるときに
君と出会ってからの いろんなこと
どんどん頭の中に浮かんできたんだ
君が亡くなったとき
もう愛することは やめ ....
にぎってみな
ほら
もうだめだろ
そのタマネギ
切ったら泣くぜ
ぜったい泣くぜ
半分ぐらい
腐ってたって
ぜったい泣くから
まあ座って
二人で剥こう
そうして
....
もふもふ もふもふ もふもふ
ふわふわ ふわふわ ふわふわ
ころころ ころころ ころころ
ねぇ〜 シロ〜
今日は何して遊ぼっか?
あなたの髪に触れるしずくは
花びらのように
キラキラと咲いて散っていく
あたしもそんなふうに綺麗に映ればいい
住み慣れたはずの町が
やけに他人行儀に感じた
折れた傘が
歩道の脇に ....
雨に打たれた紙が
ぼくをじっと見つめていた
何の紙なのかは
わからないけれど
何かを言いたい気持ちが
そこにはあった
雨に打たれた紙を
ぼくはそっと見守った
何のためなのかは
わ ....
どんなに視力が良くても
目に映るのは水平線だけ
行き先を見失わないように
まっすぐ突き進んでいこう
あまりにも広大なこの世界で
頼りになるのは己の力だけ
そう言って颯爽と飛び去った
....
君の中の炎は
常に形が定まらず
消えることなくむしろ
どんどん燃え盛り
竜巻となって
全身を駆け巡る
その炎はいずれ
君の中の情熱を燃やし
そこから生み出される蒸気によって
君は ....
はじまりは
とても単純なことだった
猿に似た生き物が
仲間の餌を奪おうとして
その喉笛に噛み付いた
立ち上がって歩くことで
両手が自由になったその生き物が
最初にしたことは
足元に ....
海なんか大嫌いだ 幽霊が泳ぐ異界
海なんか大嫌いだ 凡てを飲み込む
足がつく地面と清さが欲しい
夢中になれる楽園が欲しい
競争主義、格差社会、全知全能、無能、猟奇犯罪
....
暮れかかる
陽の手は伸びて
居ならぶ雲を
染めあげる
夜の扉をひらくため
灯された
あかりのように
瞬き、
という行為の
間に間に見える
人と人を結ぶ
曖昧な影
「優しさ」 ....
水が流れる
水車が回る
水が回る
僕は僕の血液で回る
風が吹く
風車が回る
風が回る
僕は僕の呼吸で回る
陽が昇る
地球が回る
陽が回る
僕は僕の意志で回る
星が輝 ....
おかもと君は
わたしの初めての人に
なってもいいと思ってたのに
夢ばかり語って
てんこーして行ってしまった
手紙を書くよと言ったきり
年賀状もこなかった
おかもと君の夢は
とほうも ....
好きなことは好ましいけれど
好きなことをしているだけでは
時間が進んでゆくだけで
自分は進んでゆかない
楽しいことは楽だけど
楽しいことだけをしているだけでは
身体が進んでゆくだけで
....
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