大人はみんな子供のこと「最近のコは・・・」ってよく言うけど、本当は違うよね?

最近の大人を見てるから、こんな子供になったんだよ?

子供は生まれたときから、こんな奴なんかじゃないんだから ....
ゼロになりたい

無ではなく
確かに存在し
しかも
姿はなく

誰も傷つけない
影響もされない
ただ
存在する

消え去る必要もない
見えないから

たとえば抱き合っても ....
恥ずかしくて
勇気がなくて
まだ云えない想い
明日

夕立のあとの
涙のあとの
夕暮れの空
昨日

クレヨンよりも色鉛筆のような空
明日が昨日になる速さの色
泣いたり笑ったり素 ....
あと十分で地球が滅びます。

いつものように何気なく見ていた目覚ましTVで
総理大臣が重々しい口調でそんなことを言った
朝。

あと十分だってよ、どうする?
母さんは僕を見ながら、くひひ ....
ひとつの星が庭におちて
それは晩ごはんのおかずになった

こうばしく甘いかおりが
ゆげにのって狭い家をつつんだ

ちょうどいい感じに焦げ目がついて
皿の上に盛りつけられて

それでも ....
かみさまを なにいろに 塗る

わたしは 濃い青を 塗る
ふかいふかい海の底の いろを 塗る

潮のみちひきのように
わたしは 行ったり来たり している

みちひきは 鼓動
生き死に ....
握り潰した感情の矛先 枯れ葉ミライ

潰れた喉で悲鳴をあげるような僕だけれど

誓うよ たとえ太陽に眼を焼かれても

幼い頃 僕が母と 架空索道から見渡した照り葉パノラマは

 ....
初めての海で
吸いこんだ
風のにおいはふるさとのようで
わたくしは、ただ
何万年も佇んでいたような砂浜の印象へ
飛びこんで
いまこの波の揺らぎに没しようと

荒れんばかりの幾多の波の
 ....
あいさつと
自己紹介と
出身地なんかの
興味を忘れて

羽の生えた女の実在を聞いていると
「怖いの」と ひと言漏らして

後は互いに
陽気に楽しく なんだかとても
朗らかに ....
      ――Sに




ひとつの雨
ふたつの雨
それらが落ちてきて
地上に 着地して

ひとつの感情を形づくる

ひとたびの雨
ふたたびの雨
降れば地上は濡れそぼる ....
溶けた雲の合間に
純粋な青色は虹彩にとらわれ
雨粒の音にアスファルトの匂い
葉の埃は落ちきり緑の鏡になってる
片手の本は重くて軽くて
瞼は濡れるような乾くような
遠くの葉音が聞 ....
                 そして、
海は濁っていった。青黒く、あるいは黄色く、
濁ることで海はひとつの予兆を示した。水平
線までの正確な距離をはかろうと、漁師たち
は考えをめぐらせ、砂 ....
体育館で映画を見た
エイシャキはカタカタ小さく鳴り
ちょっと傾いた画面に首をかしげながら
次第に視界は緑のジャングルに包まれていった


帰り道
今日2度目の夕日
長く伸び ....
ゆびさきのまちなみは
すりきれたしんきろうをひきずりながら
すいへいせんのかがみに
あおぞらのつきをうかべている
どこからかのさいしゅうへいき
そのきせきとかがみのきせきがこうさくする
 ....
赤ちゃんの頃に発する声は
まだ音とも言葉とも判ラない

シかシ
ソレはまるで
チャペルのステンドグラスの光に
人の心が透かさレるようなもので
光に透かさレた心から
また新たな光が生まれ ....
君がつぶらな焦点を合わせた時
僕はどんな顔をしていただろうか
その直前までの僕は
白い壁は気にはならなかったけど
夕日の暖かさにやけに気分をイラつかせていた
今思えば
僕は神様に殺意を ....
罅割れた道の端に立つ
  この道は水分を欲している
左腕を伸ばし
拳の先で親指を立てる
すると 車が止まる
あるいは止まらない
二十世紀末という
古代でももっとも新しい時代
私はそのよ ....
薄い赤は
赤でありながら
その美しさのため
もうひとつ名前をもらった

