すべてのおすすめ
コンクリートのかけらを見ていたら
子どもの頃を思い出しました
川で拾った石を交換した友だちの
重みが伝わりました
輝いた面影を
頭の中で追いかけました
自転車を見ていたら
青春時代を ....
工夫して
節約して
我慢して
それでも欲しいものが買えず
買うべきものも買えぬまま
苦労して
落ち込んで
叱られて
それでも人に認められず
行くべきところも行かれぬまま
何 ....
風には{ルビ詩=うた}がある
時に哀しく
時に喜び
時に怒り
時に笑う
聞こえるだろう
空から降りてくる詩を
山々を越えてくる詩を
海を渡ってくる詩を
森の木々を通り抜けてく ....
こんな冬の夜は
冷えて冷えてしかたないわ
あなたのその熱をもった身体で
わたしのすべてをあたためて
頭のてっぺんからつまさきまで
隙間なくキスで埋めて
あたためて
頭のてっぺんか ....
お前みたいにようできた妹を持つ秘訣はな
兄ちゃんみたいな駄目な兄貴を持つことや
何やってもあかん
お父ちゃん、お母ちゃんに
心配ばっかりかけよる
こんな駄目な兄ちゃん見てる ....
チャーリーブラウンは後退なんかしない
あの頃に踏みとどまっているだけ
英語の勉強になるならと
無理して読んでみたけれど
やっぱし後退なんてしてくれなかった
それがリアルってやつ
細い線で描 ....
もう昔のこと
ある国があった
その国の人々は
自分が良いと認めたものしか作らなかった
自分が気に入らないものは作っても全て壊した
自分が良いと認めたものしか使わなかった
自分が気に入らない ....
みなさんどうしてそんな顔してるんですかと
もう猫も言わない
電車はいくつもの死体を引きずって走る
国民みんなにワライダケを月一回配給すればいい
ついでにあんこにくるんで北朝 ....
たとえその花が
どんなに綺麗であったとしても
どんなにあなたが好きであったとしても
だれもが知っている
だれもが持っている
どこにでもある花では
だれもあなたらしさが見出せない
人は ....
夜の真ん中
彼と歩いた
明日が今日に
今日が昨日になる境界線を
並んで越えた
息が白くて
星がキレイで
彼が笑って
あと何回いっしょに
境界を越えられ ....
ブランコの順番を並んで待っている
子ども達の笑い声が響き渡る
傍らで親達は井戸端会議
夕飯の献立で頭がいっぱい
この場所にミサイルは届かない
滑り台で横入りしたと
些細な事で喧嘩が ....
浅はかな哀しみを
どこまでも赦してしまうので
慕っています、
ひとの背を
重ねるような
重ねられるような
だれのものとも知れぬまま
だれにもどこにも
辿り着けずに
ひ ....
純白は、汚れ無き色
どの色よりも
限り無く
調和的で、融和的
どの色をも
理解する為に
その懐は無 ....
憂い顔の蝶が舞う
襖に描かれた青、赤、緑
添い手を離せば
連れて行ってしまわれる
あちら
こちら
ひらり
舞う蝶
停まり葉は枯れ落ち
夜雨(よさめ)に羽根が ....
君の心は黄緑色なので
僕のようなオレンジ色の心とは
似合わない
もともと黄色は同じだったのに
どこでどうしたのか
君は緑と
僕は赤と
混ざっていった
もう黄色をいくら混ぜたとしても ....
今夜は 君の部屋にあがれないんだ
意気地がないワケじゃないんだ
今夜は 君の部屋にあがれないんだ
君が嫌いなワケじゃないんだ
靴下に穴が開いていて 靴を脱げない
ただ 今日は靴下に穴 ....
正義は必ず勝つんだよ
何故か分かる?
勝った奴が正義だからだよ
スポーツ界だってそう
モラルだの品格だの
もっともらしい理屈を並べても
敗者は忘れ去られる運命
綺麗事じゃ生きられ ....
キスではかれる感情なんて
たかが知れてるけど
もっとあなたの事知りたいから
とびっきりの笑顔で
オネダリスルノ
?ねぇ ちゅ〜して??
#71
ありきたりな憂鬱に
絶望なんていうおおげさな名前をつけて
誰も見たことがないペットみたいに
かわいがって育ててんだろ
そんなのどこでも売ってるぜ
#72
....
冬
白い風が吹く
冷たいがゆえに
人は温もりを感じ
人に温もりを伝える
春
緑の風が吹く
新しいがゆえに
人は命の尊さを感じ
人に命の尊さを伝える
夏
青い風が吹く
活 ....
君は今幸せですか?
応答ナシ…応答ナシ…
君の声を聞かせてよ?
応答ナシ…応答ナシ…
昨日心を込めて作った料理が
手付かずのまま残されていた
あまり食べないと体に悪いよ?
応答ナシ… ....
あやおかしな男とはいるもので
月水金になりゃ
どっかに行っちまう野郎がおりまして
火木、土日は
わたしの寝床で
愛を囁くんですが
他日は何処へか行くんですよ
ある日 ....
見上げる空に鳥が舞う
思いのままのその翼
向かう先には白い雲
遠く果てなく飛んでゆく
空を夢見て眺めつつ
地に立つ我のこの足で
心を定めて歩みゆき
果てなき道を進みゆく
見つめ ....
友達が結婚します
招待状をもらいました
コンパで出会った建設作業員と
できちゃった婚しちゃうのです
ちょっと信じられない
おとなしすぎたあの子なのに
おめでと
仕事帰りにはいつも
....
僕の力では
雨を止ませることは
できないけれど
心の雨は
僕の力で晴らすもの
夢を持てば
心に虹が架かる
僕の力では
風を吹かせることは
できないけれど
心の風は
僕の力で流 ....
なんでかねェ
止められへんもんてあるんやねェ
唖っという間のことで
なんや悲しむ暇もありゃせんわ
痛かったやろねていうても
苦しかったやろねっていうても
後の祭りっちゅうのはこ ....
こんな自分にも意地があるから
誰から見ても
意味がないことをしていたとしても
それが自分であると信じる限り
誰から見られても
その意地だけは伝えたい
狭い自分がそこにある
小さい自分 ....
散文的であるかも知れない
晴れ間を見つける
こころはいつも
古くはならない
あたらしくもならない
それが空なら
繰り返すものごとに
少しだけ優しくなれそうな
そんな気が ....
今は
モノが壊れ修理に出せば
直されるのではなく
取り替えられる
しかも悪い部分だけが
取り替えられるのではなく
まとまり全体ごと
抜き取られてしまう
使える部分の方が多いというのに
....
あぁ、そうか
僕は僕だったんですね
気付いてしまいました
つまり僕は今まで
僕を演じていただけで
なんていうのか
僕自身が勝手に
ありもしないドラマを
でっちあげて
{ルビ存 ....
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