赤に白をたっぷり混ぜて
桜色

少しの春と
たっぷりの青空を混ぜて
桜色
おかえりなさい。

あなたは部屋に帰ると
私のことなんか目もくれず
あの子の体に真っ先に触れる
私がいくらすねたって
どんなに泣いたって
見向きもせずに
最近のお気に入りはもっぱらあの ....
雨は雨から何も得ず
雨をふたたびくりかえす
歩みは歩みから何も得ず
雨をひとり歩みゆく
あたたかさ冷たさをくりかえす
愚かさを 愚かさをくりかえす


雨のなかを追いか ....
朝に走る
生まれたばかりの太陽と
まだ冷たい春の空気
しめった砂まじりのアスファルト
あらいたてのジャージ

ほどけそうな紐

昨日の夜
みんな死んでしまえってつぶやいた
そして夢 ....
書けなかった詩の断片が
ちぎれた草になって

風に舞っている

いのちは永すぎる未完
死してなお
始まりにさえたどりつけない 未完

私の夜はいつもと同じ旋律を
内側の街路にまきち ....
  昔、あなたに宛てて書いた手紙
  あなたが受け取らなかったので
  まだ手元に残っている


  手渡そうとすると
  あなたは決まって困った顔をしたから
  わたしは何故なのだろう ....
塾の講師なんて仕事をしていると
子供の心に触れてしまうことがある

前に受け持っていた女子生徒が
授業中に突然飛び出して
二階のベランダから飛び降りようとした

「死んでやるー!」と何度 ....
一頭の牛が
ブランコを押してくれた
こんなに高くは初めてで
空だけがきれいに見えたけれど
必ず元の場所に戻って
どこにも進むことはなかった
明日食べられるのだ、と
牛は言った
 ....
一家全員がそろったのは
昨年の正月以来だろうか
兄嫁が妊娠したという話を聞くと
父はたいそう喜び
押入れからアルバムを取りだし
いつもの昔話をする

それは色あせた一枚の集合 ....
開会式の行進
のはずなのに
みんな何故だか走っていて

走るのは遅くない
はずなのに
何故だかだんだん
取り残されていって

仕方がないから
後ろのクラスに合わせようと
スピード ....
なんにも無いところから
花が咲くわけなどないのに

私の目はいつも
開いた色しか見ていない
綺麗な色しか見ていない



いつのまに咲いたのか
どうやって咲いたのか
質問したなら ....
止まっているように

スイスイと流れる

蜻蛉の秋


確かなものなど

なにもないのだ
天神様の 秋祭り
出掛ける空は 青高く
吹く風 先っぽ 心地良い


今日はおめかし リボンのついた
私の好きな 赤いワンピース

隣町の 天神様まで
お姉ちゃんに 手を引かれ
お ....
りょうさんのおすすめリスト(670)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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ゼロ- umineko自由詩12*06-9-2
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- かとり自由詩706-8-6
かみさまを_なにいろに_塗る- 第2の地 ...自由詩306-8-1
心の森- 古河 セ ...自由詩4*06-8-1
ひとり暮し- こしごえ自由詩15*06-7-10
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そして海は濁っていった- 岡部淳太 ...自由詩11*06-4-24
エイシャキ- ススメ自由詩206-4-17
きえたほしとあおぞらのつき- ススメ自由詩306-4-11
ファミ- ススメ自由詩406-4-7
神様- ススメ自由詩206-4-4
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ライバルは電子レンジ、冷蔵庫の憂うつ。- 夕凪ここ ...未詩・独白2*06-3-29
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朝に走る- haniwa自由詩306-3-19
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明後日- たもつ自由詩22*06-2-6
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花を見つめて- 千波 一 ...自由詩12*05-11-3
蜻蛉の秋- 春日野佐 ...自由詩6*05-10-4
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